この山の名前は分かりません。地元の方に尋ねても 「う〜ん、西野神社って呼んでるだけで山の名前は気にした事がないねぇ」 とのことでした。取り合えず、「西野神社の山」(全くそのまんまで恐縮です)と呼ばせてもらいます。 場所は伊勢崎市赤堀今井町の粕川と大正用水が交わる位置のすぐ北東です。国道50号の「今井」の信号を北上して車で5分程度の場所です。南西約800mには「毒島城跡」や「茶臼山古墳」あり、東北東約1kmには「磯沼公園」や「天幕城跡」、「小菊の里」、があります。 周囲は田畑に囲まれ、丘陵が多いこの地域においても背が高い方で、頂上に登ると広々とした風景を眺望できます。西側斜面は急傾斜になっていて、しかもすぐ脇を市道が通っているので登ることはできませんが、東側と北側からは農道があって車でも登ることができます。ただし未舗装ですので乗用車での進入はお薦めできません。頂上には西野神社があり、北側に石の参道があります。境内は広くて地元の人達が清掃しているのか参道も境内もとてもきれいです。 「む〜らの鎮守の神様の〜〜♪」 と歌声が聞こえて来そうです。 参道には大きなサクラ並木があり、季節にはすくすくと伸びた背の高いサクラが爽やかに咲き誇ります。 (2007/5/18 記、2008/4/11 記) |
2008年4月5日 |
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参道の東側から 2008/4/5 狛犬も花見。西野神社の桜は背が高いのが特徴。 2008/4/5 北側の鳥居越しに見る桜 2008/4/5 |
参道の桜並木(北から) 2008/4/5 桜の隣には桃畑 2008/4/5 杉の間に1本の桜。後方に薄っすら見える赤城山。2008/4/5 境内から眺める参道の桜 2008/4/5 |
2020年4月4日鳥居がコンクリート製に変わっています 2020/4/4 境内から見上げれば空を覆う桜 2020/4/4 |
社殿は山の8〜9合目辺りの北側斜面に建ち、北方を向いています。北向きに建つ神社は珍しく、富岡市の北向観音を参拝したことはありますが、伊勢崎市内ではここ西野神社のほかに知りません。ただ、社殿こそありませんが、伊勢崎市柴町の稲包社の奥の院の祠は北を向き、赤城山を仰いでいるとの伝承が残されています。 富岡市の北向観音が向く真北には貫前(ぬきさき)神社が鎮座しますが、西野神社はどこを見ているのでしょう。ほぼ真北には赤城山・大沼に赤城神社が鎮座するので、赤城神社を見ているのでしょうか。伝承も確認しておらず、期待を込めた当てずっぽうなので悪しからず。 また、当ページのヘッダ部の【覚書】に簡単に触れておきましたが、この山のどこかに「西野諏訪神社丘古墳群」があったよう。境内のどこかにも古墳があったのかも知れませんが、後日、古墳の調査概報を調べるまでの課題としましょう。(2020/4/21 記) ※以下、「伊勢崎佐波の神社誌」(平成2年12月20日、群馬県神社庁伊勢崎佐波支部発行)を引用しました。 主祭神健御名方神命(たけみなかたのみこと)火産霊命(ほむすび) 配祀神八坂刀売命(やさかとめ)宇気母智命(うけもち) 素盞嗚尊命(すさのお) 由緒当社の創建年代は不詳だが、昔、赤堀孫太郎教綱が領主となるに及び、社殿を修理し崇敬篤く、祭事を行う。後に氏子持ちとなり、明治十年に村社に列せられる。同四十一年に近傍の四社を合祀し、西野神社と改称した。祭日4月17日・・・例大祭 |
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山の北側の参道入口 2020/4/4 社殿と境内。山の8〜9合目辺りの北側斜面に建っています。 2020/4/4 枯葉と桜吹雪で覆われる参道 2020/4/4 境内へ登る石の階段 2020/4/4 |
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、左側・口を閉じた「吽像」(狛犬) 2020/4/4 2020/4/4 境内直下の石の参道 2020/4/4 |
右側・口を開いた「阿像」(獅子) 2020/4/4 手水鉢 2020/4/4 手水舎 2020/4/4 |
東(画面右)側にも円墳のような小山 2007/5/4 頂上の農道 2007/5/4 |
西野神社と境内 2007/5/4 境内直下の石の階段 2007/5/4 緩やかな石の階段とサクラ並木 2007/5/4 |
南東側から見た全貌。右側後方に赤城山の「鍋割」 2007/5/4 |