退魔寺の前身・香華院の創建は応安4年(1371年)。以来650年余りこの地で歴史を刻み続け、今も多くの参拝者を迎える退魔寺。すぐ西側を広瀬川が流れ、川岸は垂直に立った断崖、その高低差は十数メートル。退魔寺南東の広瀬川護岸の上には水神宮があり、毎年7月末には水神宮祭が行われています(茂呂の花火は2016年以降中止)。【歴史】応安四年(1371年)城主城主茂呂勘解由左衛門問尉源義輝、城内の光円坊を改め、香華院を設立。弘法大師御自作の不動明王を本尊とし、小俣鶏足寺より道照禅師を開山の師と仰ぎ、帰依したことに始まり、その後、宥秀和尚の時に退魔寺と改称したと伝えられる。 また所伝によると石田三成当地を通過した折、当時、土橋(光円橋)付近に毎夜妖怪が現れ、庶民このために難渋するとと聞き、退治したので石田氏の徳をたたえ寺号を改め、寺紋を石田氏の紋としたともいう。寛文二年火災に罹り、同十年再建、大日如来(胎蔵界)を安置、延宝五年不動堂を再建、昭和16年再度不動堂を二十三世慶隆和尚によって再建し、今日に至る。 悪魔をば皆退けし 茂呂の寺 大慈大悲の誓いなりけり |
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退魔寺の本堂 2019/3/3 退魔寺本堂前。屋根付きの香炉台。2019/3/3 |
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堤守・護神十三仏内第一不動の標識 2019/3/3 |
茂呂城址跡の標識 2019/3/3 |
退魔寺の境内は本堂等の建造物と駐車場、墓地、通路でほぼ占められ、樹木林だけの区域はありません。樹木は通路や建造物の脇に立っていますが、樹種も本数も多くはありません。主な樹種はサクラ。胸高周が3m前後の古木が多く、桜の時期に境内を明るく照らし、参拝者を癒してくれることでしょう。
(2019/9/21 記) 小雨降る中、開会と全体説明は不動堂の軒下で実行 2019/3/3 |
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樹木医 田中洋助 先生 2019/3/3 |
不動堂 不動明王 2019/3/3 |
観察会の様子 2019/3/3 |
山門脇のキンモクセイを観察中 2019/3/3 キンモクセイの根元に生えたキノコ 2019/3/3 コブ病に侵されたサクラ 2019/3/3 主幹の半分が朽ちたサクラ 2019/3/3 |
単管パイプで保護されたキンモクセイ 2019/3/3 コブ病に侵されたサクラ 2019/3/3 主幹が縦に割れて空洞ができたサクラ 2019/3/3 |
大きな樹木
樹木の位置図 ほかの樹木
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