先日、「2023年12月公表、群馬県の将来人口推計」と題して、2020年から2050年までの5年ごと30年間について、群馬県内市町村の人口推計を紹介し、県内各市町村が減少する中で、伊勢崎市の人口減少率が最小だったと伝えました。(→記事) 更に、伊勢崎市の人口減少率が低い理由についても考察を加えましたが、その理由の一つである外国人人口の増加について、データで検証してみます。 下記折れ線グラフで示すように、伊勢崎市の外国人人口は2014年から増加し続けていますが、特に2022年5月からの増加勾配が急勾配になっています。下記に、2014/1〜2021/12 と、2022/1〜2024/5 の期間に分けて数値で示します。 ■2014/1〜2021/12 13,431人(2021/12/1)-9,704人(2014/1/1) = 3,727人 月平均 = 3,727 / 96か月 = 38.8 人/月 ■2022/1〜2024/5 15,674人(2024/5/1)-13,420人(2022/1/1) = 2,254人 月平均 = 2,254 / 25か月 = 90.1 人/月 ■この2期間の倍率 90.1 / 38.8 = 2.3 倍 ■外国人比率 = 15,674 / 212,026×100 = 7.39% なお、2019年以降の日本人人口減少傾向は変わっていません。日本人の人口減少を外国人の人口増加が補い、全体の人口減少傾向を緩やかにしていると言えます。(2024/5/5 記) |
2012年4月〜2023年12月における伊勢崎市の人口推移を示します。この間の傾向は・・・、 ・総人口は2019年1月の210,903人をピークに減少し続け、2022年6月頃から横ばい傾向に転じる。 ・日本人人口が減少し続ける中、横ばいに転じた理由は外国人の増加。 ●過去1年間の伊勢崎市の外国人増加数と増加比率 2022/12 ・・・ 14,081 人 2023/12 ・・・ 15,123 人 増加数 = 1,042人(+7.4%) ●2023年末の伊勢崎市の全人口に対する外国人比率 15,123 / 212,290 × 100 = 7.1% 外国人人口は全国的に増加していて、総務省のウェブサイトによれば、2023年5月時点の在留外国人数は3,223,858人(前年末比148,645人、4.8%増加)で、過去最高を更新しています(→総務省の記事)。 群馬県内においても外国人人口は増加していて、上位5市町の過去1年間の外国人増加数は・・・ 2022/12 ・・・ 48,215 人 2023/12 ・・・ 52,588 人 増加数 = 4,373人(+9.1%) 伊勢崎市の外国人人口は群馬県内で最多で、2023年末の県内上位5市町村の外国人数は下表の通りです(各市町のウェブサイトを参照しました)。
外国人が珍しかったのは昭和の頃まで。以来、工場や建設現場、宿泊業や飲食業等、外国人労働者を普通に見かけ、外国人がいないと成立しない職場もあるようです。 我が家の脇の市道を、自転車に乗って大声でお喋りしながら複数人で往来するのは近所に住むベトナム人、昨日の午後、散歩の途中で華蔵寺公園遊園地内を通ると、来場者で賑わっていて、聞こえてくるのは外国語。言葉のトーンから多分、中国や東南アジア、肌の色や掘りの深い容貌からネパールやインド、パキスタン辺りのよう。春のような陽気に恵まれた昨日、家族や友人らと遊園地を楽しんでいたのでしょう。 島国として単一民族を通して来た日本ですが、遠からぬ将来、アメリカのように多国民族国家に変わるのでしょう。(2024/1/7 記) |
2012年4月〜2022年12月における伊勢崎市の人口推移を見ると・・・ ■日本人は2013年1月をピークに減少が続く ■外国人は2014年4月を最小に増加が続く ■全体ではこの5か月間横這いを示しているが、要因は外国人の増加 伊勢崎市は外国人にとって住みやすい街なのでしょうが、異なる国情で育った人が共生するためには、様々な障害を乗り越え、相互理解や助け合いが求められます。 課題はさて置いて、県内他市の中で伊勢崎市の外国人数は最多ですが、2番目に多い太田市と、テレビ等で「外国人の街」として紹介される機会が多い大泉町(外国人比率が県内最多)との比較を下表に示します。(2022/8/18 記)
|
伊勢崎市の人口推移について、2005年から現在に至るまで、ある期間を切り抜いて表やグラフ表示で紹介して参りました。その手順は下記のような方法でした。
EXCELの手作業によるグラフ作成ではないので、文字の重なり等、きめ細かな点でまだ改良の余地がありますが、追って保守作業で改良したいと思います。(2022/8/18 記) 【備忘録】 処理ソフト : isesaki_population.php 人口データ : data/isesaki_population.csv(ASCIIデータ) 区切り : カンマ 1行目 : 任意ヘッダー 2行目以降 : yy,mm,日本人人口、外国人人口、合計人口 ただし、2月〜12月のyyは不要。合計人口は追って不要化する。 Version Info.: v1.0 (2022/8/18) v1.1(2024/1/5) yyデータ空白時のバグ修正。0,NULL,空,空白をempty関数でチェック |
2021年の伊勢崎市の年間人口推移を概観すると、日本人は微減、外国人は微増、全体では微減でした。ただ、日本人は8月から横ばい状態、外国人は9月から減少勾配が緩やかになったので、今後の減少は緩やか、あるいは増加に転じる可能性もあります。数値とフラフの推移は下記の通りです。(2022/2/22
記) 2021年の日本人人口推移 : 199,189 - 199,898 = ▲709(▲0.35%) 2021年の外国人人口推移 : 13,431 - 13,390 = +41(+0.31%) 2021年の日本人+外国人の人口推移 : 212,620 - 213,288 = ▲668(▲0.31%) 伊勢崎市 2021年1月〜2021年12月の人口推移(日本人、外国人、合計値、外国人比率) 伊勢崎市 2021年1月〜2021年12月の人口推移(合計、日本人、外国人別グラフ) |
2020年4月から12月までの伊勢崎市の人口推移を概観すると、日本人と外国人との合計値は8月をピークに11月まで減少し続け、12月から増加に転じました。日本人と外国人の増減を別個に概観すると、日本人は10月をピークに12月まで減少し続け、外国人は8月をピークに10月まで減少し、11月から増加に転じました。合計値として12月から増加に転じた要因は外国人増でした。 2020年4月と12月の差分を確認すると、213,285人(12月)−213,167人(4月)=+118人(+0.055%)と、結果的に僅かに増加しました。 日本全体の人口が減少し、群馬県もその例外ではない中、吉岡町のみ唯一増加していますが、市のレベルでは伊勢崎市と太田市の減少率が低く、大幅減少を食い止めています。伊勢崎市と太田市は人口規模や工業出荷額、外国人比率など、県内市の中で類似点が多いですが、減少率の低さも似ています。 (新型コロナウイルス感染数が多いことが似ているのが辛いところですが。12月17日時点で伊勢崎市が県内最多で413人、2位が太田市で283人。) 来年は、人口予測を覆すような何かの要因が生まれて、確固たる増加傾向を示すことを期待しましょう。(2020/12/18 記) 伊勢崎市 2020年4月〜2020年12月の人口推移(日本人、外国人、合計値、外国人比率) 伊勢崎市 2020年4月〜2020年12月の人口推移(日本人、外国人、合計別グラフ) |
群馬県内の各自治体で人口減少が続く中、僅かながら増加傾向を示していた伊勢崎市ですが(→2005年1月〜2018年12月はこちら)、2019年1月から減少に転じ、同年9月までその傾向が続いていました。10月からは増加に転じ、それから半年間の2020年3月まで増加傾向が続いています。要因を分析すると、増加要因は外国人増でした。 以前、伊勢崎市の人口増を支えるのは赤堀地区と「あずま」地区と伝えましたが(→記事はこちら)、現在、伊勢崎市の人口増を支えるのは外国人のようです。 毎年4月には一挙に減少する伊勢崎市の人口。就職や進学に伴う県外転出が主要因と予想していますが、今年はどんな傾向を示すでしょうか。また、4月に減少した人口をその後どれだけの期間で回復するでしょうか。次回レポートはまた半年後に予定しています。(2020/3/31 記) |
伊勢崎市 2019年1月〜2020年3月の人口推移(日本人、外国人、合計別グラフ) 伊勢崎市 2019年1月〜2020年3月の人口推移(日本人、外国人、合計別数値) |
外国人数が増加。全人口に占める外国人比率も増加。政府統計ポータルサイト(*1)によれば、2018年6月の全国における総在留外国人数は3,214,187人。また同サイトの「在留外国人総数上位100自治体」によれば、 最上位は東京都新宿区の44,652人、伊勢崎市は全国30位で12,855人(*2)。東京の区部や首都圏における外国人数が上位を占める中、東京都を除くと伊勢崎市は全国で13位、北関東では最上位です。群馬県内で100位内の自治体は、太田市が36位で11,047人、大泉町が63位で7,916人。テレビ等で「外国人の町」として話題になる大泉町は、外国人比率は高いものの、数的には伊勢崎市の約6割です。 これらの情報を得て、伊勢崎市の外国人登録数の推移が気になりましたので、過去6年分の推移をグラフ化しました。それによると ■過去6年間の外国人人口数:最小数=9,671人(2014年4月)、最大数=12,586人(2018年12月) ■過去6年間の外国人人口数:最大数・最小数の差分=2,915人。最大/最小比率=130% ■過去6年間の外国人比率:最小値=4.59%(2014年4月)、最大値=5.89%(2018年12月) ■過去6年間の外国人比率:最大値・最小値の差分=1.30%。最大/最小比率=128% これらとグラフを見ると、外国人数は過去5年間で数も比率も増加しています。全人口の増加率(*3)が101%であることに比べて、外国人比率が128%と大きく、伊勢崎市の人口増は、前回記事で示す赤堀・あずま地区の人口増と、外国人人口の増加が主要因であることが分かります。(2019/1/20 記) (*1)→政府統計ポータルサイトの2018年6月時点の在留外国人統計データ (*2)政府データでは12,855人、伊勢崎市のウェブサイトでは12,425人と若干の相違があります。 (*3)最小値を示す2014年4月の全人口=210,916人、最大値を示す2018年12月の全人口=213,560人。 同比率=213560/210916=101.2% |
伊勢崎市 外国人人口の推移(2012年4月〜2018年12月) |
旧伊勢崎市と境町は微減、全市の人口増を支える赤堀・あずま赤堀・あずまの増加率は類似平成17年の伊勢崎市合併前の旧町村単位で行われる産業祭や夏祭りに出かけ、また”あずまウォーターランド”や”みやまセンター”などの公共施設を利用していると、旧町村の人たちとの世間話が始まります。時にはローカリズム的な話も出て、人口の話題に触れることも。「あずまが一番増えているんだよね」 「いや、それを言うなら赤堀だよ」 そこで、 「あ、え〜と、あずまと赤堀は線引き(*)がなくて地価も比較的安いから増えているのかもね」 などと遠慮気味にちょっと一言。 「へ〜、そうなんかい、なるほどね〜」 そこで気になるデータの裏付け。伊勢崎市のウェブサイトに掲載された各年12月1日の人口について、過去7年間分を調べると次のことが分かりました。
非線引き区域の人口増は都市計画的観点で見た時に問題点もあるようですが、全国的に人口減少が問題視される昨今、背に腹は代えられない動きかも知れません。(2018/12/15) (*)市街化区域と市街化調整区域の区分分けを「線引き」と言い、旧伊勢崎市と境町は線引き区域、あずまと赤堀は非線引き区域。 |
|
伊勢崎市 旧市町村単位の人口(グラフ) 2012〜2018 赤堀・あずま・境の人口推移(グラフ) 2012〜2018 伊勢崎市 旧市町村単位の人口(数と率) 2012〜2018 |