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(かに)

(伊勢崎市波志江町一丁目)

アオサギ、ダイサギ、赤城山蟹沼の一本桜どっちがド根性?ベンチと樹木が合体
樹木の放置期間が長いと・・・藪状態
更新日:2022/7/5 画像下の日付は撮影日
 蟹沼は赤城見台公園の南西にあります。付近の鯉沼や新沼は大きい道路のすぐ脇にあって、往来する車の音で賑やかですが、蟹沼はとても静かな環境の所にあります。沼を一周するレンガ色の遊歩道が整備されていて、下草や雑草がいつもきれいに刈り取られていて気持ちが良く、何周か散策すればいい運動にもなります。
 沼の南側には養鯉のお宅がありますので、迷惑を掛けないように沼の北側から遊歩道に入るのがいいと思います。北側には車が2、3台駐車できるスペースがあります。(2006/12/2 記)

近くの公園→波志江沼環境ふれあい公園赤城見台公園五目牛史跡公園グリーンパーク
近くの古墳→胴山古墳地蔵山古墳一の関古墳
近くの沼→波志江沼下沼波志江沼上沼新沼鯉沼

蟹沼の地図

蟹沼と赤城山 2006/12/2

アオサギ、ダイサギ

掲載日:2020/3/2 ▲ページTopへ
 2020年2月24日、ご当地群馬県伊勢崎市では最高気温16.6度、平均風速3m/sの暖かで穏やかな日となりました。そんな天候に誘われて、徒歩で「赤城見台公園」に出かけてクヌギのドングリを拾い、帰りにはここ蟹沼に立ち寄りました。
 往路と岐路に変化を付けたいためだけに立ち寄りましたが、沼の水が引けたこの時期、沼の北から南東にかけて広い砂浜が広がり、中の島にはアオサギとダイサギ、カモ達がくつろぎ、青空のはるか北方には赤城山が静かに横たわり、万歩計を稼ぎ、癒しの風景を眺めて気持ちのいいひと時を過ごしました。

 ところでクヌギのドングリを拾いに出かけたのは・・・
 以前、何回かにわたり家に持ち帰り鉢に撒いたところ100%発芽し、鉢の中で小さなクヌギ林の風景を再現でき、山野が大好きな私はその姿を楽しんでいましたが、我が家を訪れた友人らがその姿を見て感激したようなので、「欲しければあげるよ」と言ったところ、3人がもらって行きました。まだ2鉢残っていますが、いつかのためにまた種蒔しておこうと思い、拾いに出かけた次第です。ただ今回は落果してからの期間が長過ぎ、発芽率が気になるところです。12個拾って来て2鉢に分けて撒きましたが無事に発芽するでしょうか。(2020/3/2 記)

蟹沼の島にジッと立つアオサギ。微動だにしません。2020/2/24


蟹沼の島でくつろぐダイサギとカモ達 2020/2/24

蟹沼の島にジッと立つダイサギ。こちらも微動だにしません。2020/2/24

ダイサギ(蟹沼の中の島で) 2020/2/24

アオサギ(蟹沼の中の島で) 2020/2/24
 ウェブで調べると、シラサギと言う鳥はいなくて、ほぼ全身が白いサギ類の総称とのこと。
 一般にダイサギ・チュウサギ・コサギ・カラシラサギを指し、冬羽が全体に白いアマサギも入れられるよう。シラサギの分類は大きさ・くちばし・趾(あしゆび)の色、冠羽の有無などで識別するとのこと。

それでは今回蟹沼で見つけたこのサギは何?

 またまたウェブで調べると、ダイサギは体長90cmほどでアオサギと並ぶ最大級のサギ。亜種はチュウダイサギとオオダイサギ。チュウダイサギは日本で繁殖して冬は南方へ渡り、オオダイサギ(こちらを単にダイサギと呼ぶよう)は中国東北部で繁殖して冬に日本へ渡り越冬するとのこと。

 一方チュウサギは(注:チュウダイサギではありません)体長68cmほどで、ダイサギより一回り小さく、夏鳥で一部が九州などの暖地で越冬するよう。ダイサギに似ていますが、体長が小さいこと、嘴が短いこと、眼下に入る口角の切れ込みが眼の真下で止まる等で区別できるとのこと。

 これらのことを参考にすると、
●冬季(2月24日)に蟹沼(群馬県伊勢崎市)にいること(冬季に日本で越冬している
●すぐ近くにいたアオサギとほぼ同じ大きさ
 であることから、今回蟹沼で見つけたこのサギはオオダイサギのよう。ただ、気になるのは眼下に入る口角の切れ込みの位置。大阪南港野鳥園のホームページに詳しく出ていますが(→こちら)、蟹沼のこのサギは口角の位置が眼下からそれほど後ろに伸びていません。個体差もあるので、越冬していることと大きさからダイサギと判断して良さそうです。

蟹沼のサギ。2020/2/24
↓(アップでどうぞ)

蟹沼のサギ(アップ画像) 2020/2/24

蟹沼と赤城山

  掲載日:2020/3/2 ▲ページTopへ

蟹沼と赤城山 2020/2/24


蟹沼と赤城山 2020/2/24


水が引けるこの時期には広い浅瀬が姿を見せます 2020/2/24

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沼の西側の遊歩層と島 2006/12/2

沼の南側の遊歩道 2006/12/2

沼の西側にある島 2006/12/2

沼の南東部・ベンチで一休み 2006/12/2

蟹沼の一本桜

掲載日:2022/7/3 ▲ページTopへ

蟹沼南側堰堤で咲く一本桜。後方に赤城山。 2022/4/5

2008年頃に比べて周囲の樹木の繁茂が目立ち、一本桜の存在が薄くなりました
2022/4/5

掲載日:2019/4/9 ▲ページTopへ
 2019年4月7日、群馬県議会議員選挙の日、我が家の投票所は鍛冶原公民館(伊勢崎市波志江町)。家から片道800m程の距離なので、運動を兼ねて徒歩で出かけることに。投票を済ませた帰り、すぐ近くの蟹沼へ。目的は沼の南の堤に立つ一本の桜

 空の青さを物足りなく感じましたが、桜は満開でちょうど見ごろ。我が家のすぐ近くには「華蔵寺公園」があって、花見の人気を独り占めしていますが、波志江町内には「赤城見台公園」や「波志江沼環境ふれあい公園」、「伊勢崎市青少年育成センター」など、サクラの名所はほかにもあります。
 華蔵寺公園やこれらの桜スポットに比べると影が薄い存在ながら、毎年気になるのがここ蟹沼の一本桜。桜の周囲には大きな木がなく、堤の下から見上げる高さに一人立ち、遠目にも目立つその姿が孤高の人のように感じることが気になる理由なのでしょう。

 空を覆い尽くすように多数の桜が咲く風景も感動的ですが、たった一本で頑張る姿も健気でまた感動的です。(2019/4/9 記)

蟹沼と一本桜 2019/4/7


観覧車と背比べ 2019/4/7


蟹沼と中の島とサクラ 2019/4/7

花びら越しの蟹沼 2019/4/7

中の島と一本桜 2019/4/7

掲載日:2014/4/6 ▲ページTopへ
 数十本、数百本の桜が川の堤や公園などで一斉に咲く風景は、豪華で優雅で、贅沢な気分に浸り、まさに春の醍醐味ですが、たった一本の大きな桜の木が周囲に十分な空間を保って咲く風情は、それらとはまた異なった親近感のような感情を覚えます。伊勢崎市波志江町の蟹沼の南側堤防に咲く桜は、ちょうどそんな風情の桜で、堤防の南側が緩い傾斜の水田だけが広がる場所なので、その立ち姿には凛とした孤高の人のような存在感も加わって格別です。近くには三本のハクモクレンが咲き、脇を固めています。(2014/4/6 記)


掲載日:2008/4/6 ▲ページTopへ

南の土手に1本のサクラの木
  2008/4/5

桜と土筆(つくし) 2008/4/5

蟹沼の南側の桜堤 2008/4/5


サクラの隣で咲くモクレン 2008/4/5
 堤の南側には鍛冶原(かじはら)公民館用の広い駐車場があり、春先には周囲にたくさんの、本当にたくさんのツクシンボが芽を出します。驚くほどたくさんあります。 

樹木の放置期間が長いと・・・状態

更新日:2022/7/17、掲載日:2022/7/5 ▲ページTopへ
 一本桜と一定間隔で植えられたコブシ、足元にはドウダンツツジと、春には後方に横たわる赤城山を背景に、地元では名所的風景を見せてくれた南堰堤ですが、いつの頃からか植栽した樹木(桜やコブシ、ドウダンツツジほか)と自然に生えた雑木が重なり合い、それらが葛等のツル性植物に覆われて、全体が藪状態になってしまいました。

 自然に生えた樹種はエノキやケヤキ、ナンキンハゼ、シマトネリコ、センダン等。それぞれ種子を食べた鳥が糞で運んだものでしょうが、いずれも繁殖力旺盛です。

 我が家の庭にもエノキやケヤキ、ナンキンハゼ、加えてマンリョウやナンテン等が生えて、放置しておくとすぐに大きくなるので、大半を小さいうちに抜根します。庭を造り始めた40年前には、これらを見つける度に鉢に寄せ植えして楽しんでいましたが、きりがないので数年で止めました。山野で自然に任せて育つのはいいとしても、住環境下では剪定や伐採、除根等の管理が必要と考えています。(2022/7/5 記)
※2006年以降現在に至るまでの沼の堰堤の様子を当ページで確認できます。

管理者が不確定の沼の樹木管理は?

 蟹沼は私が住む町内にあり、実は、今年度(令和4年度)から町内の行政区長を仰せつかっていて、蟹沼周回遊歩道を秋の区内恒例行事で利用しているので、地元区長会7名で、年5、6回、除草や伐採、低木の剪定を行っています。ただ、背丈を超える樹木管理は人力作業では難しく、大きな樹木は繁茂に任せた状態です。
 行政区長前の組区長3年間(2019〜2021年)においても既に南堰堤は藪状態で、区長会が抱える悩める問題でした。過去の経緯を調べると、沼を利用した養鯉や水利組合が実質的に活動していた時代には適宜管理されていたようですが、現在は養鯉は廃業し、水利組合も後継者不足や高齢化等の理由で弱体化し、過去数年は未管理です。
 このまま放置しては景観的にも安全上も好ましくないと考え、現在、雑木の除去と大きな樹木の強剪定を実施すべく行政機関に相談する等の対応を始めています。

 今回の体験で、川や溜池を抱える地域行政が抱える問題が浮き彫りになりました。以下列挙します。
■「公園」指定されておらず、土地所有者が官の溜池の管理者は誰?水利組合
  水利組合が機能していない場合は県や市町村の農政?
 ●同じ町内の波志江沼は伊勢崎市(公園緑地課)が「波志江沼環境ふれあい公園」として、常時管理。
■市道指定されていない溜池の周回道路の位置付けと管理者は?
一級河川や準用河川、農業用水河川敷や堤防の管理は?
 ●一級河川は国や県、準用河川は市町村
  では農業用水は?管理組合?管理組合が実質的に活動していない場合は?

 農業従事者は高齢化や後継者不足の問題を抱え、溜池や農業用水の管理もその影響を受けています。波志江町のように、農地と住居地域が混在する町内においては、農業用水や溜池の敷地に自然に生えた樹木管理は悩める問題です。
 春秋に県内一斉に行われる道路愛護運動地元区長会などの自主活動等を通じて管理していても、あくまで自主活動であること、造園業者のような専門家でもなく資機材も十分でないこと等、作業範囲には限界があります。

 2021年末から、「多面的機能支払交付金」制度を利用する方法を検討しましたが、受け入れの中心となる組織の問題で頓挫し、現在再検討は難しい状況です。
 人類や地球にとって最も貴重な水と緑ですが、住環境内にある場合には未管理では済ませられません。SDG'sの概念からしても、安定して持続可能な対策が求められ、一過性の熱意だけでは解決できません。地域行政が抱える長期的課題です。(2022/7/17 記)

一本桜が開花、コブシの開花はチラホラ。堰堤全体が樹木で覆われて藪状態。 2022/4/5

植栽した樹木(桜やコブシ、ドウダンツツジほか)と自然に生えた雑木が重なり合い、
全てが葛等のツル性植物に覆われて、全体が藪状態。 2022/7/3

どっちがド根性?ベンチと樹木が合体。

掲載日:2019/4/13 ▲ページTopへ
 蟹沼は沼を一周できる遊歩道が整備されていて、数ヶ所にベンチが設置されています。その一つは、ベンチの下から生えて来た樹木が座面の隙間を通り抜けて、ベンチと樹木が一体化しています。
 どっちも負けず嫌いだったのでしょう。ベンチも壊れている様子はなく、樹木も枯れている様子はありません。この形になるまで何年かかったのか分かりませんが、作ろうと思ってもなかなか作れないベンチと樹木の合体月日の経過が為せる樹木の技です。 (2019/4/13 記)

どっちがド根性?樹木とベンチの合体。 2019/4/7


ベンチの座面の隙間から幹を伸ばした樹木。 2019/4/7





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