2012年8月18日(土)、「あかぼり夏まつり」が開催されました。伊勢崎市4大夏祭りのオオトリを務める「あかぼり夏まつり」、今年で26回目を迎えます。会場は例年通り、芝生が目と足腰に優しい赤堀コミュニティひろば。 昨年は、夕刻に演じられる秋田竿灯の頃に出かける予定だったのですが、愚図愚図している内に出そびれてしまい、その内に猛烈な雷雨がやって来て、結局断念。過去、赤堀夏まつりに4回出かけているのに、未だに秋田竿灯の妙技を見ていません。 ・・・などと言う個人的都合はさておいて、今年は境平塚で開催された「みちくさ塾キャンプ」にお邪魔して、その足でこちらに回りました。時間は午後4時半頃。平塚からこちらまで休憩やら道草時間を入れて、1時間半程度のサイクリングです。 既に広場には全区の山車が中央に軸芯を合わせて立ち並び、東側の大舞台と併せて壮観な風景を呈しています。赤堀地区の各区の山車がここコミュニティーひろばに集結するのは年に一度、この夏まつりの時です。何気なく参加する夏まつりも、一ヶ所にいながらにして全区の山車の姿をカメラに収める事ができる、またとないチャンス。祭り風景を見物する前に、ひとまず各山車の正面と背面を撮って参りましたので、レポート第一弾として、その内の広場南半分の9台の山車を紹介します。(2012/8/21 記) レポート第二弾は広場北半分の9台の山車と祭りを盛り上げる半被姿です。(2012/8/22 記) |
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まずは、会場入り口の西側に並ぶ露店商と通りを埋める人々 2012/8/18 広場には中央に向かって各区の山車と神輿が並び、 ステージでは、ボリュームたっぷりの音楽に合わせてダンピアを踊っています。 そんな会場をまずは山車の撮影で一回り・・・ |
屋根や庇の形、彫り物や頂部の飾り、周囲の装飾、提灯の大きさや位置、背面の階段・・・などなど 似ているようで微妙に異なる各区の山車。 ※各区の山車はクリックすると大きな画像が表示されます。 |
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五目牛町 | 市場町一丁目 | 市場町二丁目 |
庇の周囲にも提灯が下がっています 大きな五目牛の文字が分かり易い 2012/8/18 ステップの位置が低くなっています 2012/8/18 |
庇が大きく、太鼓を叩く場所が 前に出ています。 2012/8/18 背面が腰の高さまで囲われています 2012/8/18 |
屋根の周囲に提灯があります。 2012/8/18 ステップが括り付けのようです 2012/8/18 |
西久保三丁目 | 西久保一丁目 | 堀下町 |
ピンクの布地や提灯が鮮やかです 2012/8/18 2012/8/18 |
白と赤で統一された提灯や化粧 2012/8/18 2012/8/18 |
般若の面が睨みを効かせます 2012/8/18 2012/8/18 |
今井一丁目 | 西久保二丁目 | 曲沢町 |
屋根の掘り物が大きく 提灯の形が洒落てます 2012/8/18 2012/8/18 |
2012/8/18 背面のバルコニーが珍しい 2012/8/18 |
提灯が屋根の下にはめ込まれ 舞台の視界が広い 2012/8/18 2012/8/18 |
伊勢崎市内で開催される様々な祭り。中でも夏祭りは一年を通して一番盛大です。 その夏祭りを盛り上げているのは何でしょうか。趣向を凝らした各地区の山車やお囃子演奏、神輿の練り歩き、伝統の八木節演奏や民謡踊り、様々なダンス。横一列に並ぶたくさんの露店商。そのどれもが祭り気分を盛り上げる重要な役割を負っていますが、忘れてはならないのが浴衣や法被などの衣装です。もし、祭り衣装がなくて、例えばこれが全て学校の体育着だったとしたらどうでしょうか。まるで地域対抗運動会のようになってしまいます。 などとやや無理やりな理由を書いてしまいましたが、今年は、その祭り気分を盛り上げる半被姿を撮らせていただきました。特に探す努力もせずにこれだけの半被姿が見つかりましたが、どれもが似ているようで微妙に異なります。 背中を撮ってしまった皆さん、断りもなくスミマセン。「背中で語る男心」・・・なんちゃって。あ、女子もいました。ゴメンです。でも、考えて見れば、取材とは言え、自分も祭り会場の一員なので、祭りの取材に出かける時には半被を着るくらいの心遣いが必要なのかなぁ・・・などとも思っています。(2012/8/22 記) |
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香林町二丁目 八木節会の半被。鉢巻きもいい感じ。 山鳥会オリジナル |
奥に青風会オリジナル |
真っ赤な龍が 西久保町オリジナル |
各区の山車を一回り撮っていると、広場中央東側の大舞台で子ども八木節が始まりました。 演奏者はステージ中央の一段高い舞台で演じ、舞い手はステージで編み傘や蛇の目傘、花などを手に持って舞います。各区ごとに衣装や飾り物に趣向を凝らし、どこで練習するのか、歌も踊りも可愛らしくとても上手に演じていました。 「あずま夏祭り」、「境ふるさとまつり」、「いせさきまつり」、そしてここ「赤堀夏まつり」の伊勢崎市内の4大夏祭りの中で、子ども八木節が演じされるのは、「あずま夏祭り」と、ここ「赤堀夏まつり」のようです。平成17年の平成大合併前の旧伊勢崎市においても、大人たちの八木節はあちらこちらにあって(→伊勢崎市郷土芸能大会)、私の地元の波志江町の八木節会などは海外公演なども体験しているようで、過去何度か英語の歌詞の演奏を聞いた事がありますが、子ども八木節が夏祭りの場で演じられたのを見た事がありません。 八木節の歌詞の内容を聞いていると、実によく地元の歴史や観光などを伝えていて、我が家の前の華蔵寺公園などが歌詞に出て来ると、思わず「えっ?!おっ〜!!」と嬉しくて、聴き入ってしまいます。国定忠治と結び付けてその是非にこだわっているのは、既に古い考えなのかも知れません。 会場全体をウロウロ、ブラブラしながらの撮影なので、全部の子ども八木節を撮ったか自身がありませんが、どうぞご覧ください。(2012/8/23 記) |
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2012/8/18 2012/8/18
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2012/8/18 堀下町の子ども八木節。クルクル回る蛇の目傘が楽しい。 2012/8/18 お父さんに肩車。きっと夏のいい思い出に。 2012/8/18 |
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2012/8/18 濃紺の半被と黄色いタスキのコントラストが効いています。 2012/8/18 一斉に揃った編み傘 2012/8/18 2012/8/18 濃紺の半被と黄色いタスキ、手には真っ赤と真っ青の花 2012/8/18 振り向けば、背中の黄色いタスキが吹流しのように流れて綺麗です。 ちょっと雲行きが怪しく、風も吹いて来て、ステージの垂れ幕が膨らみます。 2012/8/18 |
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広場北半分の地区のテント 2012/8/18 広場南半分の地区のテント 2012/8/18 |
広場北半分に勢揃いした山車 2012/8/18 広場南半分に勢揃いした山車。ちょっと雲行きが怪しい。 2012/8/18 |
子ども八木節の演奏の間に、広場周囲の風景を撮っていると、空の様子が少しずつ怪しい。時刻は午後5時10分頃。 「これはひと雨来るのかなぁ・・・」と思いながらも舞台を見ていると、ついにポツリポツリと。 目の前にいたステージ観覧中の二人組のオジサンの一人が、 「おい、雨だぞ!」 「え?そうかい」 「雨だよ、雨、俺のセンサーは優秀なんだから!」と。 見れば、頭のてっ辺に・・・・・、毛がない!私と一瞬目が合ってしまって、お互いに複雑な笑顔。友達になれそう。 しばらくやせ我慢しながらステージを見ていましたが、その内に猛烈な勢いで降って来て、止むを得ずにドタバタと木立の下へ。判断が甘かったのか(毎度のこと)、木立くらいじゃ避け切れず、その後、濡れながら赤堀図書館の通路へ。 正しい判断を下した皆さんが既に通路を埋めていて、胸にぶら下げたカメラを雨から守るのが精一杯。 |
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図書館通路へ駆け込む皆さん 2012/8/18 |
公民館へ駆け込む皆さん 2012/8/18 |
図書館通路を埋める皆さん 2012/8/18 |
突然の夕立も30分も降り続くと底を突いたようで、ほぼ上がり、たまに出遅れた雨滴がポツリポツリと落ちて来る程度になりました。気勢をそがれた感じもしましたが、そこはめげずに再度会場の方へ回って見ると、ご覧のようにグチャグチャ。「ありゃ〜、これは大変!」と思っていると、子どもたちはヘッチャラ。雨も遊びの一つのようで、平気でぬかるみの中を歩いています。 | ||
2012/8/18 2012/8/18 |
2012/8/18 |
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しばらく様子を見ていると、会場では再びプログラムが進行し、主催者や市長の挨拶が始まりました。 私はこの日、夕方から別の用事があったので我が家へ戻ることに。 雨が上がった会場の空はこんなに爽やかでした。 2012/8/18 家に着くと、自転車の後輪が巻き上げたしこっ跳ねで、背中から尻、リュックが泥んこだらけ。 まるで、泥んこ遊びをした子どもと同じです。 平塚公園の「みちくさ塾キャンプ」から回った、ここ「赤堀夏まつり」のサイクリングツアー! きっとこれも夏の楽しい想い出となることでしょう。(2012/8/23 記) |