華蔵寺公園の地図 |
昨年12月から健康管理のために増やした散歩の回数。たまには車で遠くの公園や町まで出かけてその辺を歩くこともありますが、日常は家の近所をブラ散歩。お決まりのコースに飽きないように日々変化をつけていますが、華蔵寺公園が徒歩圏なので、結局は公園周辺が中心になります。体育館や野球場、ソフトボール場、陸上競技場、華蔵寺沼、水生植物園、遊園地、華蔵寺山等々、同じ日に同じコースを通らないよう、かつ遠回りして歩数を稼ぐように工夫していますが、これが簡単そうで結構悩みます。 「つまんないことで悩むな、好きにしろや!それより早く本題に入れや!」と呆れられそうですが、そう慌てずに・・・。 実は、コース選択に悩むと言いながら通る頻度が少ないのが華蔵寺山斜面。等高線に沿って数本の遊歩道が走っていますが、木々が生い茂って昼間でも薄暗いこと、斜面勾配が足腰に堪える等が避けている理由です。 毎週のように登山していた若い頃は華蔵寺山は「山」と呼ぶにはおこがましく、少し大き目の古墳程度の認識でしたが、今はこの勾配が十分に筋トレになります。 そんな状況で、頻繁には登らない華蔵寺山ですが、昨日、何を思ったか山の南東側から登ろうと足を向けると、途中で石碑の説明板が目に入りました。 「何の石碑?」 読んでみると「烏洲金井先生碑」 「お〜、金井烏洲の碑か。金井烏洲なら、子孫家族のKさんとも親交があるし、当サイトでも作品や一族の墓(群馬県指定史跡)を紹介しているし・・・」 と読み進めると、説明文の末尾に、 「碑文は、明治の大実業家渋澤栄一(しぶさわえいいち)翁が90歳にして自ら文を作り、自筆で書かれたものである。」 とあります。 渋澤栄一と言えば、2024年の新一万円札の肖像画に決まり、NHKの大河ドラマ「青天を衝け」も始まり、今まさに「時の人」です。 普段通らないコースを何の気なしに通ったところ、金井烏洲の石碑と、時の人・渋澤栄一との縁に触れることができたこと、偶然とは言えタイムリーでした。 スマホで写真を撮りましたが、拡大してみると碑文をやや判読でき、スマホのカメラ機能の高さに驚きましたが、「ひょっとして」と思い、新船直孝さんからお預かりして当サイトで紹介している「伊勢崎市の文化財と石碑」を調べると、新船氏が既にしっかりと調査して、碑文の全文も判読していました。碑文(漢文)の意味を読み下したい方、是非挑戦してみてください。(2021/2/24 記) |
烏州金井先生碑(石碑の上部)2021/2/23 烏州金井先生碑(石碑が建つ場所)2021/2/23 烏州金井先生碑と説明板。左後方が華蔵寺山山頂。 2021/2/23 烏州金井先生碑(現地説明板) 2021/2/23 |
石碑。クリックすると大きな画像が表示され、碑文を判読できます。2021/2/23 ※大きな画像は2274pix×3654pix(1.94MB)あります。 詳しくは↓ (烏洲金井先生碑|碑文全文) |
現地説明板から一部抜粋 |
金井烏洲の碑の位置図(華蔵寺山の南東斜面)(Google earthに加筆) |