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いせさき旧時報鐘楼(じほうしょうろう)

(伊勢崎市曲輪町28-23)
と時報鐘楼時報鐘楼・ライトアップ鐘楼周囲のインターロッキングブロック舗装赤石学舎建設前
更新日:2020/4/13 ●画像下の日付は撮影日
 伊勢崎市赤石学舎の庭に立つ旧時報鐘楼(*1)。
 2008年6月の赤石学舎完成前は、伊勢崎市立北小学校(*)の南東隅に位置し、西側には消防署分団施設、また後ろには倉庫のような建物が隣接して建ち、歴史的に貴重な建造物でありながら、建物を囲む環境としては十分ではありませんでした。
 現在、鐘楼周辺は赤石学舎の前庭となり、インターロッキングブロック舗装の広い空間が広がり、周囲から眺めるとき、レトロで重厚な存在感を示してくれます。
 ウェブサイトで”時報鐘楼”を検索すると、伊勢崎市などの行政サイトの他に、観光サイト、個人の旅ブログ、歴史探訪ブログなど、たくさんのサイトで取り上げられていて、個人ブログでは市外、県外の方たちが多いことに驚きます。ややもすると伊勢崎市民でさえその存在を知らない、あるいは知っていても改めて訪れることが少ない時報鐘楼。ひょっとすると、時報鐘楼に関心が高いのは市外の方たちかも知れません。
 分かっていても出かけるのが面倒くさいと言う方のために、今まで当サイトのあちこちのページで紹介した時報鐘楼をまとめて掲載することにしました。(2015/2/10 記)

(*1)
■大正4年(1915年)、三光町出身の横浜の貿易商・小林桂助氏が寄贈。設計は佐藤嘉市。
 竣工は大正5年(1916年)1月17日(*3)。伊勢崎市指定重要文化財。
■群馬県内最古の鉄筋コンクリート煉瓦張り建造物。高さ=14.56m。
■鐘を鳴らした時刻:午前6時、正午、午後6時。
■役目を終えた時期:昭和12年(1937年)10月、伊勢崎警察署に新設されたサイレンにバトンタッチ。

(*2)創立から建立時までの同校の沿革
■明治6年6月、赤石学校として創立
■明治17年11月 佐位第一学校と改称
■明治25年12月 伊勢崎尋常小学校と改称
■大正3年5月 伊勢崎尋常高等小学校と改称
以下略
(*3)落成式兼撞初式(大正5年丙辰1月17日)の文章から(原文の数字は漢字表記。()内は現在の単位に変換)
■鐘楼構造
 煉瓦造六角塔形 総高5丈2尺5寸(=5×303+2×30.3+5×3.03=1591cm)
 地上より床上まで煉瓦積の高さ 3丈7尺5寸(=3×303+7×30.3+5×3.03=1136cm)
 床上より屋上までの高さ 1丈5尺(=1×303+5×30.3=455cm)
 屋上避雷針高 6尺6寸(方位風位指針付)(=6×30.3+6×3.03=200cm)
 地上直径 1丈6尺(=1×303+6×30.3=485cm) 床上直径7尺8寸(=7×30.3+8×3.03=236cm)
 地下地形岩石まで 1丈1尺(=1×30.3+1×3.03=33cm)
■用材
 煉瓦4万千枚 モルタル4坪 セメント45樽
 地下コンクリート6坪 地下セメント35樽
■総人夫 850人
■総工費 金2、650円

建築委員 羽尾勘七 徳江彌三郎 大島宗平 川上銀蔵 中澤豊七
     内山和助 町田傳七  天田仙蔵 佐藤藤三郎
工事監督 徳江榮次郎
下記は現地に立つ説明板を転記したものです。

旧時報鐘楼

 旧時報鐘楼は、大正4年(1915)に当時横浜で貿易商を 営んでいた伊勢崎出身の小林桂助翁にによって建造され、 楼上部に江戸時代から伊勢崎の人びとに、なじみの深い音色で 親しまれていた中台寺の釣鐘を移転して、市民に 時を告げていた。釣鐘は戦時中に金属回収によって 供出され、塔屋部分は戦災で焼失したが戦後寄棟造り に復旧した。 このたび、市制施行五十周年を記念して、 創建当時のドーム状の安定した美しい屋根をもった姿に復元し、 永く保存されることになった。今日、これほど明治・大正時代の 洋風建築様式を色濃くとどめた鉄筋コンクリート煉瓦張りの 建造物は県内でも数少く、市民の心に落ち着きと 安らぎを与える貴重な遺産である。

時報鐘楼

[ 桜名所 ]
掲載日:2020/4/13 ▲ページTopへ
 例年より早めに咲いた2020年の伊勢崎市の桜。桜の名所「華蔵寺公園」では3月26日頃には満開を迎えました(→記事はこちら)。それから一週間余りが経過した4月3日、青空に誘われて駅周辺をブラリサイクリングをしていると、目に飛び込んで来たのが赤石学舎の桜。足元の芝生に桜吹雪を散らしてはいましたが、まだ十分に見ごろでした。東隣に立つ時報鐘楼も、この日ばかりは桜に主役を譲っていました。
 新形コロナウイルス感染拡大予防のため、不要不急の外出自粛が要請され、市内各所の桜もせっかくの晴れ舞台が寂しい風景となった2020年の春。せめて写真で花見気分を味わってください。(2020/4/13 記)


桜と時報鐘楼 2020/4/3


桜と時報鐘楼 2020/4/3


桜と時報鐘楼。後方左は赤石学舎。2020/4/3

時報鐘楼・ライトアップ

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ライトアップされた時報鐘楼。いせさき燈華会(とうかえ)の日 2012/10/21


ライトアップされた時報鐘楼。いせさき燈華会(とうかえ)の日 2010/10/17

2010/10/17

2010/10/17

2010/10/17

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西日を受ける時報鐘楼 2010/1/9

2009/9/5

鐘楼周囲のインターロッキングブロック舗装

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爽やかに晴れた写真日和。新装成った赤石楽舎と時報鐘楼。2008/11/29

地域交流センター(赤石楽舎)(画面左後方)の建設が完了し、
鐘楼周囲のエクステリア工事が進行中。2008/9/7

北小内覧会の日 2008/6/14


赤石学舎前庭のインターロッキングブロック舗装が進行中 2008/6/1

2008/5/25

2008/6/1

赤石学舎建設前

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北小学校改築工事、地域交流センター新築工事の工事用ゲート(左端)と鐘楼。
完成後は交流センターのシンボル。2007/9/9
地域交流センターは後に「赤石学舎」と改名。

北小の建設が始まった頃。右端に時報鐘楼。2007/7/29

2006/12/30

イルミネーションでライトアップされた時報鐘楼
2006/10/21




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