栃木県日光市川治温泉川治に所在する利根川水系男鹿川の五十里ダム。堤高112m、堤頂長267m、型式は重力式コンクリートダム。本体工事着工は1950年、完成は1956年、完成当時は日本一の高さを誇るダムでした。 建設目的は洪水調節や不特定利水、および発電。管理者は国土交通省です。 ダム本体の右岸側には国土交通省・五十里ダム管理事務支所が建ち、その一部が資料室として一般公開されています。資料室には工事の歴史やダムの役割などが、パネルや映像などで紹介されています。インターフォンで事務所に通話すればダムカードもいただけます。鬼怒川上流4つのダム(五十里ダム、川俣ダム、川治ダム、湯西川ダム)のスタンプを集めればダムカードホルダーもいただけます。 資料室入り口脇の階段を下りればトイレとダム堤頂部に出ることができます。ダム天端(てんば)も歩くことができ、上流側の五十里湖や高さ112mから見下ろす下流側の風景を眺めることができます。 水門はクロスト2段式ローラーゲートが3門、コンジット高圧ローラーゲートが2門、ホロージェットバルブが1門、ジェットフローゲートが1門。 訪れたのは2016年5月12日。雲一つない青空が広がり、周囲の山々は新緑に包まれ、エメラルドグリーンの五十里湖は波一つなく、静かに佇んでいました。(2016/5/31 記) |
動画で紹介 2016/5/12利根川水系男鹿川・五十里ダム(3分36秒) 2016/5/12 利根川水系男鹿川・五十里ダム 2016/5/12 2019/5/2 五十里ダム周辺案内図 2016/5/12 鬼怒川上流ダム群案内図 2019/5/2 |
2019年のゴールデンウィークの中盤5月2日、国道121号線沿いの山々の樹木は芽吹きを始め、まだ完全に緑に染まり切らぬ初々しさを残していました。ここ五十里ダムを訪れたのは3年ぶり。前回訪れたのは5月12日。新緑萌える同じ5月ですが、たった10日間の差が五十里湖周辺の緑の様子をガラリと変えていました。その年の天候の状況にも依ることとは思いますが、この季節の芽吹きの勢いを知る思いです。下の2枚の写真をご覧ください。 五十里湖に沿って南北に走る国道121号線は何回かドライブしていて、道沿いの風景として五十里湖の存在は否応なしに気付きますが、五十里ダムを目的地とする旅も少ないことから、ダム堤体まで脚を伸ばすことは多くありません。日光を抜けて会津方面へドライブする人ならば、必ずと言っていいほどに利用するであろう国道121号。その道沿いに、時には右岸、時には左岸に約1kmにわたり姿を見せる五十里湖。いつしか川幅が狭くなって男鹿川となり、やがては渓流の風情に変わりますが、湖と川、渓流、新緑の山々の風景は何物にも代えがたい清々しさがあります。 |
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2019年5月2日新緑に包まれる五十里ダム(堤体) 2019/5/2 2016年5月12日上と同じ位置から2016/5/12に撮影した五十里ダム 動画で紹介 2019/5/2新緑に染まる五十里湖 2019/5/2(3分41秒) |
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新緑に包まれるダム直下流(減勢工(げんせいこう)) 2019/5/2 堤体天端 2019/5/2 堤体天端(中央後方はゲート) 2019/5/2 |
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五十里ダム石碑 2019/5/2 |
五十里ダムの銘板 2019/5/2 |
五十里ダムについて 2019/5/2 |
工事が進む五十里ダム 2019/5/2 工事中の選択取水放流設備 2019/5/2 工事中の選択取水放流設備 2019/5/2 |
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工事看板 2019/5/2 |
■工事名:五十里ダム取水放流設備新設工事 ■発注:国土交通省関東地方整備局 鬼怒川ダム統合管理事務所 五十里ダム管理支所 ■施工者:豊国工業株式会社(本社:広島県東広島市) ■工期:令和2年(2020年)5月31日 ■工事内容 選択取水設備製作・据付 1式 放流管製作・据付 1式 利水放流設備製作・据付 1式 付属設備製作・据付 1式 |
工事説明図 2019/5/2 |
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工事説明図(事業内容) 2019/5/2 工事説明図(完成イメージ) 2019/5/2 |
五十里ダムカード・天皇陛下御在位三十年記念 平成31年2月24日 五十里ダムカード Ver.After DC 五十里ダムカード Ver.2.0(2014.10) |