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赤城見台公園

(伊勢崎市波志江町)
コブシさくら風景新緑の季節秋のみどり
南側斜面からの風景紅葉の季節疣薬師(いぼやくし)とカヤの大木
更新日:2021/3/26、掲載日:2006/10/7
 この公園は伊勢崎斎場を囲うように整備されています。西側中央に多目的広場、南西角に芝生広場や砂場、その周辺や東側には10基の古墳(円墳)が復元保存されています。南東部の林の中には疣(いぼ)薬師と大カヤが祀られています。
 北西角には広い駐車場(普通車100台)、その東方にはゲートボール場とテニスコート(3面)があります。
 これら施設の間にはナラなどの自然木、ソメイヨシノや八重桜、ドウダンツツジやユキヤナギ、楓やモモジなどの樹木が植えられ、管理がいつも行き届いています。春の桜と新緑、秋の楓やモモジ、ドウダンツツジの紅葉・黄葉は、伊勢崎市に数ある公園の中で、穴場的存在です。
 斎場駐車場周辺と、園の東側の辺はアカメモチの生垣で囲われて、真っ赤に色づく4月の風景も見逃せない風景です。 
(*)2015年4月現在、多目的広場南側の風車(展望台)は老朽化により撤去されています。またゲートボール場とテニスコートは2015年4月現在使用できません。

公園レイアウト

地図

コ ブ シ

 我が家から赤堀方面へ向かう時、いつも通る赤城見台公園南方に広がる水田地帯。ペダルを踏みながら眺めるのは北の方角。公園の緑とはるか後方に横たわる赤城山、前方に広がる田園とが創り出す伸びやかな風景を、無意識のうちに楽しんでいるのでしょう。
 3月19日、風もなく空気が温んでいたせいか、赤城山と空の境界が曖昧で、お目当ての構図を眺めることはできませんでしたが、公園の林の中に何やら白い樹木が一本。あれ、何だんべ?
 2021年の今年、華蔵寺公園では例年より早く桜の開花を確認しましたが()、この樹木は既に満開の様子なので桜ではなさそう。通り過ぎてはきっと心残りになるだろうと、近付いてみると”コブシ”でした。
 個人的な話ですが、この公園の樹木管理は地元行政区で設立した会社が行っていて、私もお役目で一年に50回以上は出かけ、個人的にも年に十数回は訪れるので、過去数百回訪れていますが、このコブシの存在に気付いたのは初めてのことでした。今回の開花の時に立ち寄らなければ、また知らないまま年月が過ぎたことでしょう。
 ”花の命は短くて・・・”。つい先日、そんな記事を書いたばかりですが()、ここでも僅かな晴れ舞台のひと時に巡り合うことができました。(2021/3/26 記)
以下、Wikipediaを参照しました。
【コブシ】モクレン目、モクレン科、モクレン属、コブシ
 早春に採取した花の蕾を乾かしたものは生薬として漢方薬に配合されるとのこと。
 薬効:鎮痛、鎮静、鼻炎、蓄膿症、頭痛、めまい。

赤城見台公園の緑の中で白く咲く花、何だんべ?近くへ寄ってみんべ。後方には薄っすらと赤城山。 2021/3/19

近付いてみれば、コブシでした 2021/3/19

サンドイッチ状態でちょっと可哀想 2021/3/19


常緑樹に挟まれて背丈を伸ばしています 2021/3/19


モクレンにも似たコブシの花 2021/3/19


花弁はモクレンより少し小さく、付け根から開いています 2021/3/19

さ く ら 風 景

 公園南側の芝生広場を囲むように植えられたたくさんのサクラが、どの木も華やかに咲き誇ります。訪れる人が少ないので、静かに贅沢にサクラを愛でるには絶好の公園です。すぐ近くの華蔵寺公園では、花見の陣地取り合戦が繰り広げられますが、ここでは花の散る音さえ聞こえてきそうです。こんな公園があるのも贅沢な喜びです


あずまやもサクラも訪れる人を待っています。 2008/4/5

古墳公園と多目的広場との境界で咲くユキヤナギ 2008/4/5

復元した古墳の立体感が桜風景に変化を加えます。 2008/4/5

新緑の季節

掲載日:2015/4/24 ▲ページTopへ
 公園や神社仏閣のソメイヨシノが人々の目を奪って主役を演じている頃、蕾の中でじっと出番を待っているケヤキやモミジ、ナラやクヌギなどの木々。ソメイヨシノが葉桜になる頃には一斉に新芽が吹き出し、辺りを新緑に染めます。そんな新緑溢れる空間に身を置いて、少しの間だけでも散歩などすると、体中の細胞が浄化された気分になります。
 先日の21日、そんな思いを胸にここ赤城見台公園を散策してみると、期待以上の新緑。晩秋に鮮やかな紅葉・黄葉を見せる落葉樹が淡い黄緑色を中心に芽吹き、周辺一帯を空気浄化装置のように包んでいます。新緑に混じって八重桜や白花のドウダンツツジ、ハナミズキなども咲いて華を添えています。常緑樹でさえ新芽が出て、良く見ればその緑は薄く、黄土色や黄色も混じり、その複雑な色は実に妙です。
 いつもは一人で散策する園内ですが、この日は特別。いせさき聖苑や赤城見台公園の施設や植木管理を行っている(株)いせさき総合開発の社長・上岡七三さんに案内していただきました。公園として一般利用もOKながら、普段はなかなか歩かない聖苑東側のゾーンも散策し、木材チップが敷かれてフワフワと柔らかい地面の感触を楽しみ、屋上から新録越しに周辺の山々を眺めるなど、特別の体験をしました。そんなシーンも含めた新緑風景をご覧ください。(2015/4/24 記)

八重桜

芝生広場の東側、大カヤの北西側の林の中で数本咲き、新緑に彩りを添えています。

まん丸の八重桜と新緑と。 2015/4/21

淡い緑とナイスコラボ 2015/4/21

葉っぱから連想する桜餅 2015/4/21

掲載日:2015/4/24 ▲ページTopへ

新緑に包まれる空気

 木々の新芽が出揃う前の初々しい緑、木材チップに覆われてフワフワの散策道。吸い込む空気も美味しい。木立ちの間から覗き見える周辺の水田も春風景。

公園東側の辺に沿った木立ち 2015/4/21

復元された円墳周辺の新緑 2015/4/21

聖苑入口の東側の木立ち 2015/4/21

芝生広場の周辺の林。白花ドウダンツツジが咲いています。 2015/4/21


芝生広場と多目的広場(後方)をつなぐ通路付近 2015/4/21

林から眺める聖苑駐車場 2015/4/21

テニスコート付近で咲く白花ハナミズキ 2015/4/21

多目的広場 2015/4/21

テニスコート西側の楓とドウダンツツジ 2015/4/21

テニスコート南側のモミジの新緑。 2015/4/21

秋にはミニ京都に変貌

掲載日:2015/4/24 ▲ページTopへ

新緑の聖苑周辺

 聖苑東側の日本庭園、アカメモチや真っ赤なシャクナゲが彩りを添えています。駐車場の新緑も爽やかです。隅々まで良く手入れされて、訪問者の気持ちを癒してくれます。

聖苑東側の日本庭園、アカメモチや真っ赤なシャクナゲが彩りを添えています。 2015/4/21

大小様々の木立ち。遊歩道もあります。2015/4/21

見上げる大きさのシャクナゲ 2015/4/21

アカメモチの生垣で囲われた駐車場 2015/4/21

日本庭園の様々な樹木 2015/4/21

真っ赤なシャクナゲ鮮やか 2015/4/21


駐車場脇の木立ち 2015/4/21

屋上から眺める聖苑南側の駐車場。新緑が優しい。 2015/4/21

掲載日:2015/4/24 ▲ページTopへ

屋上から眺める山々

 当サイトで紹介している「山座同定(伊勢崎から見える山の名前)」 。その取材でも訪れたここ赤城見台公園の風車展望台(*)。残念ながら、その高さでは十分な展望を得られませんでしたが、今回は(株)いせさき総合開発社長の上岡さんに聖苑屋上を案内していただき、以前の残念な気持ちを補って余りある展望を眺めることができました。
 伊勢崎市の最高峰は峰岸山の168m。遠くには山々に囲まれていながら、視界を遮られることなく展望できる場所はそれほど多くありません。峰岸山の北側斜面華蔵寺公園遊園地の観覧車、アイタワー花の森、いせさき市民のもり公園のくさぶえの丘、郊外の広大な水田地帯など、高い場所か広い場所に限られています。今回、貴重な体験が加わりました。(2015/4/24 記)

(*)2015年4月現在、風車(展望台)は老朽化により撤去されています。

ご存じ「裾野は長し赤城山(上毛カルタ)」。手前中央左側に石山が見えます。 2015/4/21


袈裟丸山。斜面の雪も融けたようです。公園の常緑樹も多様な新芽をふきます。2015/4/21

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秋 の み ど り


広い通路。この向こうにゲートボール場と
テニスコート(3面)があります。 2006/10/7


木々に囲まれた駐車場 2006/10/7



テニスコート(3面)  2006/10/7

この地にあった古墳を復元しています。 2006/10/7

広い多目的芝生広場・奥が古墳公園 2006/10/7

左側に県道・「深津・伊勢崎線」 2006/10/7

更新日:2013/10/16 ▲ページTopへ

南側斜面からの風景


伊勢崎斎場(赤城見台公園)の南側の緩斜面の蕎麦畑。赤城山もクッキリ。
2013/10/13


赤城見台公園と伊勢崎斎場南側の稲田。後方には赤城山。(伊勢崎市波志江町) 2013/10/13



赤城見台公園の南側斜面の菜の花 2008/4/20


波志江町の県道深津・伊勢崎線の街路樹。後方に赤城見台公園と赤城山 2007/12/2

紅葉黄葉の季節

掲載日:2013/11/25 ▲ページTopへ

伊勢崎で見つけた京都

 2013年の秋は全国各地の紅葉が非常に美しいとのこと。ネットで美しい紅葉の気候条件を調べると・・・
●好天が続き、葉が直射日光を十分に受けている。
●最低気温8℃以下の日が続く。
●昼夜の寒暖の差が大きい。
●湿度が低く、乾燥している。
●夏の気温が高い。雨量が多い。
 などが見つかります。そう言えば今年の夏は猛暑日が続き、台風もたくさん襲来し、11月に入る頃から一挙に冷え込み、朝晩の気温は真冬並みだったりと、思い当たる節がたくさんあります。
 ご当地伊勢崎市周辺でも、ここ数年来になく美しい紅葉が見られ、当サイト開設後8年間で一番美しいように思っています。その特徴は桜に現れていて、例年ならば、紅葉する間もなく焦げ茶色や黄土色に変色して散ってしまう桜が、今年は市内のあちこちで見事な紅葉を見せています。お陰で、撮った写真を紹介する間もなく次の場所が見つかり、写真が溜まる一方です。

 そんな中で、昨日出合った赤城見台公園のモミジはまた格別で、思わず”お〜、京都〜!”と心の中で叫んでしまいました。以前、京都の「哲学の道」を散策した時、数あるお寺さんの境内にたくさんのモミジが植えられていて、住宅地で会って挨拶を交わした人に、「何と言っても紅葉の季節が一番です。その季節にまた来てください」と言われたのを思い出し、その希望は実現していませんが、この風景もきっとそれに匹敵するんじゃないかと感動した次第です。
 昨日の状況ですので、まだ数日は間に合うと思います。場所は赤城見台公園北東隅のテニスコート南の散策道周辺です。昼休みや外出のついでにちょっと出かけてみてはいかがでしょうか。(2013/11/25 記)

濃い緑の常緑時を背景に、赤と黄色に変色し、際立つモミジ(赤城見台公園・テニスコート前)
2013/11/24

赤が一際目立ったモミジ。後ろの黄色との重なりも美しい
2013/11/24


赤い燈籠に照らされたような通路 2013/11/24

紅葉するモミジに囲まれる赤城見台公園散策道
2013/11/24


楓とドウダンツツジも鮮やかに紅葉・黄葉 2013/11/24

目の高さで垂れる赤や黄色の鮮やかなモミジ。枯れ葉で覆われる足元。 2013/11/24

掲載日:2013/11/25 ▲ページTopへ

徐々に空きが深まる赤城見台公園 2013/11/20

 赤城見台公園は元々古墳が多数あった小高い地形。南側の緩斜面は田畑が広々と広がり、畑一面に咲く菜の花や水田の緑、蕎麦の花、黄金色に輝く収穫前の稲田など、一年を通じて素晴らしい風景を見せてくれます。園内に植えられたたくさんの落葉樹の紅葉も素晴らしいですが、少し離れた斜面南側からは、はるか遠くに赤城山も横たわり、これもまた素晴らしい風景です。特に紅葉の季節は格別です。(2013/11/25 記)


紅葉する赤城見台公園。はるか後方に横たわる赤城山 2013/11/24

2013/11/24

絵具で縫ったように真っ赤に紅葉したドウダンツツジ
2013/11/24

芝生の広場を取り囲む紅葉・黄葉。正に錦秋。 2013/11/20

疣薬師(いぼやくし)とカヤの大木

掲載日:2015/4/23 ▲ページTopへ
  駐車場やゲートボール場、テニスコートなどが並ぶ公園北側に比べると、樹木が茂る赤城見台公園の南側。公園南方数百メートルの西桂川付近から眺めても、ひと際背の高い樹木が自然林のような姿を形成しています。その中にも遊歩道があって、入り口は南側の東西道路に2ヶ所あります。周辺には住宅も少なく、規模が大きな公園の割には、「華蔵寺町公園」や「いせさき市民のもり公園」のような多くの訪問者を見かけることもありませんが、自然らしい風景が好きな方にはお薦めのゾーンです。
 疣薬師とカヤの大木はそんな林の奥、周辺からはちょっと見え難い位置にありますが、その存在を知る人が訪れるようで、周辺には川原石が敷き詰められ、石仏前にはお賽銭があがっています。石仏の顔の部分が擦られてツルツルしていて、参詣者の多さを示しています。
 元は北部環状線の鹿島町区間にあり、道路工事に伴って移植・移築された当史跡。江戸時代から崇拝されていた疣薬師。昭和63年の時点で既に600年以上もの歴史を刻んだ大カヤ。そして今なお参詣者が訪れ守られている史跡。そんな史跡がある赤城見台公園です。(2015/4/23 記)

疣薬師とカヤの大木の位置(Google航空写真に付記)

カヤの大木 2015/4/21

疣薬師 2015/4/21

疣薬師(南側から) 2015/4/21

疣薬師(西側から) 2015/4/21
現地に立つ説明板を下記に転記

疣薬師とカヤの大木

 カヤはもと鹿島町の都市計画道路北部環状線内にあった大木で、傍には疣薬師と呼ばれる石仏と五輪塔の残骸があります。
 疣薬師は江戸時代、行倒れになった旅人を鹿島町の大賀俊之氏の祖父が手厚く介抱しましたが、そのかいもなく、臨終にあたり
 お世話になった恩返しに疣で悩む人を救うためにお役に立ちましょう
と言い残しました。そこで大賀家ではカヤの大木の下に石仏を祀り供養を行いました。やがて、疣で悩む人はここに参詣して川原石を奉納する風習が現在まで伝わっています。
 今回カヤの移植にあたりこの根元から十四世紀中頃の板碑や五輪塔の破片が出土しました。このことからカヤは六百年以上にわたり信仰されていたことがわかります。
昭和63年3月  伊勢崎市

現地に立つ説明板 2015/4/21




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