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DIY紹介

Flower Pot Hut・花器置き場

更新日:2017/11/30
 子供のころ、切手蒐集の趣味がありましたが、大人になってからはこれと言って自慢できるコレクションはありません。敢えてあげれば、40歳を過ぎる頃から、小遣いに任せてコーヒーカップと花器を買い求めていました。コーヒーカップは食器棚に収まり、たまには割ってもしまうので、邪魔にはならないのですが、花器は置く場所に困っています。納戸や外の物置、ベランダ等、適当に置いてありますが、できれば一ヶ所にまとめて保管したいものです。
 そこで制作したのが今回の花器置き場。花器は陶やガラス製で多少の風雨にも耐えるので、室外のベランダ脇の隙間に置くことにしました。
 建物の外観は小屋風、内部は3段の棚、本体は木製塗装仕上げ、屋根は造形モルタルを使用して、アンティーク調の瓦屋根風に仕上げました。材料費は約14,000円、制作期間は今年の9月12日~11月15日。この間、作業した日が25日、1回平均2時間程度、合計約50時間でした。(2017/11/20 記)

1.材料加工、枠の組み立て2.棚板取り付け3.背板取り付け4.屋根骨組み制作、取り付け5.下屋(げや)制作、取り付け6.屋根下地板と壁板取り付け7.小窓制作、取り付け8.造形モルタルで瓦屋根制作9.木部塗装10.瓦屋根の色付け11.全体仕上げ、完成12.制作後感想13.材料費14.道具類や塗料

花器置き場の図面

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1.材料加工、枠の組み立て


加工した柱や梁、棚板

棚板に柱貫通用切込み加工

枠の組立

梁と柱を木工ボンドで接着後、L=65mmのネジ釘止め

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2.棚板取り付け

下屋部分の柱は、下屋取り付け時に切断

棚板取り付け

棚板取り付け

柱と梁取り付け部

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3.背板取り付け


背板取り付け(正面)

背板取り付け(背面)

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4.屋根骨組み制作、取り付け


屋根部材を部分制作

天井梁を取り付け

屋根部材を部分制作

屋根部材を取り付け

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5.下屋(げや)制作、取り付け

建物が細長いので、転倒安定性を増すために、設置場所ギリギリに底面幅を拡大

下屋を部分制作(正面)

柱を1本切断し、下屋を取り付け

下屋を部分制作(側面)

下屋の屋根下地板を取り付け

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6.屋根下地板と壁板取り付け


本体の屋根下地材と側面の壁材取り付け(右側面)

同左(左側面)

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7.小窓制作、取り付け

側面の装飾とアクセントのために小窓を制作。屋根下の側面には立体感を創り出すために額縁を付けました。

小窓を部分制作

側面の壁に取り付け




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8.造形モルタルで瓦屋根制作

造形モルタル:ギルトセメント(→画像はこちら)を水で溶いたモルタル

(1)屋根全面にラス網を貼り、釘や木ねじで留める。

(3)造形モルタルを下地処理として屋根全体に塗る

(5)屋根瓦の造形完了

(2)造形モルタルを塗る

(4)モルタルを追加塗りし、瓦屋根をイメージして造形

(6)屋根の造形を完了した全体

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9.木部塗装

棚板や壁面、壁の小窓等を塗装。→使用した塗料はこちら

棚板と壁面の一部塗装中

壁面は色を塗り分けたので、マスキングテープ使用

左壁面塗装完了

壁面塗装完了

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10.瓦屋根の色付け

テクアートカラー5色(ローシェンナ、バーントアンバー、バーントシェンナ、ブラック、ホワイト)を使用

(1)白で下地塗装後、瓦の一つ置きにローシェンナ

(3)バーントアンバー等で2回目の塗装

(5)中間色を塗り、陰を塗り、質感や立体感を出す

(2)(1)と同じ(反対側)

(4)(3)と同じ(反対側)

(6)(5)と同じ(反対側)

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11.完成、設置


ベランダの隙前に設置

壁の小窓は小物の鉢置き

植木鉢や花瓶を収納
 製品が完成し、家のあちこちで保管していた花器を集めて収納しましたが、結局、収納スペースが足らずに元の場所に戻した花器もありました。最初から一ヶ所に保管しておけば、手持ちの花器全体を把握できて、不要にたくさんの花器を買うこともなかったのでしょう。益子焼の花器だったり、イタリアや台湾の花器だったりと、それぞれに思い出があるので処分は忍びないですが、2個目の花器置き場を作るべきか、花器を処分すべきか、課題が残りました。(2017/11/30 記)

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12.制作後感想

 制作中に困ったこと、制作後の感想など。
  • 今回の作品のサイズは、過去のDIY作品で比較すると、自転車置き場、作業小屋、サンデッキに次いで4番目でした。
  • 設置場所ちょうどのサイズに設計したので、作業スペース確保のために庭で制作したため、完成後の運搬が重くて大変でした。
  • 主要部材は板厚28mmの棚板(合板)で、カインズの端材コーナーで販売していて、板厚22mm、25mm、28mmの板が適宜販売されます。22mmでも強度は大丈夫だったのですが、たまたま28mmの合板しかなくて、28mmにしました。22mmが販売されるまで待てば、本体重量も多少軽くできました。
  • 設置場所の寸法を計測して今回の作品サイズを決めましたが、本体屋根と下屋の屋根の張り出し部の長さを制作中に変更したため、設置時に下屋の屋根を一部切断することになりました。「設計変更は慎重に」と反省。
  • 屋根の造形モルタルの造作は、昨年の夏、群馬県藤岡市のKTアーツさんで2日間の講習を受けてから初めての自作。講習日に購入した造形セメントや塗料が品質変化して使用できなくなっているだろうかと心配しましたが、全く支障なく使用できました。今回、造形モルタルで屋根を制作したのは、現在、造形モルタルでヨーロッパの古民家風の家を作ってみようと計画中で、その予行演習を兼ねての試みでした。
  • 造形モルタルの細工は、木工だけのDIYに更に楽しい要素を加えてくれるので、今後のDIYに取り入れたいと考えています。
  • 材料費の約14,000円が高いか安いか?今回の花器置き場は、事務什器の金属製棚が機能もコストも十分に満たすので、手っ取り早く対応したい場合にはそちらがおススメです。今回は、我が家の一等地であるリビング前のベランダに設置するので、そこに事務什器が置いてあるのも無粋と考えて今回のDIYとなりました。

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13.材料費

サイズ 単価 本数 カット
本体 45×45×1820 348円 6 2,088円 1500-6本(柱用)
310-6本(梁用)
45×45×1820 348 1 348 310-5本
2 696 1200-2本
棚板 400×28×1810 800 3 2,400 1200-2枚
700-1枚
壁材(側面) 105×13×1810 980 6本束売り 980 杉KD野縁無地30
壁材(背面) ベニヤT2
910×5.5×1830
878 1 878 1200-1枚
(不足分は保管残材)
屋根材 野地板 1080 1 1,080 320×1240-2枚
カット代金 50 13回 650 ホームセンターでのカット代
屋根 ラス網、造形セメント、塗料5色、水性ウレタンクリア 3,000 手持ち材料を適宜使用したので、概算値
本体塗装 屋外用水性塗料3色 1,000
部品 ネジ釘、釘、木工ボンド、布ヤスリ、他 800
合計 13,920円

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14.道具類や塗料

木部用塗料(下記3色)

■柱と外壁(下部)、小窓と下屋の屋根:
   水性・アクリルシリコン・トタン屋根用塗料(右の画像)。
■外壁(上部)、棚板:戸外用水性塗料。アンティークローズ。
■小窓の壁、ほか:戸外用水性塗料。ショコラブラウン。

屋根用塗料(造形モルタル用)

 テクアートカラー5色
 (ローシェンナ、バーントアンバー、バーントシェンナ、ブラック、ホワイト)・・・下の画像

木工ボンド、ネジ釘、電動ドリルセット

屋根用塗料(造形モルタル用)テクアートカラー

棚板の塗料や刷毛

ラス網

ギルトセメント





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