昨年2月、赤堀せせらぎ公園脇を流れる粕川の右岸で実ったプラタナスの実を紹介しました。 プラタナスは街路樹などでたまに見かけ、大きな葉っぱを印象深く覚えていますが、実を知ったのはこの時が初めてのこと。 ちょうどトリュフチョコレートのような色と形をしたプラタナスの実は、いつ頃からこのような姿になるのだろうかと思っていた所、先月9月7日、前橋市東大室町を流れる桂川沿いをサイクリング中、岸辺の大きなプラタナスにたくさんの実がぶら下がっているのを見つけて、既に春先の姿と色もサイズも大差がないことを知りました。 |
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実の中身は9月初旬と春先とでは熟し具合いなどが異なるのでしょうが、夏の終わりから葉っぱが全て落ちるまで、外観的にはこの姿のままの姿で半年以上も枝にぶら下がり、子孫を残すことに備えること、植物の逞しさを感じました。 昨年拾って来たプラタナスの実は、その後も自然に割れることもなく、私の部屋でアクセサリのようにぶら下がっています。(2014/10/15 記録) |
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桂川岸辺に立つプラタナスの実。栗の実のように棘が痛そうですが、痛くありません。 2014/9/7 |
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桂川(前橋市東大室町)。右側にプラタナスの木。2014/9/7 |
桂川岸辺で実を付けるプラタナスの木。2014/9/7 |
秋の七草のオミナエシ。万葉集や源氏物語に何ヶ所にも出ているとのことなので、昔からごく普通に親しまれて来た野草であったと想像していますが、探してみるとほとんど見つかりません。 以前、長野県の山に登った時に、登山道脇に自生したオミナエシを見たことがありますが、伊勢崎で見つけたのは今回が初めてのことです。しかも、残念ながら、自生ではなく畑に植えられていたものでした。 ボランティア活動に熱心な知人のKさんから、「いつかオミナエシも紹介して~」と頼まれていて、ずっと宿題として頭のどこかに閉まっていたので、今回の発見はその肩の荷が下りた安堵感と喜びが加わりました。 ところで、最近はどうしてオミナエシを見かけなくなったのでしょう。もっとも子どもの頃にあちこちで見かけたと言う記憶が残っている訳でもないのですが・・・。 それと、漢字の「女郎花」・・・。「女郎」じゃぁねぇ。もっと別の漢字がなかったのかなぁ。小さくて黄色い淡雪のような花だから、黄金淡雪とか。(2012/9/23 記) |
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以下、ネットで調べた情報です。 オミナエシ(女郎花 Patrinia scabiosifolia):合弁花類オミナエシ科オミナエシ属の多年生植物。乾燥させた根を煎じたものには解毒効果があるとされている。若い苗は食用にもなる。 |
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畑で咲くオミナエシ (あずまの水道タンクの東方・伊勢崎市国定町) 2012/9/16 |
花弁は5つ。星型です。拡大表示して見てください。 蜂やアリなどの昆虫が群がって蜜を吸っています。 2012/9/16 まるで淡雪のように小さく黄色い花が密生して咲きます 2012/9/16 |
伊勢崎市周辺で、9月に入って暫くすると、郊外や個人の家とに関わらず、芙蓉の花を良く見かけます。 9月上旬に伊勢崎市稲荷町から玉村町へ向かった時、道端の用水沿いに長い距離に亘って咲く濃い紫の芙蓉が目に飛び込んで来て、あいにく車での移動だったので写真を撮れず残念な想いが残っていましたが、先日の9月16日、伊勢崎市国定(くにさだ)町の水田地帯をサイクリング中、それを超える量の芙蓉を見つけました。 芙蓉(Hibiscus mutabilis)を調べてみると、アオイ科フヨウ属の落葉低木で、同族の木槿(むくげ)とよく似た花を咲かせますが、一般的には木槿より花期が遅く、花びらはやや大ぶりのようです。ただ、木槿と同様に「一日花」で、朝咲いて夕方には萎んでしまうちょっと寂しい運命の花です。 空に透けるような大きく薄い花弁は、清楚でちょっと儚く、稲の収穫前の水田地帯を明る伸びやかな風景にしてくれました。(2012/9/21 記) |
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水田地帯で咲く芙蓉(伊勢崎市国定町) 2012/9/16 |
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水田地帯で咲く芙蓉(伊勢崎市国定町) 2012/9/16 水田地帯で咲く芙蓉(伊勢崎市国定町) まだまだ蕾がたくさん残っています。 2012/9/16 |
水田地帯の道路端を埋める芙蓉(伊勢崎市国定町) 2012/9/16 薄く透けるような芙蓉の花弁 2012/9/16 |
水田脇で生垣状態の芙蓉。左後方は「あずま北小」。右後方にJR両毛線国定駅(伊勢崎地国定町) 2012/9/16 |
2012年9月2日、例年になく残暑が厳しい今年の夏、家で冷房を効かせた部屋でパソコンでもいじってるか、ショッピングモールにでも行って身体全体を冷やすか、赤城山の大沼湖畔にでも行って、自然の冷気に身を包むかなどすれば、優雅に楽しく暑さを乗り越えられるのでしょうが、それじゃつまらないのが難しいところ。やっぱり、暑さに負けずにサイクリングです。 この日は、広瀬川サイクリングロードを走って利根川水辺プラザ公園へ向かい、坂東大橋経由で島村へ行き、帰路は上武大橋を渡っての帰還。 途中寄ったのがここ「まゆドーム・子供の森公園」。やっぱり、戸外に出ればきっと何かいい事があるのが世の常。さっそくに園内で何やら赤い実が生る木を発見。 子供の頃、近所にまだ林が残っていた頃、その中で生っていた「ヨツズミ」に似てますが、葉っぱが違うようです。ヨツズミならば、子供の頃に良く食べたのですが、毒の実でも食べてお腹を壊しては堪りません。 私の花と草木のお師匠さん・伊勢崎市公園緑地課のKさんに教えていただくと、サンゴジュとのこと。生垣などにも使われますが、刈り込んでしまうとこのような実が付かないらしく、この公園のように自然樹として育てると、このように赤い実を付けるとのことです。(2012/9/11 記) |
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真っ赤な実を付けた木(「まゆドーム・子供の森公園」) 2012/9/2 |
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「まゆドーム・子供の森公園」の北側(広瀬川側)入口から 入ってすぐ左手の湿地帯の奥に、遠目にも目立つ 赤い実の生る木が1本立っています。 最初は赤い花かとも思いました。 2012/9/2 |
2012/9/2 |
「まゆドーム・子供の森公園」を後にして、広瀬川サイクリングロード(高崎伊勢崎自転車道)に戻り、下流側へ暫く走ると、河川敷の堤防斜面に何やら大きな実が生っています。この場所はたくさんの雑木が生えていて、この時期、葛の葉が雑木全体を覆い、ほのかに香るいい匂いを楽しむ程度で、いつもは素通りするのですが、今回はちょっと違いました。 無視するには目立ち過ぎる大きな実が生っているからです。良く見ると、クルミでした。どの枝にもたくさんの実を付けて、枝が撓んでいます。 子供の頃、近所の友達の家に大きなクルミの木があって、落ちた実をたくさん拾い集め、土の中に暫く埋めて果肉を腐らせ、綺麗に洗ってたくさんのクルミを収穫していた情景を思い出します。 この場所は、堤防斜面なので足場が悪く、道具でもないと獲れそうにありませんが、このまま落ちてしまうのはもったいないようです。どなたか獲りに行きませんか?河川敷なので、獲ったら違反なのかな?(2012/9/11 記) |
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広瀬川サイクリングロード脇の堤防でたわわに実るクルミ 2012/9/2 |
国道354バイパス(東毛広域幹線道路)・利根川新橋のA1橋台を見学した日、宮川の利根川合流地点まで足を進めてみました。宮川はA1橋台とP1橋脚の間を流れる深堀の川で、河川敷まで下りることはできませんが、この川沿いや土手の斜面ではいつも何か珍しい花や木に出会います。以前もこちらのページでオニユリやヤブカンゾウを紹介しました。 今回は、夏水仙(リコリス・スクアミゲラ)と、このセンダンのような実がなる木です。夏水仙は改めて別ページで紹介しますが、宮川が利根川に合流する直前の堤防斜面に、何だか美味しそうな実をたわわに実らせた木が、その重みで垂れ下がるようにへばり付いていました。ネットで調べても、該当する木ががなかなか見つかりません。 こうなると、やっぱり私の花と草木のお師匠さん・伊勢崎市公園緑地課のKさんに教えていただくしかありません。早速に教えていただくと、どうやら「香椿擬(チャンチンモドキ)」と言うこの辺では珍しい木です。 名前の由来は「チャンチン(香椿)」(センダン科、落葉高木)の木に葉や樹形が似ているから。別名カナメノキ。ウルシ科の植物で、日本では熊本県、鹿児島県辺りに分布し、絶滅危惧IB類とのことです。 (2012/9/11 記) |
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宮川が利根川に合流する直前でたくさんの実を付けて垂れる香椿擬(チャンチンモドキ)。 たわわに実って枝が折れそう 2012/9/9 |
これは実が生っていた訳じゃありませんが、宮川の堤防を覆うように花が咲いていたので、素通りできずに撮ってみました。薄いピンクのような肌色のような花の色で、花弁は星型でした。近付けないのでズームアップで撮ってもこれがギリギリでした。何の花でしょうか。Kさ~ん、教えて~~。でも、これだけの画像じゃ、判別できないですよね。 ・・・と思ったら、これだけの写真で早速に名前を当てて、教えていただきました。名前は「クサギ(臭木)」。葉っぱが変な匂いがすることからこの名前が付いたようで、食用にもなるとのことです。それにしても、花は可愛いのに可哀そうな名前を付けられたものです。春先に直径1cm位の淡い青色した花を咲かせるオオイヌノフグリを思い出してしまいます。 (2012/9/11 記) |
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宮川の堤防を覆うように咲く薄い肌色の花木 2012/9/9 |
2012/9/9 |