友人のこんちゃん(近藤蔵人さん)から時々届くエッセイ。最新作は「フィロソフィー」で、昨日当サイトで紹介しましたが(→こちらのページ)、内容を読んでビックリ。2羽のカラスに追い駆けられ、傷ついて身動きできないトンビのことが書かれていて、私も全く偶然にも、先日の日曜日、赤堀せせらぎ公園で似た光景に遭遇したからです。 この日、公園北部の玉桜などを眺め、国道50号へ向かう途中、目の前にトンビが停まっているのを発見。 取り敢えずその姿をズームアップで撮り、更に近付いて撮ろうと思ったのですが、そうは問屋が卸しません。すぐに気付かれて飛び立ってしまい、頭上を何回も何回も旋回し、その内、上昇気流に乗って上空へ飛んで行ってしまいました。 降りて来るのを辛抱強く待っていると、こちらの気配を察知しているのか、降りるどころか、国道50号の北側の今井神社の森へ飛んで行ってしまいました。 遠目に暫く眺め、「仕方ない、諦めるか」と去ろうとすると、どこからか飛んできたもう一羽の鳥。 「なぁんだ、仲間がいたのか」と思うと、あにはからんや、トンビじゃありません。大きさはトンビより少し小さく、真っ黒です。 そう、カラスです! しかも、仲間どころか、空中で激しく闘っている様子。良く観察すると、どうやらトンビが不利で、追い立てられています。 「おいおい、トンビは鷹の仲間だろう、しっかりしろ〜!」と意外な展開に驚いている内に、二羽は激しく空中戦を交わしながらこちらに飛んで来るじゃありませんか。 「これはチャンス、アップで撮れる」と思いましたが、フルスピードであっちこっちと飛び回り、その姿を必死で追いかけるもレンズ内に収まってくれません。そうこうしている内に、結局トンビが逃げ去ってしまい、カラスも元の森へ帰って行きました。この間、10分くらいだったでしょうか。弱肉強食の自然界の掟を見たようでした。 そんな体験をして間もない昨日、こんちゃんから届いたエッセイに同様の体験が記されていたので、驚くばかりです。そのことをこんちゃんに伝えると、 「トンビとカラスの格闘シーンは、 シンクロナイズされて撮ったのだと思いますよ。 時々あるので、全くの偶然と言えない気がするのです。」と謎めいた返事が返ってきました。こんちゃんがトンビの文章を考えている時、私の意識とトンビとカラスが感知したのだと言います。本当かいな? Wikipediaで調べると、どうやらトンビとカラスは犬猿の仲のようです。トンビの強さのイメージが少し下がり、逆にカラスに対する恐怖感が増えた、そんな体験でした。(2014/4/18 記) |
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赤堀せせらぎ公園と今井神社との間で、激しく空中戦を交わすカラスとトンビ。 いっぱいシャッターを押しましたが、二羽が同時にレンズに収まったのはこれ一枚(涙;) 2014/4/13 |
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トンビを攻撃するカラス 2014/4/13 |
追い立てられて逃げ去るトンビ 2014/4/13 |
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トンビの群れを攻撃するカラスの群れ(前橋市荒口町の荒砥川沿いの工場脇) これは、掲載の機会があればと昨年末に撮っておいたものです。 |
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カラスの集団に追われて一斉に飛び立つトンビの群れ。後方には赤城山。手前は荒砥川。 2013/12/31 この工場を中心に、トンビが群がっていて、あまりの多さに驚いて近付くと、急に怪しい雰囲気に様変わり。一斉に飛び始めたのです。私の気配に驚いたのかと思いましたが、どうやらカラスに追い立てられている様子。カラスはカーカーと大きな声をあげ、ちょっと異様な風景。ヒチコック映画の「鳥」のようです。 |
空を舞うトンビとカラスの群れ 2013/12/31 逃げるトンビ 2013/12/31 |
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逃げ去るトンビ 2013/12/31 |
追い駆けるカラス 2013/12/31 |