6月下旬から順次咲く我が家のワスレグサ属の花々。ヘメロカリスとヤブカンゾウ、ノカンゾウ、そしここで紹介するユウスゲ。 属が同じせいか、ほぼ同時期に咲きますが、傾向として最初に咲くのがヘメロカリス、最後がユウスゲです。ところが今年はそれぞれが同時期に咲きました。今年は、ノカンゾウは咲きませんでした。鉢植えで、一日中半日陰の場所に置いたので、日射量や栄養が不足したのでしょう。 我が家のユウスゲは地植え。紫蘭が繁殖する場所で共生していますが、茎の背丈がワスレグサ4種の中で最も高く、シランの葉っぱに囲まれながらも、ニョキニョキとひと際高く茎を伸ばしています。細長い茎に似合って、花は一重でスマート、色はレモンイエロー、全体が清楚な雰囲気です。今年はしばらくの間、咲き続けてくれましたが、撮影は一回のみでした。(2024/10/3 記) 花弁が細くて大きく、ヒョロリと伸びた茎の先端で上向きに咲くユウスゲ。 2024/6/24 マンサクの葉っぱの間から、茎を伸ばすユウスゲ。まだ蕾がたくさんあります。2024/6/24 |
6月下旬から我が家の庭で順序に咲いてくれるユリ属とワスレグサ属の花々。 最初に咲いたのはヘメロカリス、次にスカシユリ、続いてヤブカンゾウ。そして今、ユウスゲが咲いています。 ユウスゲはノカンゾウ同様に茎が細く、背丈はヤブカンゾウ、ノカンゾウよりやや高く(80cm~)、寄りかかる場所がないと、あっちに倒れこっちに倒れと頼りないです。ただ、上品さは格別で、静かに咲く風情が似合います。一般的には、夕方に咲き翌朝には萎むようですが、朝から雨や曇りの日には、午前中でも咲いています。
地植えした場所も、シランやシャガ等と混じって植えてあって、シランの繁殖力に負けている様子なので、ユウスゲを守りたいなら鉢植えのままの方が良さそうです。我が家で毎年咲いてくれるユウスゲですが、西日本のいくつかの府県では絶滅危惧種に指定されています(→こちら)。 我が家ではヤブカンゾウ、ノカンゾウ、ユウスゲ、ヘメロカリスと4つのワスレグサ属が咲いてくれますが、ユウスゲとノカンゾウはヤブカンゾウに比べて繁殖力が弱いです。我が家でもユウスゲは鉢分けして保存に努めた方がいいのかも知れません。(2020/7/11 記) |
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開花が始まったユウスゲ。まだ蕾がたくさん残っています。 2020/7/9 午後4時41分 ユウスゲとヘメリカリス、中央左後方にヤブカンゾウ。手前右手はホタルブクロ。 2020/7/5 午前10時51分 揃って咲くユウスゲとヘメリカリス、ホタルブクロ。 2020/7/5 午前11時20分 |
夏に咲く一日花 ヘメロカリスやノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ユウスゲなどのワスレグサ属の花たち。その多くは朝に開き、その日の夜に萎む一日花です。その中でユウスゲのみが夕方に咲き、翌日午前中の早い時期には萎みます。日中にはなかなか開花姿を見せてくれないユウスゲ。我が家のユウスゲも例外ではなく、ヘメロカリスやヤブカンゾウが咲き誇る日中には萎んだ姿しか見せず、カメラに収まる機会がありません。そんなユウスゲも気候には騙されるようで、早朝から雨天や曇天だった先日7月7日と8日、レモンイエローの上品で可憐な姿を見せてくれました。
このユウスゲ、5年前に友人のKさんからいただき、鉢植えや地植えで育てています。ヤブカンゾウの繁殖力ほどではありませんが、毎年少しずつ増えています。 Wikipediaで調べると、下記の府県で絶滅危惧種レベルの指定を受けています(→こちら)。 子供たちが小さかった数十年前、榛名湖畔の貸別荘を借りて夏休みをした時、湖畔でユウスゲが群生して咲いていたのを覚えています。今でもまだ咲いているでしょうか。 榛名湖畔と言うと、「湖畔の宿」などを思い出す人もいたりして。”山の淋しい湖に~、ひとり来たのも悲しい心~♪”。(2018/7/14 記) |
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7本の茎から11輪のユウスゲが開花中 2018/7/8 午前7時53分 雨滴が残るユウスゲ 2018/7/7 午前8時9分 |
今年の春、「花と緑のぐんままつり 2013 in 伊勢崎」の関連事業として開催されたオープンガーデン。その催しに協力いただいたヒロコドリームガーデン(境上矢島74-2)のヘメロカリスがちょうど見ごろと教えていただいたので、昨日、早速に出かけてみました。教えてくれたのは公園緑地課のKさん。 オープンガーデンの時には葉っぱだけだったヘメロカリスたちが、数え切れない種類の様々な花を咲かせ、園を訪れたのが初めてのことも手伝って、圧倒されるばかりで、夢中でシャッターを押し続けて来ました。たっぷり撮らせていただいたので、紹介は後日に回すとして、ヘメロカリスと言えば、我が家でも先週辺りから咲き始めたユウスゲを紹介しない訳には行きません。 実はユウスゲも学名はヘメロカリス(Hemerocallis citrina var. vespertina)。 |
庭の緑を背景に楚々と咲くユウスゲ 2013/7/2 |
「我が家で咲いてる・・・」などと偉そうに言ってしまいましたが、実はこのユウスゲ、今年の春先にKさんにいただいたものです。Kさんが大切に育てたものを一株いただき、それが、早くも花を咲かせてくれた次第です。早朝に撮れば良かったのですが、夕方撮ったので少し花弁の勢いが衰えてしまいましたが、それでもレモン色の楚々とした花弁が、ジャングル状態の我が家の庭を気品ある姿に変えてくれました。まだ、一週間から10日間くらいは楽しませてくれそうです。 ヤブカンゾウとノカンゾウ、それとユウスゲが咲く我が家の庭、何と素晴らしい!・・・なんてプチ自慢をしてしまいましたが、この内、ノカンゾウとユウスゲはKさんからいただいたもの。大切に育てなくっちゃ└(^o^)┐。(2013/7/3 記) |
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清楚な風情、ユウスゲ 2013/7/2 |
楚々と咲くユウスゲの足元でオオバギボシも真っ盛り 2013/7/2 |
絶滅危惧I類-福井県、大阪府、島根県 絶滅危惧IA類-徳島県、福岡県 絶滅危惧IB類-三重県、和歌山県、愛媛県、高知県 絶滅危惧II類-宮崎県、鹿児島県 準絶滅危惧-長野県、岐阜県、京都府、香川県、大分県 消息不明・絶滅生物-千葉県 希少種-奈良県 Cランク-兵庫県 分布上重要種-滋賀県 ユウスゲの保全状況(Wikipediaを参照して図化) |