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伊勢山古墳(五社稲荷古墳)ツツジ★満開

(群馬県前橋市西大室町623)

ツツジに包まれる古墳石碑古墳周囲ツツジの由来遠景伊勢山古墳の概要

掲載日:2016/5/8 画像下の日付は撮影日
 伊勢崎市や近隣をブラリサイクリングしていて、何度もその脇を通過していても、なかなかその存在に気が付かない沼や古墳、神社があります。特に伊勢崎市の赤堀今井町やその西方の前橋市西大室町、東大室町、荒子町などはちょっとした高さの山や林、杜が多く、自然地形なのか古墳、あるいは沼や神社なのか、遠目には判別ができません。
 好奇心に任せて入って行き、少しずつ見聞を広めていますが、まだまだ知らない場所がたくさん残っています。そんな時、春の桜やツツジが咲く時期に、向こうからその存在を知らせてくれる場合があります。

 ここ伊勢山古墳(五社稲荷古墳)もそんな一つ。先月4月24日、前橋市の大室公園の西方、乾谷沼の南方の田園地帯をサイクリングしている時、西方に何やら赤い色に覆われた小さな山が目に入ってきました。「産泰神社だろうか?」と思いつつ向かうと、そこが伊勢山古墳

伊勢山古墳の北側斜面。後方は産泰神社の杜。 2016/4/24

 近づけば赤い色はツツジで、古墳全体を覆っています。数日前に下草を刈ったようで、足元が綺麗に刈り込まれています。誰もいない古墳、入り口には石の鳥居があり、緩い勾配の石段が続いています。その先を眺めればもう一つ赤い鳥居があります。ちょっと怖々と登って行くと山頂には社殿があります。後で調べると、「五社稲荷神社」。

参道入り口の石の鳥居 2016/4/24

参道の石の階段 2016/4/24

社殿前のお稲荷さんとツツジ 2016/4/24

参道中腹の赤い鳥居 2016/4/24

伊勢山古墳位置図

ツツジに包まれる古墳

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 山頂へ登り、周囲を見渡せば、古墳の斜面にはたくさんのツツジが植えられています。ツツジの色はほぼ一色。様子からヤマツツジのようです。


石碑

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 更に古墳斜面を歩くと、何ヶ所かに石碑が建てられています。それぞれ
・御大典記念殖樹
・絹笠大明神 安永二歳
・稲荷神社社殿改築寄附者芳名
と刻まれています。

御大典記念殖樹 2016/4/24


古墳斜面で咲くヤマツツジ 2016/4/24

絹笠大明神 安永二歳 2016/4/24

稲荷神社社殿改築寄附者芳名 2016/4/24

古墳周囲

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 古墳の南側には周濠と思しき地形も残されています。

周濠と思しき地形 2016/4/24

周濠と思しき地形 2016/4/24

古墳の南側から。社殿部分が後円部。 2016/4/24

ツツジの由来

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 ところでツツジの由来は・・・
 参道入り口脇の石碑にはこう書かれています。

ツツジの由来

 このツツジは、西大室町続城(つづき)地区の住民が明治時代から大切に守り育ててきた、樹齢百年を越えるヤマツツジです。
 古くから地域住民の憩いの場所となっていた当地には、約360株のツツジが植えられていましたが、前橋市制施行百十周年を記念して、全体の約三分の一にあたる140株を大室公園に寄贈し、現在の姿になっているものです。
 今後、地域の発展とともにツツジも樹齢を重ねて成長し、前橋市の名所の一つになることを願って、ここにツツジの由来を記します。
平成14年5月12日
西大室町続城地区住民一同

ツツジの由来 2016/4/24


2016/4/24

ツツジの由来 2016/4/24

2016/4/24

遠景

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 古墳を後にして遠くから眺めると、ヤマツツジに包まれた古墳と社殿が、どこか京都辺りの山寺のようです。


ヤマツツジに包まれる社殿(古墳の西方から) 2016/4/24

古墳全貌(西方から) 2016/4/24

ヤマツツジに包まれる古墳(西方の麦畑から) 2016/4/24


伊勢山古墳の概要

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※下記はいくつかのウェブサイトの情報を参照しました。
形式:前方後円墳。西側が前方部、東側が後円部(墳頂に五社稲荷社)
規模:全長67m、後円部径:42m、後円部高さ:5.5m、前方部幅:47.5m、前方部高さ:5m
名称:伊勢山古墳 五社稲荷古墳 荒砥村122号古墳(上毛古墳綜覧)、伊勢山E号墳
出土遺物:金環3、銀環7、石棺
築造年代: 6世紀末
周溝:墳丘の周囲には幅7mの楯形周濠
周濠の外側には周庭があり、外周施設を含む全長が80m
埋葬施設:片袖型横穴式石室、自然石乱石積み、後円部南に開口




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