7月の下旬、伊勢崎市の東上之宮町の畑で何やら薄紫の花がたくさん咲いているのを見つけました。個人のお宅の畑で、隣にはネギなどの野菜が植えられています。空は厚い雲で覆われていて、どこを探しても青空が見えないこの日、花の色と白い雲のコントラストが少なくて、少しも目立っていないのに、夏の暑さを忘れさせてくれるに十分な爽やかさがありました。 良く見ると、白と淡い紫と、またこれらの中間の色と、いずれの色も清楚で爽やかです。ひょろりと伸びた長い茎がまたとてもスマートで、足がスラリと伸びた9頭身モデルさんを見るようです。 この花、ネットで調べるとアガパンサスと言うようです。分類は色々と難しく、クロンキスト体系ではユリ科、新エングラー体系ではヒガンバナ科、APG分類体系ではアガパンサス科に所属するとのこと。分類は兎に角、名前の由来が深くて、ギリシア語のアガベー(愛)とアンサス(花)の2つの言葉をくっ付けた「愛の花」という意味とのことで、アガペーはエロスとの対比で知ってはいましたが、アンサスが花であること、今回初めて知りました。そう言えば、晩秋から春にかけて赤や黄色、紫など実に色々な色の花を咲かせて楽しませてくれるポリアンサスもアンサスが付きますが、探して見ると「ペディランサス(ダイギンリュウ)」や「シザンサス」など、アンサスを語源にしている花がいくつかあります。(2011/8/15 記) |
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夏に涼しそうなアガパンサス(伊勢崎市東上之宮町) 2011/7/24 |
猛暑の暑さを少し下げてくれそうなアガパンサスの清楚な姿 (伊勢崎市東上之宮町) 2011/7/24 |
伊勢崎市の郊外をぶらりサイクリングしていると、畑一面にたくさんの花が咲いている風景に出合います。ハウスでシクラメンや胡蝶蘭など出荷用の花を栽培している光景とは異なり、花好きな畑の持ち主が色々な花を咲かせている様子で、脇の道を通る人たちの目を楽しませてくれます。自宅の庭をエクステリアや花で飾り、広く一般に開放している「オープンガーデン」同様に、その日頃の尽力と姿勢に頭が下がります。(2011/8/15 記) | |
畑一面で咲く花たち(鹿島町) 2011/8/6 |
畑一面で咲く花たち(鹿島町) 2011/8/6 |
先日の8月18日、粕川サイクリングロードを走って境平塚公園の「みちくさ塾」のキャンプ会場へ向かう著中、サイクリングロードが途絶える粕川町と境伊与久辺りの工業団地脇で、真っ赤に咲く可愛らしい花を見つけました。遠目には「サルスベリ」のようですが、近付いてみると私が知ってるサルスベリの背丈より低い。「あれ?別の花かな?」と更に近付いてみると、葉っぱや花の形がやっぱりサルスベリ。平塚公園に到着して、市議の堀地さんにそんな話をすると、「あれは、矮性サルスベリなのよ。背丈が小さいの」とのこと。 真夏に郊外をブラリサイクリングしていて、遠目にも目立つ花は、芙蓉か夾竹桃、それにこのサルスベリです。この日、ここより少し北西の下植木町付近の粕川サイクリングロード沿いでも見かけましたが、道路脇が四季折々の花たちで埋まることは、サイクリングの楽しみを倍加してくれます。(2012/8/24 記) |
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粕川の堤防で咲く矮性サルスベリ(境伊与久) 2012/8/18 |
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矮性サルスベリが咲いている場所 2012/8/18 |
現地に立つ「粕川フラワーロードの会」の案内板 2012/8/18 |
夏の残暑が厳しい頃、公園や個人のお宅で良く見掛ける赤やピンクのサルスベリ。草花と違って木に咲く花なので、遠目にも目立ちます。残暑の日差しがチリチリと肌に痛いくらいの2010年8月22日、自転車でブラブラしながら、伊勢崎市の赤堀地区で咲くサルスベリを何枚か撮影して参りました。(2010/8/23 記) | |
五目牛町の畑地の脇で。後方は北関東自動車道。 この畑は花好きの方が手入れされているようで いつも何かの花が咲いています。2010/8/22 後ろの大きなねむの木も涼しそうです。五目牛町 2010/8/22 群馬県立精神医療センター 2010/8/22 三和中央公園 真っ赤なサルスべリです。 2010/8/22 |
アップで見ると「へぇ~、こんなに可愛らしい花なんだ」 と新たな発見があります。五目牛町 2010/8/22 赤堀いこいの森公園 大きな木に囲まれ、日差しが余り入りません。 そのせいでしょうか、色が淡く清楚な感じがします。 2010/8/22 →赤堀いこいの森公園 群馬県立精神医療センター 赤とピンクの2本の大きなサルスベリが咲いていました。 この施設にはたくさんの木が植えられ、 公園のようになっています。 2010/8/22 |
いかにも涼しそうな名前”夏水仙”。8月中旬頃から下旬にかけて咲き、ヒガンバナ同様、花期には葉は消え、スッと伸びた花茎と薄ピンクの花だけが姿を見せます。その分、いかにも涼しそうで、夏水仙とは良く命名したものだと感心します。 この夏水仙・リコリス・スクアミゲラに最初に出会ったのは4年前の夏、赤堀の国道50号南側の路傍で咲いていました。その風情はいかにも涼しそうで可愛らしく、素通りを許しませんでした。 以来4年間、お盆を過ぎる頃から、郊外へ外出する度に気にかけていますが、ヒガンバナ程には見つかりません。そんな夏水仙、昨日、境西今井の道路脇の畑で咲いているのに出会いました。たった3本でしたが、周囲に何もない乾いた風景の中で咲く姿は、十分に存在感がありました。(2014/8/20 記) |
2014/8/19 |
2年前、赤堀の路傍で見つけたリコリス・スクアミゲラを紹介して以降、中々出会わなかったこの花。たまに出会っても個人のお宅の庭先だったりして、園芸として育てているものをそこまで追い駆けるのも本意ではなく、結局、この2年間、紹介できずにいました。そんな思いでいた先日の9月9日、国道354バイパス(東毛広域幹線道路)・利根川新橋のA1橋台の架設現場へ向かう途中、A1橋台の少し上流の宮川の堤防斜面で、何ヶ所かに固まって咲いているリコリス・スクアミゲラを見つけました。 この場所、以前、コオニユリやヤブカンゾウを紹介した場所で、リコリス・スクアミゲラの脇には、咲き終えたコオニユリの茎がすっくと立っていました。 深堀の宮川の堤防斜面に四季折々に咲く野の花、猛暑の夏の戸外を一辺に涼しくしてくれます。 そう言えば、この花はヒガンバナの仲間。そろそろ境三ツ木や御嶽山自然の森公園の彼岸花の季節です。9月に入っても一向に涼しくならない今年の夏。今年の彼岸花の開花は遅くなりそうです。(2012/9/12 記) |
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ちょうど見ごろのリコリス・スクアミゲラ。後ろには咲き終えたコオニユリの茎 2012/9/9 |
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満開のリコリス・スクアミゲラ 2012/9/9 |
宮川の流れを背景に真っ盛りのリコリス・スクアミゲラ 2012/9/9 |
8月16日、あかぼり夏祭りの日、猛暑の炎天下、祭り会場に向かって自転車を走らせていると、会場まであと僅かの場所の道路脇にご覧のような可愛い花が咲いていました。炎天下の登り勾配の道をずっとサイクリングして来て、ちょっとバテ気味の時だったので、まさにオアシス。自転車を停めて写真を撮り、ついでに冷たい水を飲んでラストスパート前の小休止。 この花の名前もKさんに教えていただいたのですが、リコリス・スクアミゲラと言います。もう少し青味の強いリコリス・スプレンゲリと総称して夏水仙(なつずいせん)と呼ばれているとのこと。 暑苦しい葉っぱを全て落とし、スッと伸びた茎の上に楚々と咲く姿、まさに猛暑の夏を涼しくしてくれます。この花もヒガンバナの仲間とのことです。夏が終わる前にリコリス・スプレンゲリ探しのサイクリングをしなければ・・・(2010/8/23 記) |
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西久保町 2010/8/16 |
路傍の民家のブロック塀の下で咲く花(西久保町) 2010/8/16 |