Go!伊勢崎 DIY紹介(ガーデン用)庭の土留め・仕上げはモルタル造形 [ DIY(Garden用品)・Index ]  [ Home ]




庭の土留め・仕上げはモルタル造形

〜物干し竿の基礎コンや雨水枡、庭から出て来る石を利用〜

作業開始木柵設置|造形モルタル(ラス網と下地モルタル石積みとドアを造形ウレタンクリアで下地塗装色付け完成
掲載日:2019/5/29

石積みの中にモルタル造形でドアを埋め込む

 昨年末、このページで紹介した造形モルタルを施した庭の土留め(→詳しくは当ページのこちらに掲載)。土留めの南側には近所の会社の駐車場があって、休日には公園訪問者に解放されます。
 今年の桜の時期、公園を訪れた家族連れの小さな女の子が、
ねーママー、こんなところにドアがあるよー。ねぇ、これって開くのぉ?
 少女が背を伸ばしてやっと手が届く高さにある古びたドア。大きさは犬や猫がやっと通れるほどの大きさ。しかも石積みの中に埋め込まれているので不思議な光景だったのでしょう。
 この会話を庭で聞いていた私は、心の中で思わず「ヤッターッ♪」
 「もしもし、リトルレイディ、そのドアはね、魔法の国の入り口なのだよ」などと戯れてみようと思いましたが、「ヘンなオジさん」と思われるのが確実だったので、ぐっと我慢しました。それでも、遊び心で作った造形モルタルのドアに少女が関心を示してくれたことは、作った甲斐がありました。

 今回はこの少女の発言に気を良くして、石積みの別の場所にもう一つドアを作ることにしました。

今回も庭の自然石や物干し台の基礎コンを使用

  今回の石積みの材料も、庭から出て来た大きな石と、友人からいただいた物干し台の基礎コン。我が家は赤城山の流山である華蔵寺山と波志江沼の中間にあって、この辺の地中に埋まっている石は赤城山の流れ石です。外観は泥岩か砂岩の様相を呈し、色は黄土色から薄い灰色、一見脆そうですが、なかなか風化せずシッカリと硬いです。(→右図をクリックすると大きな画像が表示されます
 石の自然の色でも良かったのですが、DIYの度に余った塗料を塗っているうちに、よりいい感じになりました。

ドアはイメージを変えず、形状を少し変化

 ドアの形状は、ドアの木枠を施し、周囲の石もランダム形状に、ドア板も縦サンで構成、取り付けは2つのピン金具にするなど、イメージを前回と同じにして、形状を微妙に変えました。こんなこだわりも、遠くで見れば、「2枚の絵の違い探し」程度の差なので、本人の自己満足です。
 モルタル作業の過程は前回詳しく掲載しましたので、今回は省略しました。(2019/5/29 記)

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造形モルタルでドアを作った場所(上図矢印)。ドア部分の背面は物干し台の基礎コンを使用しています。2019/5/20

モルタル造形を完了し、乾いた状態。カップの中は水性ウレタンクリア(半つや) 2019/5/20

下地処理として水性ウレタンクリア(半つや)を塗ります(塗布直後)  2019/5/20

水性ウレタンが乾き、ドア枠と周囲の石、ドアの縦サンの影を塗装。 2019/5/22

ドア板を塗装。 2019/5/22

完成


金具を塗装し、ハイライトを付けて完成 2019/5/22

石積みを塗装

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石積みに使用した石が堆積岩(泥岩や砂岩)のようで、黄土色や薄い灰色で印象が薄かったので、
もう少しハッキリした色に変え、陰影もつけてみました。


塗装を施してメリハリを付けた石積み 2019/5/22

塗装を施してメリハリを付けた石積み 2019/5/22

▲ページTopへ 掲載日:2018/12/18
 平坦地が広がる伊勢崎市ですが、標高 37m の境平塚から、旧赤堀町上水道配水池(峰岸山・小菊の里山頂) 168m まで高低差が131mあります。車で移動する場合には感じることができないこの高低差も、サイクリングで移動するとシッカリと感じることができます。特に華蔵寺公園から北部はブロック塀の段差を見ても確認でき、国道50号を北へ超えると更に明確です。
 我が家はそのような地域にあって、家の宅地と南側の敷地とで1m以上の高低差があり、境界上のコンクリート擁壁天端からの高低差でも約60cmあります。過去35年間、境界付近は緩勾配ののり面で対処し、中途半端な利用をしていましたが、樹木や草花、鉢が増えて庭が狭くなり、この緩勾配スペースを有効利用しようと土留め工事を行うことにしました。
 専門業者に依頼して擁壁をかさ上げすれば簡単に片付くのですが、年金暮らしの我が身、余計な出費は抑えたいし、何よりも手作り感満載の素朴な土留めにしたい。そこで造ったのがここで紹介する土留め。

材料はできるだけ家にある不要物を再利用

  当サイトで何度か触れましたが、我が家は庭から大きな石が出てきます。現在は盛土して家が建っているので、日常的に出て来るわけではありませんが、家の基礎工事時にはたくさん出て来て、大半は埋め戻し、いくつかは庭の縁石代わりに使用しています。友人らが我が家の庭を見ると「ロックガーデンみたいだ」などと言う所以です。そこで、これらの石が材料の筆頭になりました。
 次に利用したのが物干し竿の支柱基礎コンクリート。物干し場を別途設置したので、支柱基礎コンクリートが不要になり、長期間、捨て場がなくて邪魔者扱いされていました。今回、やっと出番ができました。
 同様に、庭の雨水排水工事を行った時に一つ余った雨水桝も利用することに。

基礎コンクリートや雨水桝部分はモルタル造形で仕上げ

  自然石の土留めは、そのままで素朴な自然の風情がいい感じなのですが。物干の支柱基礎コンクリートの裏面と雨水桝のコンクリート面はいかにも間に合わせ的に廃物利用した感じなので、この部分はモルタル造形で仕上げました。意図したのは石積みと古い木製ドア入り口

 以下に制作手順を紹介します。(2018/12/18 記)


作業開始

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物干し竿の支柱の基礎コンクリートを土留め材として再利用

支柱の基礎コン2つと雨水桝を擁壁代わりに布設
2018/4/11

支柱の基礎コン2つと雨水桝と自然石3つ 2018/4/12

シノ竹とドクダミがはびこっていたので、工事のついでに
抜根(バケツの中身) 2018/4/11

同左を上から 2018/4/12

これらの石が庭から出土。根入れ部を含めて長径が40〜50cmあります。 2018/4/12

石積み追加

 庭のあちらこちらから2つ石を集めて来て、土留めの石積みを追加。石の加工までは行わないので、形状を良く眺めて、上手く収まるように位置を決めます。石が重いので、この作業が結構大変です。

追加分の区間を掘削 2018/4/12

追加作業完了 2018/4/20

同左を上から 2018/4/12

追加作業完了右側) 2018/4/20

・・・それから7ヶ月。木柵設置。

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 土留め工事してから7ヶ月が経過。当サイトのトップコラム”グッモ−ニン”で時々触れましたが、首から肩、腕・手首・指の痛みが激しくなり、力仕事が不可能になってしまったので、作業したい気持ちを抑えて7ヶ月間休みました。実は、上記石積み作業中も痛みを我慢しての作業でした。

長い休憩後、最初の仕事は木柵設置

  木柵の支柱は枯れ木を利用。我が家で剪定した樹木や、兄や友人らからもらった枯れ木です。使用条件は、適当な太さがあることと、十分に乾燥していて柔らかい部分は朽ち落ち、硬い部分だけが残った枯れ木であること。
 実は、我が家には条件を満たす枯れ木がたくさん保管され、出番を待っています。今回使用したのは下記の3本。鉈で皮を剥ぎ、突起部や柔らかい部分を削ぎました。


木柵の支柱に使用する枯れ木3本 2018/11/13

木柵の支柱の位置決め。ロープで仮止め。
2018/11/13

裏込めコンクリートで根固め。型枠はダンボール。
2018/11/13

今回の工事区間全体。支柱の根固めコンクリートの硬化待ち。 2018/11/15

木柵に笠木を取り付け&塗装

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 今回の工事場所は頻繁に通る場所でもないので、支柱だけの木柵でも良かったのですが、高欄をイメージして笠木を取り付けました。笠木も支柱同様な条件を満たした枯れ木。支柱との接合部にはノミで切込みを入れました。


笠木に使用する木材を加工。柱との取り付け部に切込みを入れる。 2018/11/24

笠木と支柱にタップリと木工ボンドを塗布して釘止め
2018/11/24

同左を側面から。右側が新たに増えた庭部分。
2018/11/24

木柵を塗装。木肌にニスでも良かったのですが、防水用塗料を塗りました。 2018/11/28




造形モルタル開始(1.ラス網と下地モルタル)

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 いよいよ造形モルタル開始。処理範囲は物干の支柱基礎コンクリートの裏面と雨水桝のコンクリート面
 物干の支柱基礎コンクリートの裏面はざらついているのでモルタルの付着は十分のようでしたが、雨水桝のコンクリート面は滑々していたので、念のためにラス網(右の写真)を張りました。
 ラス網はカインズホーム伊勢崎店で販売していました。必要長にカットする時、カットされた針金の先端で傷を付けないように要注意です。
 コンクリート面と網の間には、モルタルが入り込むスペースを開けて置きます。

モルタル造形部分にラス網を張る 2018/11/15

基礎コン部分に下地モルタルを張る 2018/11/16

雨水桝部分も下地モルタルを張る 2018/11/16

ラス網を張ったアップ画像 2018/11/15

同左を上から 2018/11/16

同左を上から 2018/11/16

下地モルタル完了 2018/11/16

造形モルタル(2.石積みとドアを造形)

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 ここから造形開始。「木塀」風でも「石積み」風でも、どうにでも造れるのが造形モルタルの面白さ。飽きた頃にはまた造り直しも可能です。今回は物干の支柱基礎コンクリートの裏面部分を石積み風に、雨水桝部分古い木製ドアの入り口風に。開けてみたい興味が湧けば面白いです。

古い木製ドアの入り口を造形 2018/11/16

石積みを造形 2018/11/16

古い木製ドアの入り口を造形 2018/11/16

古い木製ドア入り口の造形完成 2018/11/16

造形完成 2018/11/16

造形モルタル(3.ウレタンクリアで下地塗装)

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 ここから色付け開始。モルタル造形作業完了後3週間が経過、木柵塗装後も10日間が経過しています。暇を見つけての作業なので、日数がかかります。
 まずは、色付けの下地処理として、全面を水性ウレタンクリア(半つや)で塗っておきます。

水性ウレタンクリアで全面塗装完了 2018/12/8

水性ウレタンクリア

水性ウレタンクリア

造形モルタル(4.色付けして完成)

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 今回、造形モルタルで使用した色は下記5色。ブラックとホワイトを除けば3色です。

造形モルタル用テクアートカラー5色

ローシェンナ、バーントアンバー、バーントシェンナ
ブラック、ホワイト


同色を使った実施例
Flower Pot Hut・花器置き場
Paint garden statue・庭の置物を塗装




石の隙間や奥まった部分にバーントアンバー+ブラックを混ぜた色を塗ります 2018/12/8

ホワイトでハイライトを付けました 2018/12/8

木製ドアの入り口部分 2018/12/8

遠くから見るとこんな感じです 2018/12/8
 

以上で完成♪

 完成してみると、「石の部分は灰色系が良かったかな?」とか、「自然石を積んだ部分も造形モルタルしようか」などと早くも次なる要求が出て来ています。エンドレスな趣味の世界の紹介でした。(2018/12/18 記)





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