今井神社は古里の村の守り神と言った風情が残る神社です。 国道50号と粕川が交差する地点の少し北側にあり、周辺は昔からの集落に囲まれ、道路も狭いので分かり難い場所にあります。 社殿の南と西側にかけて木立が繁り、その中に小道が通っていて、夏の暑い季節などにはちょっと涼やかな雰囲気を見せてくれます。神社の南西側は窪地でかつ曲がりくねった狭い道が続き、窪地の斜面には竹林が繁り、ちょっと謎めいた雰囲気があります。(2009/1/18 記) |
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[ 今井神社の地図 ] |
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社殿今井神社拝殿(東側から) 2009/1/3 今井神社本殿 2018/2/25 |
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東側の鳥居 2009/1/3 |
広い境内 2009/1/3 |
境内の南側の鳥居 2018/4/8 |
若葉萌える春、山地が少ないご当地伊勢崎市においても、様々な新緑に出会うことができます。特に多いのが赤堀地区の国道50号以北。ここ赤堀今井神社の杜もそんな一つ。特に境内の西半分には落葉樹が多く、冬枯れた風景から若葉萌える風景への移ろいは清々しく、活力を感じます。(2018/4/10 記) |
今井神社の杜(境内の南西側から) 2018/4/8 今井神社の杜と赤城山(境内の西側) 2018/4/8 |
ソメイヨシノ咲く春。色白で清楚な姿はどこで咲いても人々を魅了します。とは言え、「花よりダンゴ」か「花より遊園地」のためか、伊勢崎市の花見人気スポットは華蔵寺公園のようですが、訪れる人もなく、密やかに咲くソメイヨシノを独り占めで眺めるのも贅沢で優雅なことです。ここ(赤堀)今井神社では、道路沿いに咲く7本の大きな枝垂桜が特徴ですが、その奥の境内では8本のソメイヨシノが、樹木茂る薄暗い境内を明るく照らすように咲いています。 最近、境内の樹木を大きく伐採したようで、昨年の寺社林調査・観察時に確認した樹木が数多く伐採されていました。本殿脇のソメイヨシノ等は日当たりが改善されて、来年以降は、一回り大きくなった枝ぶりを見せてくれるでしょうか。(2019/4/6 記) |
ソメイヨシノ咲く境内と鳥居 2019/4/4 ソメイヨシノ咲く境内と拝殿 2019/4/4 ソメイヨシノ咲く境内。鳥居越しの拝殿 2019/4/4 本殿脇で咲くソメイヨシノ咲く 2019/4/4 |
枝垂桜越しの今井神社拝殿 2019/4/4 枝垂桜と今井神社 2019/4/4 |
2018年の桜の開花は例年よりも早め。ここ今井神社の枝垂桜も早めに咲いたようで、4月8日には満開を少し過ぎ、前回紹介時の2014年より、一週間以上早く満開を迎えた様子でした。今井神社の枝垂桜は7本。通り沿いに4本、その奥に3本あります。(2018/4/10 記) |
今井神社の枝垂桜(境内の南東側) 2018/4/8 今井神社の枝垂桜(境内の南東側) 2018/4/8 |
先日4月13日、赤堀せせらぎ公園付近で泳ぐたくさんの鯉のぼりと戯れ、公園対岸で咲く枝垂れ桜の東屋で休憩し、更に北端部の休憩所でトンビとカラスの空中戦に遭遇し、しばしエキサイティングな時を過ごしましたが、この空中戦が勃発したのが、せせらぎ公園の北側に鎮座するここ今井神社の森。せせらぎ公園から飛んできたトンビを、この辺をテリトリーにしていると思われるカラスが攻撃したようですが、そんな経緯があったことも作用して、ついでに今井神社に寄ってみることに。 | |
すると、神社の南東側がパッと明るい。ソメイヨシノはとうに葉桜になっているこの時期、何だろうと思って近付くと、枝垂れ桜でした。まだ多少蕾が残っているもののちょうど見ごろ。 神社の森の緑を背景に、通り沿いをソメイヨシノよりも少し濃い目の桜色で彩り、その奥には今井神社の赤い屋根が見え隠れしています。のどかな田舎の神社の風景で、まるで時代劇のワンシーンのようです。 今年の桜行脚は終了と思っていただけに、期せずして遭遇した桜風景でした。(2014/4/19 記) |
(赤堀)今井神社を彩る枝垂れ桜 2014/4/13 |
枝垂れ桜の奥に見え隠れする今井神社の赤い屋根 2014/4/13 |
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通り沿いを明るく照らす枝垂れ桜。本数を数えるのを 忘れましたが、4,5本あったようです。 2014/4/13 |
2014/4/13 2014/4/13 |
見上げれば空を覆う枝垂れ桜 2014/4/13 |
今井神社には8社の石造の境内社があります。6社は石に刻まれた文字を判読できましたが、2社は今後の宿題となりました。 | |
蚕影山と金毘羅 |
秋葉山と琴平大神 |
?と稲荷 |
山神宮と? |
【祭神】 | 主祭神 | 大国主命(おおくにぬしのみこと) |
配祀神 | 火産霊命(ほむすびのみこと) 誉田別命(ほんだわけのみこと) 保食命(うけもちのみこと) 大山祇命(おおやまつみのみこと) 素戔嗚命(すさのおのみこと) 大物主命(おおものぬしのみこと) 菅原道真命(すがわらみちざねのみこと) |
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【由緒】 | 当社はもと近戸神社と称され、藤原秀郷五世の孫、二郎泰綱四世の孫、教綱が領主の時に社殿を造営し、 藤原氏滅亡後に氏子持ちとなったと伝えられている。明治10年に村社に列せられ、 同41年に近傍の7社を合祀すると共に、今井神社と改称した。 |
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【祭日】 | 4月3日(例大祭) | |
境内敷地 | 472坪 |
境内の北東側には赤堀町今井区山車庫と 赤堀今井町二丁目区住民センターがあります。 2009/1/3 |
正月を迎えて幟が立っていました 2009/1/3 |
2018年2月25日(日)、伊勢崎市赤堀今井町の今井神社において、寺社林調査・観察会が開催されました。NPO法人伊勢崎佐波緑化協会の主催です。講師は樹木医の田中洋助さん。参加者は23名。 田中さんの説明を聞きながら、主催者側が事前に調査した樹木を中心に観察。最も多いのはスギ、2番目がコナラ、3番目がシンジュ、4番目がムクノキ、5番目がミズキ。 シンジュ(神樹)は別名「庭ウルシ」と呼ばれ、明治期に中国から渡来。様々な用途があるものの、繁殖力が強いことと外来種であることから、繁殖は歓迎されていないとのこと。「ウルシ」の名前が付いていても、ウルシ科ではなく、かぶれることもないとのこと。 樹木林の中にイヌザクラ(バラ科サクラ属)が2本あって、開花期は6月頃とのこと。「イヌ」とは「サクラにあらず」の意。若葉が食用に供せるリョウブもあり、漢字で「令法」と書きますが、その由来は、その昔、育て蓄えることを法で決めた時代があったためとのこと。若葉は茹でて食べれるそうです。ミズキは切り口から樹液が出て、オレンジ色に変色することが知られています。拝殿前の大きなソメイヨシノはコブ病とテングス病に罹っていて、早めの対策が望ましいようです。 意外だったのは成長したニセアカシア。河川堤防でも良く見かけ、4,5月に咲く白い花は甘い香りを漂わせ、サイクリングロードを走る時には足を止めて眺めたりしますが、堤防のニセアカシアは定期的に伐採されてしまうためか、巨木に育った姿を見ることは少なく、樹皮もスベスベと滑らかな様子です。ところが、今井神社の林の中に立つニセアカシアは、樹皮には縦横にヒビが入り、いかにも古木の風情です。樹皮のヒビや襞(ひだ)、皴(しわ)は樹種に依存するだけでなく、若木か古木かにも依存することを再認識しました。 主催者側の事前調査(調査日:2018/2/19)とこの日の調査を加えた樹木は下記の通りです。(2018/3/5 記) 大きな樹木
ほかの樹木
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講師の樹木医・田中洋助さん 2018/2/25 |
事前の全体説明 2018/2/25 |
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今井神社の航空写真(Google earth(c)) |
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本殿南側で観察する参加者 2018/2/25 拝殿北のシラカシとスダジイ 2018/2/25 今井神社の林の中で観察する参加者 2018/2/25 |
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入り口脇のクスノキ(中央左の緑の木) 2018/2/25 平成5年6月、皇太子殿下ご成婚記念樹 |
今井神社の林。スギ等。 2018/2/25 |