ダム本体のコンクリート打設が8〜9割まで進んだ八ッ場ダム建設現場。2018年11月17日のナイトツアーの様子です。現場では本体のコンクリート打設のほかに、選択取水設備や岩盤のセメントミルク注入など多くの作業が同時進行し、それぞれの工事箇所がライトで照らされ、吾妻川の谷間に巨大土木事業の夜景を創り出していました。(2018/12/26 記) | |
八ッ場ダム 夜の現場見学会 2018/11/17(3分45秒) ナイトツアーの展望台から眺める八ッ場ダム建設現場 2018/11/17 ケーブルクレーンで吊り下げられるコンクリートバケット。 バケットの高さ3m、コンクリートボリューム6立方メートル。 2018/11/17 ケーブルクレーンで吊り下げられるバックホウ。クレーンの吊り能力は18ton。 2018/11/17 |
|
見学会開始を待つ参加者 2018/11/17 上流側底部で進む工事 2018/11/17 |
2018/11/17 ダムフォーム端部 2018/11/17 |
”やんば見放台”からの夜景ライトに浮かぶ八ッ場ダム建設現場 2018/11/17 右岸側岩盤で進む工事 2018/11/17 |
2017年12月9日日を最初に、過去4回紹介している八ッ場ダム建設現場。主に上流左岸の「八ッ場見放台」からの風景が中心で、前回10月20日には、上流右岸側から眺めるナイトツアーの光景を初めて紹介しました。その日、吾妻峡を「熊の茶屋」まで歩き、下流側からの姿を木々の間から覗き見ましたが、落葉し切らない木々や距離が遠かったことなどから、展望は今一つでした。 そんな思いが残る八ッ場ダム建設現場ですが、先月11月17日、ダム直下の小蓬莱(見晴台)に登り、一望して来ました。見晴台は最寄り駐車場「十二沢パーキング」から徒歩35分。車道から下り、鹿飛橋から登山道へ入ってからも約25分。道幅が狭く、途中2,3ヶ所、また見晴台手前は急勾配の山路ですが、眼下にダム下流側の建設現場が広がり、ダム下流のビュースポットとしては最高の場所です。 ダム直下左岸では八ッ場発電所(群馬県施工)の建設も進み、本体工事と発電所工事が各所で進んでいました。 途中、吾妻峡の紅葉(→吾妻峡)を楽しみながらの登山&ダム建設現場見学でした。(2018/12/4 記) 以下、群馬県ウェブサイトを参照しました 八ッ場発電所■概要:八ッ場ダムの放流水を利用したダム式発電所。ダムの利水放流管から分岐した発電専用管により、ダム直下左岸に設置する発電所で発電を行う。■最大出力:11,700kW(キロワット) ■年間発電電力量:約4,200万kWh(キロワットアワー。一般家庭約12,000世帯分の消費電力量) ■最大使用水量:13.60立方メートル/秒 ■有効落差:105.80メートル ■総事業費:71億円 ■工事期間:平成27(2015年)年4月〜平成32年(2020年)3月 |
|
下流側の小蓬莱(見晴台)から眺める八ッ場ダム建設現場 2018/11/17(2分51秒) 八ッ場ダムと小蓬莱(見晴台)の位置関係 |
見晴台から眺める八ッ場ダム 2018/11/17 非常用洪水吐設備4門 2018/11/17 水叩きで進む工事 2018/11/17 見晴台の標識越しに見る八ッ場ダム 2018/11/17 |
|
小蓬莱(見晴台)への登山道見晴台直下の登山道 2018/11/17 |
|
途中の山道 2018/11/17 |
見晴台手前の鞍部の階段 2018/11/17 |
コンクリート製造設備コンクリート製造設備 2018/11/17 八ッ場発電所2018/11/17 |
|
2018/11/17 |
2018/11/17 |
八ッ場ダムの諸元■所在地:群馬県吾妻郡長野原町■河川名:利根川水系吾妻川(あがつまがわ) ■形式:重力式コンクリ−トダム ■ゲート ●クレストラジアルゲート×4門 ●コンジット高圧ラジアルゲート×3門 ●ジェットフロートゲート×1門 ●ホローフローゲートバルブ×1門 ■堤高/堤頂長:116.0m/290.8m ■堤堆積:約100万m3 ■総貯水容量:1億750万m3 ■流域面積:711.4km2 ■本体着工:2014年度 ※国土交通省の資料を参照しました。 |