早春を告げるロウバイや梅・桃はそれぞれ全国各地に観光名所があり、サクラは開花宣言を待つ全国の話題が毎年賑やかで、ツツジや花菖蒲なども各地に観光名所があります。 ところがモクレンの観光名所の話はあまり聞いたことがありません。公園や個人のお宅の庭、畑地や空き地の隅などにこの時期に一斉に咲いて周囲を明るく照らしていますが、なかなか立ち止まって愛でている人の姿を見かけません。 まだ葉っぱが出る前のスラリとした木にミルク色の花弁をタップリと付けて空を覆う姿は、朱色や黄色などの華やかさはありませんが、その分、ちょっと控えめで、気品を感じます。(2010/3/24 記) |
華蔵寺公園と言えば桜とツツジ。観光客のお目当ても桜かツツジの花見、あるいは遊園地です。 ところが、通年出かけてみれば早春のマンサクやレンギョウ、紅梅・白梅、水仙、桜とツツジ、花しょうぶ、秋の彼岸花と、様々な花が楽しませてくれます。 そんな一つが華蔵寺沼の西側・陸上競技場で咲くマンサク。陸上競技場の北から東にかけて、フェンス沿いに白と紫の2種類のモクレンとコブシが植えられています。以前紹介したのが2015年。以来6年が経過し、木の大きさも一回り、二回りと大きく育っています。桜の開花より少し早めに咲き出し、桜が満開を迎える少し前から散り始めます。 圧倒的な本数の桜とツツジが大勢の花見客を迎える中で、ひっそりと咲く風情に魅了されます。(2021/3/30 記) |
|
モクレンの絨毯華蔵寺公園の桜は満開を迎えましたが、モクレンは落花が進み、絨毯のように地面を覆っていました。撮影中、公園の樹木管理の人がやって来て、清掃を始めていました。2021/3/30 |
|
地面を覆うモクレンの花弁 2021/3/30 |
植え込みをに落ちたモクレンの花弁 2021/3/30 |
「花の命は短くて・・・」 咲き始めでもなく、咲き終わりでもなく、満開の少し前から満開を過ぎて数日までの、瑞々しくて生き生きした花の期間はごく僅か。蕾がたくさん付き、数週間にわたり少しづつ咲く花は別ですが、一遍に咲いて一遍に散る花の見ごろはせいぜい一週間程度です。そのタイミングにちょうど巡り合うのは稀なこと。常日頃下見しておくとか花の名所ならば目指して出かけますが、そうでない場合には偶然に頼るしかありません。 先日、みどり市へ向かって伊勢崎市間野谷町をブラリサイクリングしている時、そんな偶然に遭遇。満開の巨木のモクレンです。場所は「ツルヤみどり店」建設地の南南西600mほどの住宅地。樹高は周囲の住宅の高さをはるかに凌ぎますが、段丘地形の段上に立つ分、下から見上げるとその高さが更に際立ち、白い雲と青い空を背景に上品で清々しく咲いていました。 正確に樹高や枝張りを測定した訳ではありませんが、当ページで紹介している伊勢崎市内各所のモクレンの中で、赤堀今井町二丁目の民家の庭で咲いていたモクレン(→こちら)に準ずる大きさのように思います。(2021/3/23 記) |
伊勢崎市間野谷町の住宅地で咲く巨木のモクレン 2021/3/19 気品高く清々しく咲く巨木の白モクレン(伊勢崎市間野谷町) 2021/3/19 |
巨木の白モクレン(南側から)(伊勢崎市間野谷町) 2021/3/19 巨木の白モクレン(東側から)(伊勢崎市間野谷町) 2021/3/19 |
モクレン 2015年「いせさき市民のもり公園」の河津桜が人々の関心を集める頃、公園の隅や道路脇、お寺さんや個人宅の庭などでひっそりと咲くハクモクレンの花。そもそも色が白くて目立たず、曇り日などには空の色に溶け込んで益々存在を薄くし、改めて見物する人の姿も見かけません。そんな控えめな姿が我が身に似て(どこが?)、春先にはついついその姿に足を止めてしまいます。先日3月23日、上信道を利用して信州小諸に出かけた折、藤岡ジャンクション辺りから松井田付近まで、道の両側に一定間隔で植えられたハクモクレンが満開で、芽吹く前の西上州の風景を清楚に彩り、ドライブの楽しさを倍加してくれました。 過去の紹介を確認すると、今年のモクレンの開花は2009年や2010年とほぼ同じ。例年決まった時期に咲きそうなモクレンも、数年間に亘って追い駆けると結構な期間ずれて咲くことに気付きます。2012年とは3週間近くずれています。 真っ白で大きな花弁のハクモクレン、今年はそろそろ散り始めるようです。お早めに。(2015/3/26 記) |
|
華蔵寺公園陸上競技場のフェンス沿いで咲くハクモクレン 2015/3/22 |
|
2015/3/22 |
2015/3/22 |
陸上競技場のトラックとのコントラストが効いています。芝生はまだ冬景色。 2015/3/22 |
モクレン 2012年例年ならば3月中〜下旬頃にレンズに収めるモクレンの花。今年は厳しかった冬の寒さの影響か、4月に入ってもまだまだその清楚な姿を見せてくれています。我が家の庭で咲くモクレンも実に正直者で、木の南面の蕾から先に咲き始め、北風が当る北面の蕾は最後に咲きます。庭のモクレンが咲く頃、きっと市内のあちこちでも咲いているのだろうと気になり始め、土日のブラリサイクリングでたまたま出会うとカメラを向けています。今回紹介するのは早川サイクリングロード沿いで咲くモクレン並木。早川サイクリングロードは自宅のある波志江町から境方面へ向かう時に良く利用する道ですが、モクレン並木があることは数年前から気が付いていながらも、なかなか見ごろのタイミングが合わず、これだけの立派な並木なのに紹介が今頃になってしまいました。このモクレン並木、木の本数を数えてみたことはありませんが、北は太田県道(前橋・館林線)の少し南から、南は境渕名の水道タンクの付近まで、数百メートルに亘って咲いています。(記事がアナログでスミマセン。いつか本数を数えてみましょう) 今、正に満開状態で、早川の流れと堤防で咲く菜の花と一緒になって、穏やかな春の風景を見せてくれます。サイクリングロード沿いなので車では入れませんが、付近に駐車して並木の脇を散歩してみるのも楽しいと思います。(2012/4/9 記) |
|
早川沿いのモクレン並木。早川の流れと堤防で咲く菜の花。後方には赤城山。 2012/4/8 早川沿いのモクレン並木。後方には赤城山。 2012/4/8 |
モクレン 2011年東日本大震災が発生した2011年、被災地のみならず日本中が元気を喪失している中でも、戸外のモクレンは何事もなかったようにいつものように咲いています。人間の営みに関係なく静かに健気に繰り返される自然の姿を見ていると、それが全く当たり前のことと分かっていながらも、何かエネルギを分けてもらえるような気持ちになります。今年出合ったモクレンは安堀町と赤堀地区で咲いていたモクレンです。どのモクレンも大きさや枝ぶり、全体の姿など、遠目にも何らかの魅力に満ちたモクレンです。(2011/4/7 記) |
|
赤堀・市場町の民家の脇 2011/4/2 赤堀今井町二丁目の空き地 2011/4/2 今まで出会ったモクレンの中で最大の大きさで 遠目にも圧倒されます。 (赤堀今井町二丁目の民家の庭) 2011/4/2 安堀町の道路脇で 2011/3/27 安堀町の道路脇で 2011/3/27 |
赤堀・市場町の民家の脇 2011/4/2 赤堀今井町二丁目の空き地 2011/4/2 赤堀今井町二丁目の民家の庭 2011/4/2 正直にも南側の枝から咲き始めています。 赤堀南小学校の校庭の隅(堀下町) 2011/4/2 安堀町の道路脇で 2011/3/27 |
モクレン 2010年 |
|
華蔵寺公園・陸上競技場 2010/3/21 今泉公園 2010/3/21 |
華蔵寺公園・陸上競技場の北東フェンス沿い 白モクレンの西側には紫のモクレンが並んでいます。 2010/3/21 今泉公園 2010/3/21 |
モクレン 2009年 |
|||
宮前公園 2009/3/21
市立伊勢崎高校(四ツ葉学園中等校) 敷地北東の隅で咲く白と紫のモクレン 2009/3/21 上植木本町の民家の庭に咲く白く大きなモクレン 2009/3/21
|
宮前公園 2009/3/21 宮前公園 2009/3/21 市立伊勢崎高校(四ツ葉学園中等校)、紫モクレン 2009/3/21 市立伊勢崎高校(四ツ葉学園中等校)、白モクレン 2009/3/21 軽トラの大きさと比べると、その大きさが分かります 2009/3/21 |