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手で縄をなう

掲載日:2018/12/8 ▲ページTopへ
 2018年11月4日、「欅祭あかぼり2018」の日、赤堀歴史民俗資料館の庭において、手作業による縄ない実演が行われました。主催は「赤堀自然里山クラブ」と「赤堀歴史民俗資料館」、実演に協力してくれたのは中島太一さん(80歳)。中島さんはボランティア活動で郷土の伝統行事や昔の暮らしの様子を伝えています。その一環で昔の農作業器具や生活用品をミニチュアサイズで復元するなど、郷土の歴史の伝承者として活躍しています。
 実演中、私の質問に答えていただきながらも手は留まることなく動き、みるみるうちに縄が伸びて完成して行きます。動作が身体に染み付いているようでした。中島さんが制作した十日夜(とおかんや)の藁鉄砲(わらでっぽう)も展示してありましたので、紹介します。手で縄をなう方法を図解するのは難しいので動画で紹介しますが、言葉で説明すると下記のようになります。(2018/12/8 記)

【準備】

(1)藁(稲穂)をすく。
(2)すいた藁を水で濡らして1時間放置。
(3)藁を木槌で軽く叩く。

【本作業】

(1)最初に、2つの藁束を根元で結わえる。
  藁の本数は目的とする縄の太さによって適宜決める。縄の太さは”こぜ(細い)縄”、中縄、太縄の3段階。
(2)結わえた藁束の根元を足で踏んで押さえる。
(3)2つの藁束を両手ではさみ、右手を前方に押し出し、それぞれの藁束を同時かつ別途に捻じりながらこよる。
(4)こよった後、2つの藁束を引っ張ってつけ根を締め付ける。

【縄の継ぎ足し】

終わりそうな藁を確認しながら、一本ずつ足し込む。袴(藁の根元の太い部分)は除去する。

手で縄をなう 2018/11/4(「欅祭あかぼり2018」の日)(1分59秒)


中島太一さんによる縄ない 2018/11/4(「欅祭あかぼり2018」の日)

梳く前の藁(稲穂)

藁鉄砲の取っ手の部分

藁鉄砲

藁鉄砲の先の部分

十日夜(とおかんや)の藁でっぽう

 私が子供の頃、伊勢崎市の旧三郷村地域においても十日夜は行われていて、この藁鉄砲を持って、自宅や近所の庭の地面を叩いて回った記憶があります。内気で恥ずかしがり屋の子供だったので、親に「行って来い!」と言われたものの、渋々回って来たように覚えています。近所の農家の子供たちも一緒でした。一人では恥ずかしくてできません。叩く意味は分からずに回りましたが、地面を叩いて「バシッ!」といい音が出た時には爽快感があったように覚えています。叩くときに歌った歌は、以下のよう。(2018/12/8 記)

と~かんや、と~かんや~♪
と~かんやの、藁でっぽ~♪
夕めし食って、ぶっ叩け~♪


 以下は中島太一さんが平成15年に記した「10日夜の話」です。

10日夜の話

(文:中島太一さん)
 年中行事であった10日夜についてお話いたします。
 赤堀村史の年中行事10月の項に「9日餅に10日団子」とあるように、下触、五目牛、堀下は9日夜で、それより北の大字は10日夜でした。
 10日夜は旧暦の10月10日、今年(平成15年)は11月3日文化の日になります。この夜は畑の神の祭りと併せてモグラを封じる行事であって、稲刈りや麦播も終わったころで、お祝いを慰労を兼ね子供たちはワラ鉄砲を作って庭をたたき、供え物を下げて食べる遊びでした。ワラ鉄砲とは稲ワラの束を細縄でかたく巻き、稲の方を手が入るように輪にしてここをもって庭のかたいところに打ち下ろし、音をさせモグラを封じるというのです。なお、音をよくするため里芋の柄をいれました。
 供え物はアンピン餅10個とサツマイモ、柿、果物をお月様の見える場所に備えます。その供え物は誰でも下げてよかったのでした。子どもの遊びで、「10日夜ワラ鉄砲夕飯食ってぶたたけ」と隣近所をたたいて回り、5人6人で組んで隣を回り、来年の豊作を神様に祈りまわりました。 

藁打ちと藁すき

下記は2017年11月5日に開催された「足踏み式縄ない機の実演」時の様子です。
藁すきと藁打ちの参考のために掲載しました。
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藁打ち

藁すき道具

藁打ちの木槌

藁すき道具





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