2008年6月14日(土)、北小学校と赤石楽舎の完成内覧会が行われ、新築なった北小校舎と赤石楽舎のお披露目がありましたが、同時に北小の旧校舎も見学者に解放されました。旧校舎は後日解体され、一部は新しい施設の敷地に、残りはグランドとして利用されるとのことです。 消え行く旧北小の全館を市役所のOさんに案内していただき、撮影して参りましたのでここに紹介します。 旧校舎では内覧会を機会に、幅広い年齢層の卒業生達が集まり、名残を惜しむかのように教室や各部屋を見学していました。(2008/6/24 記) |
東側玄関を入ってすぐの事務室 校長先生の部屋 保健室。 床の補修跡があちこちに 保健室の入口 お世話になった人、覚えていますか? 露出した配線がドアの上辺りを横に這っていて、古さを語っています。 職員室。 部屋に入ると、場所によってギシッと床がたわむ場所がありました。 (私の体重のせいではありません) 天井から下がったたくさんの電源延長コードがいかにも古い建物らしいです。 職員室の隅の流し台とコンロ。 山の分校のよう 放送室、教育相談室 放送室の設備。 ここで放送係の児童たちが 全館放送をしたのでしょう |
私の予想に反して、 校舎内は「瀬戸内少年野球団」を 想い起こさせるような、 昭和レトロたっぷりの造作でした。 外回りが鉄筋コンクリートだったので 壁は石膏ボードで床はタイル貼りと 想像していましたが 壁や床に限らず、 間仕切りやドア、建具等、 内部は古い木造校舎のようでした。 印刷室。壁も床も木製です。 印刷室入口 調理実習室 教室。床が黒光りしています。 教室 教室の窓側の木製棚。 なぜか太陽の光もレトロに感じます 少人数教室 図工室、児童会室 |
階段室 この手摺を何人の児童や先生たち、 父兄が触れたのでしょうか。 階段室 階段の手摺。 手摺で滑って遊ばないように ストッパーが付いていました。 1階の玄関室と下駄箱 登下校やグランドに出る時、 ここに児童が集まったのでしょう 下駄箱 廊下 廊下。天井のコンクリートの梁と 廊下を塞ぐ壁は危険箇所を耐震補強した部材。この周辺の梁や柱の水平・垂直が微妙に傾いていました。 ドアの上には露出した電気配線コード 再利用できる事務什器等を退避 |
開け放たれた教室のドアから最初に目に入ったのは、全てが外に運び出されてフローリングの床だけが黒光りする空っぽの教室。 「お〜、この広さだったのか〜」 と更に教室内に足を踏み入れて周囲を見やると、そこには寄せ書きが所狭しと書かれた黒板が。 一瞬、ジ〜ンと胸が熱くなってしまいました。自分の母校でもないのに、ここで巣立った多くの児童たちや新校舎に引っ越した児童たちの事を考えただけで、ちょっと目頭が熱くなりました(歳のせいかな?)。 皆さんもこの場所に立ったら、きっとそう感じたにちがいありません。 寄せ書きを読んでみると、児童たちが古い校舎に 「ありがとう」 「いままでありがとう」 「おせわになりました」 「よくがんばったね」 と声を掛けています。 そして、「さようなら」と。 素直で優しい児童たち、 日本の未来も明るい! |
生徒たちが残した寄せ書き ありがとう。ごくろうさまでした。バイバイ。さようなら。 児童たちの感謝とお別れの言葉です。 がんばったね。ありがとう。サヨウナラ。北小。 いままでおせわになりました。バイバイ。 LOVE。北小。いままでありがとう。 天井に這ったパイプはストーブ用?どことなくセピア色の風景です。 ありがとう。北小。バーイ。バイバイ。さようなら。 ありがとう。北小。バイバイ。さようなら。 ありがとう。さようなら。さらば。バイバイ。 校舎。ありがとう。さようなら。さらば。バイバイ。 木製ドアが外されて立て掛けられていました。 ありがとう。お世話になりました。じゃあね。 |
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古い北小校舎・・・、 本当に長い間ご苦労様、 お疲れ様でした。 ・ ・・ |
2008年6月28日(土)、広瀬川緑地のアジサイを見に行っての帰路、北小に立ち寄って見ると旧・北小を取り壊していました。6月14日の新校舎完成内覧会の日に旧校舎と別れを惜しんだ記憶が新鮮なだけに、3階建ての大きな校舎が大きな音を上げながら取り壊されている風景を見ることは、何とも言えない感慨深いものがあります。 昭和35年4月1日に当時の木造二階建校舎3棟が焼失し、その後、昭和36年2月28日日にはこの鉄筋コンクリート3階建ての校舎が完成し、以来47年間の使用に耐えて今日の解体になりました。 この間、阪神大震災を契機に構造物の耐震設計基準が大幅に改定され、全国の橋梁や公共建造物の耐震性能が見直され、現在、国や県、地方自治体で順次その補強工事を行っていますが、北小に付いては設計年度やトータルな経済性等を考えたときに耐震補強を適用する状況ではなかったようです。 旧・北小校舎、長い間のお役目、ご苦労様でした。(2008/7/2 記) |
旧校舎・解体完了(2008/8/20) |
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旧北小校学の校舎と体育館、プールの解体工事が完了しました。 左の写真は、校舎と体育館を解体して整地された敷地を、東から西方に向かって撮影したものです。 下の写真は、旧北小の北東部にあったプールを解体した場所を、西側から眺めたものです。 撮影:GIIA-003、撮影日:2008/8/20 |
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この解体部分には、この9月から校舎2期工事として ■こども発達相談室棟 ■プール ■地域防災倉庫(プールの東側) の建築工事が始まり、校庭については、現状で運動会と陸上記録会を終了後、10月中旬より校庭内の遊具、屋外倉庫・トイレ、飼育小屋等の解体を行い、11月よりグランド整備工事と外構工事が始まる予定とのことです。 2009年の春頃には、全て完成した北小の姿を見ることができるでしょう。 (2008/8/21 記) |
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旧校舎・ほぼ解体(2008/7/26) |
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解体工事の案内 2008/7/26 |
旧校舎の本体がほぼ解体され、北側から新校舎が見えるようになりました。 解体工事の工期はH20/6/3〜H20/10/31とありますが、この状況だともっと早めに完了するのでは? 2008/7/26 |
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解体され、鉄筋や瓦礫、コンクリートに分離されています。 この辺はグランドに生まれ変わるようです。 2008/7/26 |
西側。後方に赤いレンガ貼りの伊勢崎図書館が見えます。 2008/7/26 東側 2008/7/26 |
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解体開始の頃(2008/6/28) |
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校舎の西側部分はまだ解体が始まっていません。右側のシートは旧・体育館。 2008/6/28 |
← 旧・北小校舎の南側は防護シートで覆われ、解体作業の様子は分かりません。 2008/6/28 |
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→ 中央部近辺 トイレがあった場所 壁に付いたトイレの小用便器 が残っています。 2008/6/28 |
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屋上の何かの鉄骨フレームを 機械のアームで掴んで取り壊します。 |
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建物東側近辺では解体作業が進み、教室南側の壁を残す程度です。 一見、見るも哀れな姿ですが、取り壊されて消えて行く姿を真っ直ぐに見続けている内に、 建物に対する感謝の気持ちや今までの貢献を労う気持ちが静かに沸いて来ました。 「作ること」と「壊すこと」、ライフサイクル、「形あるものはいつか壊れる」、 ごくごく当たり前の日常の事柄を改めて考えさせられました。 |
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壊した鉄筋コンクリートから鉄筋とコンクリートを剥離し、 素材ごとに仕分けしています。 再び新たな命として生まれ変わるのでしょう。 |
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→ 南側は全体がシートで覆われ 裏側の姿を想像することは難しく シンと静まりかえっています。 伊勢崎図書館近辺から 2008/6/28 |