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国道50号バイパス・前橋笠懸(まえばしかさかけ)道路

概要鹿交差点〜笠懸小学校区間旧歩道橋撤去(仮称)笠懸陸橋
伊勢崎市野町区間伊勢崎市赤堀今井町区間
史跡・岩宿遺跡、鹿の川沼、琴平山、稲荷山
更新日:2022/5/17 写真下段の日付は撮影日
 ウェブ桐生タイムスの2012年5月29日のニュースによれば、国道50号バイパス・前橋笠懸(まえばしかさかけ)道路拡幅と歩道橋新設工事が6月中旬にも着工されるとありました。
 この報道の2日前の5月27日、工事発注の情報を事前に調べていたので、サイクリングを兼ねて、前橋笠懸道路の鹿交差点付近まで出かけてみました。
 ウェブ桐生タイムスの報道では、国交省高崎河川国道事務所平成24年度事業として、みどり市笠懸町の「鹿」交差点から「笠懸小学校」交差点までの約500メートル区間の西側半分(笠懸小前〜文真堂書店付近)を4車線化(道路拡幅)し、同時に両交差点付近の2箇所に歩道橋を新設するとのことです。今年度の当バイパス整備の当初予算は6億円。工事は6月中旬にも始め、道路拡幅と歩道橋ともに来年2月までに完成予定とのことです。
 当ページでは、このバイパスルートが伊勢崎市を通過する関係もあり、建設状況に応じて適宜掲載して参ります。

 ここ数年、5月の暑さに慣れたとは言え、この日はやっぱり結構な暑さ。ダイエットのためのサイクリングには十分な汗をかき、「鹿」交差点に到着する頃には日陰が欲しい気温。「そう言えばこの辺には確か沼と岩宿遺跡があったはず」と、交差点から少し北側へ入ると、「鹿の川沼」とその東側の琴平山が涼しそうな姿で迎えてくれました。多数の車が往来する国道50号から自転車でたった1,2分の距離にこのような自然が残されている事、みどり市の地形の多様性を知り、ちょっと羨ましくもありました。
 この日は、国道50号拡幅工事現場はほんの少しの時間で、岩宿遺跡を見学したり、「鹿の川沼」や釣り人たちを眺めながら堤のベンチで弁当を食べたりと、楽しい現場見学サイクリングでした。(2012/6/10 記)
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旧・横断歩道橋撤去工事 2013/6/15深夜

掲載日:2013/6/15 ▲ページTopへ
 本日6月15日深夜、国道50号の鹿交差点と笠懸小学校との間にあった旧横断歩道橋の撤去工事が行われました。撤去工法はオールテレーンクレーンによる桁一括吊り工法で、市道側と国道側の2つの桁について、それぞれ10分の通行止めを行って実施されました。
 最初に撤去されたのは重量が軽い市道側の桁。通行止め時間は午前1時から10分間。2回目の撤去は重量が重い国道側の桁で、通行止めは午前1時50分からの10分間。クレーン設置位置は国道の北側で、桁の西側。クレーン吊り上げ荷重は荷重吊り上げ時のブーム旋回半径を主要因として決まるので、重量が重い国道側の桁吊り上げ時の旋回半径を小さくするための配慮です。
 吊り上げ作業時は、桁がワイヤで一点吊り状態の不安定状態となるので、最も気になるのは風荷重。この日は幸運にも霧雨が時々降りながらもほぼ無風状態。桁上と桁下で大勢の作業員の方たちが吊り作業の準備を行い、道路通行止め開始と共に、徐々に桁が吊り上げられ、予定時間通りに作業を完了。交通止め時間短縮のため、桁と橋脚とを連結する高力ボルトは事前に外され、仮締め状態で撤去に臨み、また、桁両側の階段桁は交通止めなしに行えるので、事前に撤去されたとのことです。
 この日、深夜の作業にも関わらず、国道の両側には数十名のギャラリーが集まり、作業を遠巻きに見守っていました。鉄道や道路上の桁撤去工事を見学する機会は少なく、伊勢崎近辺では、2007年11月にJR両毛線伊勢崎高架橋工事時に跨線橋のクレーン一括吊り撤去が行われましたが、残念ながら作業時は見逃したので、今回の見学が初めての体験でした。無事に作業を完了し、大勢の関係者の皆さん、お疲れ様でした。貴重な見学をさせていただきました。
(2013/6/15 記)

撤去作業直前の旧横断歩道橋


撤去作業直前の旧横断歩道橋。桐生側に新設された歩道橋「花咲架け橋(かさかけはし)」から
2013/6/15 午前0時半。

撤去作業直前の旧横断歩道橋
(セブンイレブンの駐車場から)
2013/6/15 午前1時前。

鹿交差点〜笠懸小学校区間


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2013年4月11日・歩道橋完成、道路改良暫定形で開通

掲載日:2013/4/15 ▲ページTopへ

「鹿交差点」の歩道橋・「花咲架け橋(かさかけはし)」完成

 平成24年度が明けた先日の4月11日、国道50号BP・鹿交差点〜笠懸小学校区間の工事現場を訪れてみると、2つの新設歩道橋の工事を完了・開通し、道路改良においては、道路北側の拡幅工事が未完ながら、道路南側は工事を完了した様子で、暫定形(片側1車線、2交差点の右折線確保)で供用されていました。
 笠懸小学校北側の改良前車道は線形改良に伴って歩道と空きスペースに変わりました。道路が曲線区間だったため、空きスペースは長い弓型で幅5mほどあり、未舗装です。植栽帯にでも利用されるのでしょうか。
 2つの歩道橋の名前は、「鹿交差点」が「花咲架け橋(かさかけはし)」、「笠懸小学校交差点」が「笠懸マンモス橋」です。前回レポート時に気掛かりだった歩道橋斜路の自転車通行は、乗ったままの通行は禁止されていました。
 歩道橋新設工事が完了しましたので、次のレポートは今年度工事発注以降になりそうです。群馬県の発注状況や現地の様子を見ながら適宜紹介しますが、恐らく秋以降になると思います。(2013/4/15 記)

完成して開通した「鹿交差点」歩道橋・「花咲架け橋(かさかけはし)」 2013/4/11

「鹿交差点」歩道橋橋銘板・「花咲架け橋(かさかけはし)」
2013/4/11

「鹿交差点」歩道橋から見る東方(桐生方面)
2013/4/11

「花咲架け橋(かさかけはし)」の由来 2013/4/11

完成した「鹿交差点」歩道橋。空きスペースは拡幅用地。
2013/4/11

「笠懸小学校交差点」の歩道橋・「笠懸マンモス橋」完成


完成した 「笠懸小学校交差点」歩道橋・「笠懸マンモス橋」 2013/4/11


完成した 「笠懸小学校交差点」歩道橋・「笠懸マンモス橋から東方(桐生方面)」 2013/4/11

完成した「笠懸マンモス橋」北側の斜路と階段 2013/4/11

「笠懸マンモス橋」南側の斜路。自転車は歩いて通行。
2013/4/11

完成した「笠懸マンモス橋」。西側から東方。 2013/4/11

車道拡幅工事端部では舗装構成が分かるような細工が
施されていました。表層舗装は3層。 2013/4/11

笠懸小学校北側の元・道路部は
歩道と空きスペースになっています。 2013/4/11

「笠懸マンモス橋」の橋銘板 2013/4/11


「笠懸マンモス橋」北側の階段 2013/4/11


「笠懸マンモス橋」北側の斜路用盛土 2013/4/11


歩道橋の西側では、文真堂書店が解体撤去され、
その区間が未着手になっています。 12013/2/17


笠懸小学校付近の道路北側では、
拡幅予定地内の住宅の解体が進行中。 2013/4/11

2013年2月17日・工事状況

掲載日:2013/2/22 ▲ページTopへ

「鹿」交差点の歩道橋設置工事

 前回から3ヶ月経った歩道橋設置工事現場では、主桁と階段桁、斜路用桁の架設や高欄設置を終えて、斜路の橋面工など、大詰めの工程が進んでいました。桁の塗装も終えて、主桁のウェブプレート(腹板)には既に「鹿交差点」と交差点名が書かれています。
 既に歩道橋の全体構造が分かり、前回レポート時には分からなかった斜路と階段桁の大きさや位置関係も確認でき、斜路勾配を見ると、自転車で停まらずに乗降できそうな緩い勾配です。ただし、開通後、自転車に乗ったまま通行できるかどうかは不明です。
 余談ですが、伊勢崎市付近の道路立体交差部や鉄道の跨線部の内、車道脇に緩い斜路の自歩道が作られている場所は、「危険ですから自転車から下りて通行してください」との標識が立つ場所とない場所とがあります。事前の安全対策か本人責任の元で自由を与えるやり方か、どちらがいいのでしょう。下りの場合には、下り勾配の重力で人より先に進んでしまう自転車を支えながら通行するより、ブレーキをかけながら乗ったままゆっくりと下りた方が安全のようです。ちなみに私のMBは21段切り替えなので、通常の斜路ならばほとんど上ることができ、上武道路の両毛線跨線橋の自歩道などは、ノンストップでピークまで上れるか、そのチャレンジを楽しんでいます。
 余談が長過ぎましたが、工期は前回より1ヶ月延長し、3月25日になっていました。(2013/2/22 記)

現場事務所前に掛けられた完成予想図 2013/2/17

桁塗装を終えて、主桁のウェブプレートに書かれた
交差点名「鹿交差点」 2013/2/17

完成間近い新しい「鹿交差点」の歩道橋 2013/2/17

「鹿交差点」北側の斜路(左)。右は主桁
2013/2/17


「鹿交差点」北側の桁交差部。
左:斜路、後方:階段桁、右:主桁
右の道路は国道50号
2013/2/17

「鹿交差点」南側の桁交差部。
左:主桁、中央:階段桁、右:斜路 2013/2/17

「鹿交差点」南側の斜路 2013/2/17
笠懸小学校以西・歩道橋設置と道路4車線化
 こちらの区間は車道の4車線化と歩道橋新設工事が進み、4車線化区間では工事を完了し、暫定車線での供用が始まっています。歩道は既に完成形で通行でき、仕上がったばかりの真っ黒なアスファルト舗装道を通行できます。
 歩道橋は「鹿交差点」と同様な進捗で、主桁と階段桁、斜路用桁の架設や高欄設置を終えて、斜路や階段の橋面工や土堤部の仕上げなど、大詰作業が進んでいました。塗装を終えた主桁のウェブプレート(腹板)には既に「笠懸小学校交差点」と交差点名が書かれています。
 こちらの歩道橋の北側は、階段桁と斜路が同一方向でなく、2方向に分岐し、下から見上げるとエアポートのウィングのように通路が伸びています。緩やかながら道路部も勾配があり、全体的に立体的な歩道橋で、ちょっと楽しい雰囲気があります。
 次回レポートは完成後の予定です。歩道橋の上から眺めた写真などを紹介できればと思います。(2013/2/22 記)

本線の4車線化を完了した区間。右は笠懸小学校。
2013/2/17

改良を終えた笠懸小学校北西の交差点。
車道は暫定車線通行ながら、歩道は既に通行可。
2013/2/17

「笠懸小学校交差点」南側の桁交差部
中央から左:斜路、後方:階段桁、右:主桁
2013/2/17

「笠懸小学校交差点」北側の桁交差部
左奥:階段桁へ続く主桁、左手前:斜路、右:主桁
2013/2/17

桁塗装を終えて、主桁のウェブプレートに
笠懸小学校交差点」と書かれました。
2013/2/17

工期が1ヶ月延長しました 12013/2/17


「笠懸小学校交差点」北側の階段桁とRC階段部
2013/2/17

「笠懸小学校交差点」北側の斜路と土堤部
2013/2/17

完成間近の 「笠懸小学校交差点」歩道橋(西側から東方) 2013/2/17

拡幅部の西側端部付近。後方に完成間近の歩道橋
2013/2/17

文真堂書店付近
文真堂書店は2月14日で閉店と案内が出ていました。
2013/2/17

2012年11月18日・工事状況

掲載日:2012/12/1 ▲ページTopへ
「鹿」交差点の歩道橋設置工事

歩道橋工事中の通行不可箇所
期間=2012年8月27日〜2013年3月下旬
2012/11/18

「鹿」交差点の側で進む歩道橋工事 2012/11/18


「鹿」交差点の側で進む歩道橋工事 2012/11/18
笠懸小学校交差点では交差点改良工事や歩道橋設置工事、現道拡幅等が進んでいます。

工事の進捗に合わせた暫定車線 2012/11/18



交差点改良工事と歩道橋設置工事が進む現場
2012/11/18

歩道橋工事案内
工期=2013年2月28日、施工者=(株)駒井ハルテック

笠懸小学校(後方)交差点は大幅に改良されます。
工事中は進捗に合わせて車線が変更するようです。
2012/11/18

施工を終えた歩道橋の柱 2012/11/18

笠懸小学校交差点の西側では、
現道(50号)の拡幅工事を進んでいます。
右側ガードレールが現50号の歩車道境界ガードレール。
2012/11/18

2012年5月27日・工事状況

掲載日:2012/6/10 ▲ページTopへ
 交省高崎河川国道事務所平成24年度事業として、みどり市笠懸町の「鹿」交差点から「笠懸小学校」交差点までの約500メートル区間の西側半分(笠懸小前〜文真堂書店付近)を4車線化(道路拡幅)し、同時に両交差点付近の2箇所に歩道橋を新設するとのこと。工事期間=平成24年6月中旬〜平成25年年2月(予定)。(2012/6/10 記)

鹿交差点から西方 2012/5/27



鹿交差点から西方 2012/5/27

鹿交差点を西側から東方 2012/5/27


笠懸小学校付近(東側から西方) 2012/5/27

鹿交差点 2012/5/27

鹿交差点の標識 2012/5/27

鹿交差点の標識 2012/5/27

概 要

掲載日:2012/6/10 ▲ページTopへ

【事業諸元】

区 間(自):群馬県前橋市今井町(上武道路との立体交差地点)
区 間(至):群馬県みどり市笠懸町鹿
延 長:12.5km
区 分:3種1級
設計速度:80km/h
都市計画決定:平成19年1月
幅員:約27メートル、4車線
総事業費:427億円(見込み)

【事業内容】

 前橋笠懸道路は、国道50号における県内唯一の2車線区間である前橋市(上武道路交差点付近)からみどり市小前において、交通混雑の緩和と生活環境の改善を図ることを目的とする。
 バイパスルートは笠懸小前から現道を北側にそれ、旧赤堀町の赤城自動車教習所の東側で現道に合流。上武道路交差点までは現道を拡幅する。

【事業経緯】

平成18年度:環境影響評価・都市計画決定の手続き実施。
平成21年度〜:みどり市鹿地区の現道拡幅区間(延長約0.5km)における用地買収に着手。
平成23年度:現道拡幅区間の用地買収推進と、道路設計、歩道橋設計を推進。 現在の進捗率は9%。
完成時期:未定

標準横断図


史跡・岩宿遺跡、鹿の川沼、琴平山、稲荷山

掲載日:2012/6/10 ▲ページTopへ
 鹿交差点から自転車で1,2分北側へ入ると、「鹿の川沼」とその東側の琴平山、岩宿(いわじゅく)遺跡、沼の北側には岩宿博物館、またその北側にはカタクリで有名な稲荷山などがあります。(2012/6/10 記)
 岩宿遺跡は、1946年(昭和21年)頃、当時在野の考古学者であった相沢忠洋氏によって発見され、この発見により日本の旧石器時代の存在が証明されました。
 相沢氏が始めてローム層中で打製石器を発見したのは、稲荷山すそ野の町道の切通し。当時、納豆の行商を行いながら考古学研究を続けていた相沢氏が、「日本には旧石器時代はなかった」と言うそれ以前の学説を覆した事は、多くの人々の考古学に対する関心を呼び、群馬県民としても誇らしく感じ、私が全くの素人ながら、遺跡や古墳に関心を持つようになったのも、相沢氏のこの大発見が大いに影響しています。
 1949年(昭和24年)、明治大学の発掘調査で、切通しの北側がA区、南側がB区と命名され、A区において上下2層の石器文化層が確認され、下層の岩宿T文化は今から2.5万年以上前、上層の岩宿U文化は約2万年前にさかのぼるとのことです。
 岩宿遺跡は1979年(昭和54年)8月17日、国史跡に指定されています。

相沢忠洋像 2012/5/27



2012/5/27


岩宿遺跡(A地点)の説明板
2012/5/27



「鹿の川沼」・南の堤の桜並木
2012/5/27


「鹿の川沼」の東側の堤から
2012/5/27

史跡 岩宿遺跡
2012/5/27

岩宿ドーム(B地区)では、遺跡のビデオ説明等を見る事ができます。
2012/5/27

「鹿の川沼」と琴平山の間の道路 2012/5/27

「鹿の川沼」 南側の護岸沿いにはヘラブナ釣りの人がたくさんいます。
2012/5/27


「鹿の川沼」と岩宿博物館(後方右の白い屋根) 2012/5/27



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