カブトムシの育て方小野里秀雄さんを講師に昆虫のこと、カブトムシの生態や育て方などを学びました。昨年から育てているカブトムシの棲み処を掘り返すと、中からカブトムシの幼虫が現れました。まだ丸くなって眠っています。この日、あらかじめ用意されたガラス瓶やビニール袋などに入れて、参加者が持ち帰りました。ところで、昆虫の定義をご存知ですか?「三対6本の足を持っていること、頭部・胸部・腹部の3つに分かれていること」とのことです。→昨年から育てたカブトムシの記事はこちら。 峯岸山斜面に造られたカブトムシの棲み処に集まる参加者の皆さん カブトムシの棲み処を囲む参加者と説明する小野里さん |
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子供たちの質問に答える小野里さん |
掘り返されて姿を現したカブトムシの幼虫 |
里山で見られる花峯岸山にはたくさんの山野草が自生しています。この日の先生は伊勢崎市議会議員の須永聡さんと当「赤堀自然里山クラブ」や「グリーンタッチいせさき」などを通じて、様々な花と樹木の活動を行っている石原清孝さん。事前調査した山野草を中心に、峯岸山で咲く草花のことや峯岸山の自然を守る大切さなどを説明しました。峯岸山で咲く山野草の説明 |
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説明する石原清孝さん ギンリョウソウ ヤブラン リュウノヒゲ |
説明する須永聡さん アマドコロ ヤマユリ |
竹パッカーン(竹割り)こちらは青竹を縦方向に1/4に割る体験。「こんな長い竹をどのように割るの?」と疑問いっぱいの子供たち。説明・実演するのは久保田さんです。久保田さんは峯岸山の地主のお一人樋口さんと同級生。家が近所だったことから幼い時からの仲の良い友達同士です。この竹割り方法の考案者は久保田さん。金属などの硬い棒でちょっとした仕込みを作って割る方法で、竹が長手方向にいとも簡単に割れ、参加者からは「お~っ!」と歓声が上がっていました。児童たち数人が竹パッカーン(竹割り) |
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説明する久保田さん (1)まず、竹の先に半分の切り込みを入れます (3)1/4の切り込みを入れる作業中 (5)仕込み完了 |
竹割りの仕込み (2)次に、1/4の切り込みを入れます (4)1/4の切り込みを十字に結わえた金棒に挟みます (6)仕込みの後ろから竹を押し込みます |
(7)パリパリパリ~ンと、竹が簡単に割れました |
ボランティア毎年秋には里山コンサートが開かれる峯岸山の音楽ステージ。観覧席の階段やステージ裏の防護柵造りは群馬自動車大学校(GAUS)のボランティアクラブ(代表・同校講師の小林靖さん)が協力しています。今年も観覧席階段の補修作業や防護柵の木杭の交換などを進めていて、この日もカブトムシ配布用のガラス瓶を事前に準備し、大ハンマーで木杭を打ち込む体験学習の指導などを行いました。大ハンマーで木杭を打ち込む体験学習 |
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説明する小林靖さん 私も「ヨイショッ!」 カブトムシ配布用のガラス瓶 |
「エイッ!」と杭を打ち込みます カブトムシ配布用のガラス瓶 カブトムシ配布用のガラス瓶 |
木に絡むツタとツル各グループを追いかけましたが、5ヶ所で同時進行だったので、「木に絡むツタとツル」については取材できませんでした。かろうじて説明現場に向かう皆さんの後ろ姿を撮らせていただきました。次回は忘れずに。 |
閉会すべての学習や体験を終えて閉会です。持ち帰った後のカブトムシの育て方などを再度説明し、質疑応答などを経てお別れとなりました。無事に育つかな?次回の里山自然体験教室「(仮称)里山であそぼう・ベンチ作り」は 閉会のお話し |
私事ですが・・・今年は峯岸山へ出かけることが多く、今年の4月19日からこの日の5月8日までの20日間に何と6回。一回目は伊勢崎市公園緑地課課長の小島 忠さんを案内し、2回目は翌4月20日に群馬県議会議員の臂 泰雄さんを案内。3回目は5月3日、華蔵寺公園のグリーンフェスタの後に我がカミさんを連れて、4回目は5月5日、峯岸山や磯沼周辺をブラリサイクリング。5回目は5月6日、伊勢崎市某所のキンランギンラン学術調査の日に群馬大学・社会情報学部の石川真一教授らを案内。そして6回目は今回のイベント。当「Go!伊勢崎」読者さんの「あおば」さんを案内しながらサイクリングで。「さすがに多過ぎ」と我ながら呆れていたところ、5月3日には下村さんと石川さんにバッタリと会い、そんな話をすると、「私たちはほぼ毎日来てる」と仰っていました。ご苦労さまです。 毎回のように誰かを案内しましたが、皆さんが異口同音に「素晴らしい!」と感動。「伊勢崎にこんな自然が残されているなんて!」と信じられない様子。 私が初めてこの山に分け入ったのは8年前の2008年1月(→記事はこちら)。はるか北方に赤城山を控えた冬枯れの風景に引き寄せられ、2週連続で訪れました。その頃には山林内は今ほどには手入れされておらず、ちょっと物騒な雰囲気。その後、時々訪れてみると、下草が刈り取られて枯れ木の伐採や枯れ枝処理も進み、遊歩道もたくさん造られました。峯岸山を守る「赤堀自然里山クラブ」の皆さんのご苦労あってのことと思いますが、このような自然が残されて守られていること、里山や山野草ファンとして、また伊勢崎市民としてとても嬉しく思っています。(2016/5/17 記) 峯岸山で見られる草木先日、峯岸山の春として4月19日に出会った峯岸山の山野草を紹介しましたが、今回はその続編です。里山は訪れて楽しみ、眺めて楽しみ、身を置いて楽しむ、そして大切に守って楽しむものです。紹介記事を見て山野草を盗掘するなど絶対にしないよう、くれぐれもお願いします。(2016/5/17 記) |
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これはヤマツツジでしょうか。5月3日の状態です。すでに見ごろを過ぎて大半の花が落ちていましたが4月20日には、林の奥でオレンジ色と赤の中間色が明りのようにその存在を主張していました。ヤマツツジはもう少し標高の高い山岳地に行けば自生していますが、平地の伊勢崎市では珍しいことです。先日紹介した前橋市西大室町の伊勢山古墳(五社稲荷古墳)では二百数十本のヤマツツジが植えられて守られていますので、峯岸山でも育つかも知れません。 | |
ヤマツツジ? 2016/5/3 |
咲き残ったツツジ 2016/5/3 |
これは5月3日、偶然にも下村さんと石川さんに出会い、案内されたナルコユリ?の群生地。自生か植えたものか不明です。花の名前も茎の先端が二股に分かれているので、何か別の名前があるのかも知れません。後日判明しましたら改めて紹介します。 | |
ナルコユリ?の群生地 2016/5/3 ナルコユリ?の群生地 2016/5/3 |
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これも5月3日、下村さんと石川さんから、「不要な枝を落としたら真っ赤な樹液が出て来たの。名前が分かったら教えて」と案内された樹木。残念ながら私の知識では分かりませんでした。ウェブで「赤い樹液 木」で検索すると、どうやらミズキのようです。この色は樹液が発酵してオレンジ色に固まったもので甘いようです。 | |
オレンジ色の樹液が滴る木。ミズキのようです。 2016/5/3 樹液に反して花は楚々として可愛らしいです。 2016/5/3 |
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花は白くて小さく、可愛らしい 2016/5/3 |
樹液が発酵してオレンジ色に変色 2016/5/3 |
これはキハダ。畑地に生えて巨木になってしまったものを伐採したとのこと。建築資材として利用されるほか、健胃薬、外用消炎薬(「黄柏(おうばく)」または「黄檗」)としての薬効もあるようです。 | |
樹皮が黄色いキハダ 2016/5/3 |
黄色いキハダの樹皮 2016/5/3 |
これはおまけ。と言いますか、絶滅危惧種なので掲載を控えていたのですが、今回、イベント参加者にも紹介されたので掲載することにしました。それと、掲載日の本日時点ではすでに咲き終えて所在の特定が困難なため、盗掘の心配が減ったためです。この植物が生きるためには、植物自身だけでなく菌根菌とその共生主の植物との三位一体の環境が必要なので、移植してもその時点でのエネルギを消費すれば確実に枯死するとのことです。盗掘は絶対に禁止です。このような自然環境が残されていた峯岸山に対して、その貴重さを改めて認識しました。(2016/4/17 記) | |
2016/5/6 |
2016/5/6 |
伊勢崎市の最高峰「峯岸山」で、昨年から育てた(→記事はこちら)カブトムシを子どもたちに配布する事業が開催されます。参加受け付けは締め切りましたが、新緑に包まれた里山散策を兼ねて、見学してみませんか。
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峰岸山の地図 |