Go!伊勢崎 旧 時報鐘楼 [ 旧伊勢崎市・街中風景日光例幣使道 ]  [ Home ]



いせさき旧時報鐘楼(じほうしょうろう)

(伊勢崎市曲輪町28-23)
修繕工事と時報鐘楼時報鐘楼・ライトアップ
鐘楼周囲のインターロッキングブロック舗装赤石学舎建設前
更新日:2025/2/16、掲載日:2006/10/21 ●画像下の日付は撮影日
 伊勢崎市赤石学舎の庭に立つ旧時報鐘楼(*1)。
 2008年6月の赤石学舎完成前は、伊勢崎市立北小学校(*)の南東隅に位置し、西側には消防署分団施設、また後ろには倉庫のような建物が隣接して建ち、歴史的に貴重な建造物でありながら、建物を囲む環境としては十分ではありませんでした。
 現在、鐘楼周辺は赤石学舎の前庭となり、インターロッキングブロック舗装の広い空間が広がり、周囲から眺めるとき、レトロで重厚な存在感を示してくれます。
 ウェブサイトで”時報鐘楼”を検索すると、伊勢崎市などの行政サイトの他に、観光サイト、個人の旅ブログ、歴史探訪ブログなど、たくさんのサイトで取り上げられていて、個人ブログでは市外、県外の方たちが多いことに驚きます。ややもすると伊勢崎市民でさえその存在を知らない、あるいは知っていても改めて訪れることが少ない時報鐘楼。ひょっとすると、時報鐘楼に関心が高いのは市外の方たちかも知れません。
 分かっていても出かけるのが面倒くさいと言う方のために、今まで当サイトのあちこちのページで紹介した時報鐘楼をまとめて掲載することにしました。(2015/2/10 記)

(*1)
■大正4年(1915年)、三光町出身の横浜の貿易商・小林桂助氏が寄贈。設計は佐藤嘉市。
 竣工は大正5年(1916年)1月17日(*3)。伊勢崎市指定重要文化財。
■群馬県内最古の鉄筋コンクリート煉瓦張り建造物。高さ=14.56m。
■鐘を鳴らした時刻:午前6時、正午、午後6時。
■役目を終えた時期:昭和12年(1937年)10月、伊勢崎警察署に新設されたサイレンにバトンタッチ。

(*2)創立から建立時までの同校の沿革
■明治6年6月、赤石学校として創立
■明治17年11月 佐位第一学校と改称
■明治25年12月 伊勢崎尋常小学校と改称
■大正3年5月 伊勢崎尋常高等小学校と改称
以下略

(*3)落成式兼撞初式(大正5年丙辰1月17日)の文章から(原文の数字は漢字表記。()内は現在の単位に変換)
■鐘楼構造
 煉瓦造六角塔形 総高5丈2尺5寸(=5×303+2×30.3+5×3.03=1591cm)
 地上より床上まで煉瓦積の高さ 3丈7尺5寸(=3×303+7×30.3+5×3.03=1136cm)
 床上より屋上までの高さ 1丈5尺(=1×303+5×30.3=455cm)
 屋上避雷針高 6尺6寸(方位風位指針付)(=6×30.3+6×3.03=200cm)
 地上直径 1丈6尺(=1×303+6×30.3=485cm) 床上直径7尺8寸(=7×30.3+8×3.03=236cm)
 地下地形岩石まで 1丈1尺(=1×30.3+1×3.03=33cm)
■用材
 煉瓦4万千枚 モルタル4坪 セメント45樽
 地下コンクリート6坪 地下セメント35樽
■総人夫 850人
■総工費 金2、650円

建築委員 羽尾勘七 徳江彌三郎 大島宗平 川上銀蔵 中澤豊七
     内山和助 町田傳七  天田仙蔵 佐藤藤三郎
工事監督 徳江榮次郎


下記は現地に立つ説明板を転記したものです。

旧時報鐘楼

 旧時報鐘楼は、大正4年(1915)に当時横浜で貿易商を 営んでいた伊勢崎出身の小林桂助翁にによって建造され、 楼上部に江戸時代から伊勢崎の人びとに、なじみの深い音色で 親しまれていた中台寺の釣鐘を移転して、市民に 時を告げていた。釣鐘は戦時中に金属回収によって 供出され、塔屋部分は戦災で焼失したが戦後寄棟造り に復旧した。 このたび、市制施行五十周年を記念して、 創建当時のドーム状の安定した美しい屋根をもった姿に復元し、 永く保存されることになった。今日、これほど明治・大正時代の 洋風建築様式を色濃くとどめた鉄筋コンクリート煉瓦張りの 建造物は県内でも数少く、市民の心に落ち着きと 安らぎを与える貴重な遺産である。

時報鐘楼 修繕工事

掲載日:2025/2/16 ▲ページTopへ
 先日2月10日、伊勢崎駅・南口線の工事近況の取材で、伊勢崎1号線と南口線の交差点(伊勢崎織物会館の交差点)に立ち、各方向の写真を撮っていると、交差点西方の時報鐘楼の姿がいつもと違う
 「え?時報鐘楼がシートで覆われてる?何で?伊勢崎1号線の関係で移設?まさか解体?
 時報鐘楼と言えば、「いせさき明治館」と並んで伊勢崎市の街中の数少ない歴史的建造物。ただ現在地は1号線の拡幅範囲内に建っているので、工事をどう進めるのか気になっていたところです。
 現在は織物会館交差点のすぐ西側で現道幅に絞ってすり付けていますが、1号線の基本幅員は12m(2.5 + 7.0 + 2.5)。時報鐘楼前の現況は6.2mなので、計画幅員の約半分です。
 「移設は工法が難しく、工費も大がかりだろうし、解体は貴重な文化遺産の損失だし・・・」と、南口線の取材は後回しにして、現場に近付いて確認すると・・・
 ドーム屋根と外(ほか)の修繕工事
でした。ちょっとホッとしたような、でも1号線拡幅問題の疑問は消えないまま現場を後にしました。(2025/2/16 記)

工事概要
■工事名:旧時報鐘楼 ドーム屋根外修繕
■工期:1月10日~3月14日
■受注者:伊勢崎土木建築業協同組合


防護シートに覆われた旧時報鐘楼(東側から) 2025/2/10

旧時報鐘楼の入口(南側から) 2025/2/10

防護シートに覆われた旧時報鐘楼(西側から)。右端が伊勢崎1号線。2025/2/10

工事看板と旧時報鐘楼 2025/2/10

防護シートに覆われた旧時報鐘楼 2025/2/10

時報鐘楼

[ 桜名所 ]
掲載日:2020/4/13 ▲ページTopへ
 例年より早めに咲いた2020年の伊勢崎市の桜。桜の名所「華蔵寺公園」では3月26日頃には満開を迎えました(→記事はこちら)。それから一週間余りが経過した4月3日、青空に誘われて駅周辺をブラリサイクリングをしていると、目に飛び込んで来たのが赤石学舎の桜。足元の芝生に桜吹雪を散らしてはいましたが、まだ十分に見ごろでした。東隣に立つ時報鐘楼も、この日ばかりは桜に主役を譲っていました。
 新形コロナウイルス感染拡大予防のため、不要不急の外出自粛が要請され、市内各所の桜もせっかくの晴れ舞台が寂しい風景となった2020年の春。せめて写真で花見気分を味わってください。(2020/4/13 記)


桜と時報鐘楼 2020/4/3


桜と時報鐘楼 2020/4/3


桜と時報鐘楼。後方左は赤石学舎。2020/4/3

時報鐘楼・ライトアップ

▲ページTopへ

ライトアップされた時報鐘楼。いせさき燈華会(とうかえ)の日 2012/10/21


ライトアップされた時報鐘楼。いせさき燈華会(とうかえ)の日 2010/10/17

2010/10/17

2010/10/17

2010/10/17

▲ページTopへ

西日を受ける時報鐘楼 2010/1/9

2009/9/5

鐘楼周囲のインターロッキングブロック舗装

▲ページTopへ

爽やかに晴れた写真日和。新装成った赤石楽舎と時報鐘楼。2008/11/29

地域交流センター(赤石楽舎)(画面左後方)の建設が完了し、
鐘楼周囲のエクステリア工事が進行中。2008/9/7

北小内覧会の日 2008/6/14


赤石学舎前庭のインターロッキングブロック舗装が進行中 2008/6/1

2008/5/25

2008/6/1

赤石学舎建設前

▲ページTopへ

北小学校改築工事、地域交流センター新築工事の工事用ゲート(左端)と鐘楼。
完成後は交流センターのシンボル。2007/9/9
地域交流センターは後に「赤石学舎」と改名。

北小の建設が始まった頃。右端に時報鐘楼。2007/7/29

2006/12/30

イルミネーションでライトアップされた時報鐘楼
2006/10/21



▲ページTopへ