伊勢崎市と周辺のの樹木や木の実 [ 街中の花と緑公園一覧 ]  [ Home ]




伊勢崎市と周辺のの樹木や木の実

ヤドリギ晩秋と冬の景色を彩る木の実プラタナス(スズカケノキ、鈴掛の木)メギの実イイギリ
新田用水脇の小道メタセコイヤの並木逞しい

再び・やどりぎ(宿り木)

掲載日:2013/3/26 ▲ページTopへ
 先月2月8日、前橋市の大室公園の宿り木を掲載した後、何人かの方からメールや電話をいただき、記事にして良かったと嬉しく思ったのですが、そのやり取りの中で、大室公園には私が紹介した木の他にも宿り木が宿った木がたくさんあるらしいことを知りました。
 そのことがずっと気になっていたので、新緑が芽生える前にもう一度確認しようと、先日3月17日、再び大室公園を訪れてみると、ありました、ありました。前回紹介した木よりもたくさん宿り木が寄生した木や、前回よりも何倍も太くて大きな木がありました。ざっと数えても5,6本はあります。今回は宿り木の実や葉っぱも分かるようにアップでも撮ってみました。
 この日、宿り木を食べにくるヒレンジャク(緋連雀)の群れがいて、その姿を大きな望遠レンズ付きのカメラで狙っている人たちもいました。気の小さい私は、皆さんの立派なカメラに気圧されて、また皆さんの邪魔をしても悪いと思い、宿り木だけを撮影して帰って来ました。いつかの機会に緋連雀と宿り木を撮ってみましょう。(2013/3/26 記)

葉っぱの形が分かるでしょうか 2013/3/17

宿り木の葉っぱとレモン色した実
2013/3/17



フンワリ宙に浮く宿り木
2013/3/17

五料沼の南端部付近の木に密集した宿り木
2013/3/17


宿り木の実を食べ、近くの木で羽休めする緋連雀の群れ
2013/3/17

やどりぎ(宿り木)

掲載日:2013/2/8 ▲ページTopへ
 先日(2013年1月20日)、前橋市の大室方面をサイクリングし、西大室町の乾谷沼(いぬいやつぬま)の沼の堤防から、冬枯れの沼の風景や冠雪した赤城山を眺めた帰りに大室公園に寄ってみると、五料沼の北西の岸辺に立つ大きな木にたくさんのヤドリギ(宿り木)が生えていました。
 昨日、伊勢崎市の公園緑地課のKさんの所へお邪魔し、そんな話をすると、「それは是非掲載してください」と言われて、「きっとヤドリギなんて誰も興味を持たないだろうなぁ・・・、この写真はボツにしするしかないな」と考えていたのですが、急きょ加勢を得て掲載することにしました。
 Kさんが「ヤドリギは日本ではあまり関心を持たれていませんが、ヨーロッパでは神話や信仰の対象になっていて、素晴らしい木なんです」と言うので、私もネットで調べてみると、実に奥深い木であることが分かりました。
 特にこちらのページに詳しく記載されていて、興味が深まりましたが、要約しますと・・・
 西洋ではクリスマス関連の植物として樅の木(クリスマスツリ)や柊(リース)と共にヤドリギが使われる。家の玄関にヤドリギを吊るし、その下を通ると魔除けや招福となる。ヤドリギの黄色い実を、下を通る際にもぎ取って行く人もいる。またクリスマスにヤドリギの吊し飾りの下に立っている女性は、男性から声をかけられた場合にキスを拒めない。
 ヤドリギの神秘性に最も影響を与えたのは北欧神話である。ヤドリギは北欧神話の中で、結末の方向性を決定づける重要な役割を演じている。ヤドリギは、クリスマスの他にも雷除けのまじないや、ゴブリン(悪い妖精・精霊)から子供を守る魔除けとして、民間信仰の対象にもなった。イギリスではケルト人が信仰するドルイド教が、ヤドリギが寄生したオークの木の下で儀式を行っていた。ただしヤドリギが全ての実を落としてしまうと、霊力を失うと考えられていた。
 このように昔からヨーロッパ人の生活の中に根をおろしたヤドリギは、工芸の分野でもさまざまなデザインで登場し、とりわけヤドリギの「半寄生生活」に儚さ虚しさを見いだしたアール・ヌーヴォー期のアーティスト達は、このモチーフを喜んで使用した。ヤドリギの花言葉は「忍耐・克服・征服」。
 欧米の映画では、クリスマスの日に、男性がヤドリギの枝を女性の頭の上にかざし 「メリークリスマス」と言いながらキスをするというシーンがあるようですが、過去に見た欧米の神話や伝説、慣習などに基づいた映画も、この辺の知識があれば、もっと細かく楽しめたのだろうなどと、今更ながらに思った次第です。
 ところで、五料沼のヤドリギが生えた木の下には、たくさんの木の実が落ちていたので、きっとヤドリギの実と思います。鳥たちに食べ尽くされる前に、拾いにでかけてみましょう。(2013/1/29 記)

五料沼の北西の岸辺に立つ木に生えたヤドリギ 2013/1/20

この木を含む数本の木にヤドリギが生えていました。
(五料沼の北西の岸辺で)
2013/1/20

ヤドリギが生えた木の内、一番太かった木。
後ろは五料沼 2013/1/20
■以下はWikipediaの記事の一部引用です■
 ヤドリギ:ヨーロッパおよび西部・南部アジア原産。半寄生の灌木で、他の樹木の枝の上に生育する。30〜100cmほどの長さの叉状に分枝した枝を持つ。黄色みを帯びた緑色の葉は1組ずつ対をなし、革のような質感で、長さ2〜8センチメートル、幅0.8〜2.5cmほどの大きさのものが全体にわたってついている。花はあまり目立たない黄緑色で、直径2〜3cm程度である。果実は白または黄色の液果であり、数個の種子が非常に粘着質なにかわ状の繊維に包まれている。全体としては、半ば宿主の枝から垂れ下がって、団塊状の株を形成する。宿主が落葉すると、この形が遠くからでも見て取れるようになる。

晩秋と冬の景色を彩る木の実


プラタナス(スズカケノキ、鈴掛の木)

掲載日:2013/2/18 ▲ページTopへ
 皆さんはプラタナスやスズカケノキと言うとどんな歌を思い出しますか?
”とっもっとかったらん〜♪すっずっかけ〜のみち〜♪”
(友と語らん 鈴懸の径・・・)
 と昭和20年代に大ヒットし、その後も多くの歌手によって歌い継がれている”鈴懸の径”でしょうか?ザピーナッツのシャボン玉ホリデーなんかで歌ってましたよね。懐かしい。
 それとも、
”プラタナスの枯葉舞う冬の道で〜♪”
 と、はしだのりひことシューベルツのヒット曲「風」でしょうか。
 え、どちらも知らない?そりゃぁ、ど〜もスミマセン。
 調べて見ると小椋佳の「小さな街のプラタナス」やACIDMANの「プラタナス」などと言う歌もありました。私が若い頃にフォークギター弾きながらリアルタイムで歌ったのは「風」でした。こ〜見えても(どう見えても?)、ギター弾けるんです、ハイ。
 と、誰も聞きたくないプチ自慢は置いといて、昨日、あかぼり・せせらぎ公園に出かけたのですが、いつもならば左岸の公園でひと時を過ごすところ、昨日は公園対岸(右岸)下流の未舗装道から入り、ちょっとした広場で一息入れていると、何やら足元にまぁるい茶色の実が落ちています。直径3〜4cmありそうな大きな実です。
 「あれ、何だろう?」と周囲を見ると、ある、ある、そこら中に落ちていて、見上げればすっかり葉を落とした巨木にたくさん生っています。取り敢えず拾い集めてリュックにしまって家に持ち帰り、図鑑で調べてみると、どうやらプラタナス(スズカケノキ)の実のようです。
 プラタナスと言えば、伊勢崎市の街路樹でも何ヶ所かで見かけ、楓の親分みたいな大きな葉っぱで、幹は薄い黄緑色してすべすべとした肌をした特徴ある樹木なので、木その物は知っていたのですが、こんな実が生ることは知りませんでした。このプラタナスは見上げるばかりの巨木で、幹がボーンチャイナのように真っ白で、街路樹で見かける種類よりもちょっと上品な感じがします。
 知っているようで、まだまだ知らないことばかりであることを実感したプラタナスの実の話でした。(2013/2/18 記)

たくさんの実を付けたプラタナス 2013/2/17

ひも状のもので枝にくっ付いています
ちょうどトリフチョコのようです
2013/2/17

街路樹はてっ辺を切り落としてしまうので寸胴に見えますが、伸びるに任せれば、こんなに大きく育ちます。
2013/2/17

美味しそうな実。実を割ると、綿に包まれた種子がビッシリと詰まっています。
2013/2/17
■以下はWikipediaの記事の一部引用です■
 スズカケノキ(鈴掛の木、篠懸の木、学名: Platanus orientalis)は、スズカケノキ科スズカケノキ属の落葉広葉樹。果実が楽器の鈴に似ていることからこの和名がついた。属の学名であるプラタナスと呼ばれることが多いが、日本で見かけるプラタナスは、本種よりもモミジバスズカケノキであることが多い。

メギ(目木)の実

掲載日:2014/2/17 ▲ページTopへ
 先日、東毛広域幹線道路の境三ツ木工区に向かってサイクリング中、境上矢島の白十字群馬工場脇を通りかかると、用水脇に何やら真っ赤な実を付けた木が目に入りました。近付いてみるとラグビーボールのような形状をして、枝には鋭い刺(とげ)が付いています。鳥にとって美味しくないのか、それともこれから食べられるのか、ほとんど実が付いたままです。
 調べてみると、メギの実のようで、何と、薬効が素晴らしい木で、棘があるせいで、小鳥も止まれず、コトリトマラズと言う別名があるとのこと(そのまんま(^^;))。生えていた場所は用水と歩道の間の隙間。枝が防護柵のサンにからんでいます。どこからか鳥が糞に混ぜて運んだのでしょう。逞しい。
 4〜5月に咲く花は黄色いくて可愛らしい花弁のようですが、残念ながら未確認。今年の開花季節に思い出したらまた寄ってみたいと思います。(2014/2/17 記) 
【分類】メギ科メギ属
【名前】和名:目木、別名:コトリトマラズ、生薬名:小蘗(しょうはく)、学名:Berberis thunbergii
【生薬「小蘗(しょうはく)」の作り方】
葉が落ちてから根ごと採取して、小枝や刺、ひげ根を洗いおとして、刻んで日干しにして乾燥。
【薬効】洗眼、結膜炎、健胃、整腸、下痢止め、あせも、草かぶれや湿布かぶれ、歯痛や歯ぐきの腫れ。

少し萎み始めたメギの実(伊勢崎境下渕名と境上矢島の境界で)
2014/2/1

用水を覆うように枝を広げたメギの木 2014/2/1

良く見ると鋭いトゲが生えています。 2014/2/1

真っ赤な実を付けるイイギリ

掲載日:2012/11/22 ▲ページTopへ
 先日(2012年11月18日)、国道50号から数本北側の農村地帯の道路をサイクリング中に、すっくと伸びる大きな木に目にも鮮やかな真っ赤な実がたわわに実っている姿に目が停まりました。実もさることながら、葉っぱも透けたような薄黄緑色をして、プラタナスの葉っぱを思い起こさせて、爽やかな風情。それじゃぁと自転車を停めて早速にカメラを向けました。場所は伊勢崎市間野谷町付近でした。

 ・・・ところが、この日は空は爽やかに晴れ渡ったものの、その分、上州名物の空っ風が強く吹き、サイクリング中は汗をかきながらも、じっとしているとすぐに冷えて寒い日。しかも高木の葉っぱが風でビュンビュン揺れて、下から見上げてレンズを構えてもなかなか焦点が落ち着かず、挫けそう。取り敢えず駄目元で何枚か撮ってみましたが、何とか皆さんに雰囲気をお伝えする程度には撮れていました。
 ところで、この木は何と言う木でしょう。ネットで「赤い実 秋 冬」をキーワードに検索してみると、どうやら「イイギリ(飯桐)のようです。私の花と木のお師匠さん・公園緑地課のKさんにも確認しましたが、イイギリで良いようです。どうぞこの可愛らしい赤い実のなる木をご覧ください。(2012/11/22 記)

以下にWikipediaの記事を一部引用しました。
イイギリ(飯桐、学名:Idesia polycarpa)は、イイギリ科の落葉高木。和名の由来は、昔、葉で飯を包んだため飯桐といわれる。果実がナンテンに似るためナンテンギリ(南天桐)ともいう。イイギリ属の唯一の種。
【特徴】日本(本州以南)、朝鮮、中国、台湾に分布する。秋から冬に熟す多数の赤い果実が美しいので、栽培もされ、生け花や装飾にも使われる。

上州名物空っ風にビュンビュン揺れるイイギリ(伊勢崎市間野谷町) 2012/11/18

付近にも数本並んでいました(伊勢崎市間野谷町)
2012/11/18



南天やガマズミの実によく似てます
2012/11/18

これは飾りになる・・・と思い、
道路に落ちていた実の付いた枝を拾って来て、
私の部屋に飾りました。2012/11/18


こんな感じです

下記はこちらへ移動しました
ナンキンハゼの実、センダンの実、新田用水脇の小道、メタセコイヤの並木、逞しい




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