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華蔵寺(けぞうじ)

(群馬県伊勢崎市華蔵寺町6-1)
第5回 華蔵寺祭り桜の彩り由緒華蔵寺の金木犀
更新日:2020/10/7 写真下の日付は撮影日
 2010年5月3日、華蔵寺の本堂に雅楽の音色が優雅に厳かに響き渡りました。

 この催し、第5回華蔵寺祭りとして行われ、群馬天台雅楽会有志の皆さんが本堂の内陣に座し、雅楽を披露しました。本堂大間にはたくさんの椅子が用意されて、檀信徒や参拝者の皆さんが普段体験できないこの貴重なコンサートに聴き入っていました。以下、当日の様子を写真と記事でご覧ください。(2010/5/6 記)


群馬天台雅楽会有志の皆さんの雅楽の演奏
2010/5/3



群馬天台雅楽会有志の皆さんの雅楽の演奏
2010/5/3

2010/5/3

2010/5/3

2010/5/3

法要
【動画】 1分28秒

雅楽の音色と法要、護摩供
【動画】 2分42秒

境内コンサート
【動画】 2分46秒

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 雅楽の単独演奏に引き続き、雅楽の音に合わせて、群馬天台青年会有志の皆さんによる本尊御開帳法要と比叡山回峰行者による護摩供(ごまく)が行われ、本堂は護摩で焚かれた火が燃え上がり、僧侶の皆さんのバリトンの唱和と雅楽の音色が重なり、そこに佇んでいるだけで身が引き締まる荘厳な雰囲気に包まれました。

護摩供(ごまく) 2010/5/3
 護摩供は火を焚いてその中に供物を投げ入れてご本尊を供養し、その加護を願う儀式です。わが国には弘法大師により伝えられました。これを修行して精神の向上につとめ、併せてさまざまな願いの成就を祈ります。

護摩供を執り行った僧侶が、
参拝者一人ひとりの祈願成就を願い肩を摩ります。
2010/5/3
 雅楽演奏、本尊御開帳法要、護摩供の後には本堂が参拝者に開放され、ご本尊の釈迦牟尼如来、文殊菩薩、普賢菩薩の釈迦三尊が開帳されました。

ご本尊の釈迦三尊
 2010/5/3

普賢菩薩本尊  釈迦牟尼如来  文殊菩薩
 2010/5/3

二十五菩薩や十六羅漢

堂内外陣の欄間に刻まれている再建当時のままの二十五菩薩や十六羅漢。

堂内外陣の天蓋 2010/5/3

欄間に施された彫刻
 2010/5/3

欄間に施された彫刻
 2010/5/3

欄間に施された彫刻
 2010/5/3

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第5回 天台宗 華蔵寺祭り

日  時 平成22年日(月) 13:00〜夕方
場  所 天台宗丘林山華蔵寺(伊勢崎市の華蔵寺公園の東側)
イベント内容 13:00〜 雅楽奉奏コンサート(群馬天台雅楽会有志)
寺の本堂で若いお坊さんたちが演奏。
本尊御開帳法要(群馬天台青年会有志)
護摩供(比叡山回峰行者)
14:00〜 本堂前野外コンサート(バンド×5、だんべ踊り×1)
チャリティーバザー(天台宗伊勢崎部寺庭婦人会有志 お寺の奥様の会)
竹馬作りコーナー(華蔵寺世話人有志)
17:00〜 トークショー:伊勢崎のきみまろ 袋小路ひこまろ
主  催 天台宗華蔵寺、華蔵寺檀信徒会有志等
問合わせ 華蔵寺 電話:0270-26-2370、FAX:0270-26-2414

本堂前の境内で行われたコンサート
2010/5/3

本堂前の境内で行われたコンサート
2010/5/3

参拝者で賑わう境内 2010/5/3

チャリティーバザー 2010/5/3

の彩り

掲載日:2019/4/14 ▲ページTopへ
 華蔵寺公園が大勢の花見客で賑わう頃、公園の名前の由来にもなったここ華蔵寺では、遠くから遊園地の賑わいが聞こえてくるだけで、訪れる人も少なく静かに佇んでいます。
 時々、スマホ画面を見ながら境内に出入りする人を見かけますが、どうやらポケモンGOで遊んでいる様子。華蔵寺公園には相当数のポケモンが潜んでいるよう。
 いつもならば華蔵寺公園の片隅で密やかに佇んでいる華蔵寺ですが、この季節、長い参道は古木の桜が覆い、境内や周囲にも桜が咲き、観光名所のような風情が漂います。
 桜咲く寺院。京都辺りの寺社ならば、桁違いの観光客が訪れることでしょうが、伊勢崎辺りではそんな期待もできません。でもその分、カメラを向ける時、行き交う人の姿を気にする気苦労がなく、独り占めの撮影を楽しめます。(2019/4/14 記)
             参道の桜 2019/4/13→

門を覆う桜と華蔵寺本堂 2019/4/13


桜に彩られる華蔵寺の赤門 2019/4/13


門を覆う桜と華蔵寺本堂 2019/4/13


華蔵寺の墓地から眺める観覧車 2019/4/13

丘林山 浄土院 華藏寺 由緒

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  • 宗 派:天台法華円宗
  • 寺院名:丘林山 浄土院 華藏寺
  • 本 尊:釈迦牟尼如来、脇侍は文殊菩薩、普賢菩薩の釈迦三尊(伝運慶作)
【歴史】:(こちらのサイトを参照しました→http://kezouji.jimdo.com/)
貞観14年(872年) 第56代清和天皇の時代、玉体安穏の発願により、鎮護国家の道場として、比叡山第五世天台座主「智證大師円珍上人」が東国巡錫の折りこの地を選び伽藍を創建し、『丘林山浄土院華蔵寺』と号した古刹大寺である。 創建当時は現在地より一町(*1)ほど東方であったと言われる。
その後、300年にわたり荒廃。
文治年間(1185〜1189) 世良田山長楽寺の栄朝禅師に願って寺院を修復。
建久年間(1190〜1199) 寺観を一新。よって栄朝禅師を中興の師と仰ぐ。
寛永年間(1624〜1643) 一時期、台密と禅の兼宗であったのを、了翁和尚が天台宗に改めた。
天保5年(1834) 回録の災い(*2)に遭い焼失。
天保8年(1837) 当山第38世天心祐淳和尚の代に再建。現在の本堂はこのときのもの
昭和4年(1929) 浅草寺貫主大森亮順大僧正の開眼法要により、浅草寺の聖観世音菩薩のご分身を安置し、毎月17、18日を縁日とする。
(*1)一町:約109メートル。
(*2)かいろくのわざわい:火事や火災のこと。

華蔵寺祭り当日の華蔵寺
 2010/5/3

新緑に包まれる華蔵寺 2010/5/3

2010/5/3

国指定天然記念物

華蔵寺のキンモクセイ

掲載日:2020/10/7 ▲ページTopへ
 華蔵寺公園の園内各所で彼岸花が盛りを過ぎる頃、華蔵寺公園の名前の由来となった華蔵寺に足を伸ばすと、どこからともなく漂って来る微かな甘い香り。かつて、秋彼岸の開花時には4km四方にわたり芳香が満ちたと言われている、国指定天然記念物”華蔵寺のキンモクセイ”の二代目です。
 一代目は樹齢400年で、二代目は昭和63年(1988年)に植えたよう(下記の現地に建つ銘板石碑の文を参照)。樹齢32年目ですが、既に大きく育ち、周囲4kmとは言えないまでも周囲数百メートルくらいには芳香を届けています。
 ちなみに、華蔵寺公園は子どもの頃の遊び場。約60年も前のことですが、現在の遊園地は野球場。野球場の北側の空き地にブランコ等わずかの遊具がある程度の、だだっ広い松林でした。華蔵寺の北北西、華蔵寺山頂には神社が建っていて、今もその名残の大鳥居が残っています。
 当時の記憶を呼び戻すと、一代目の巨大なキンモクセイが蘇ります。立派に跡を継ぎつつある二代目・華蔵寺のキンモクセイ。今後も樹齢を重ね続けるのでしょう。(2020/10/7 記)


華蔵寺のキンモクセイの根元 2020/10/6

華蔵寺のキンモクセイの石碑 2020/10/5

現地に建つ銘板石碑(下記に転記) 2020/10/5

  国指定天然記念物

華蔵寺のキンモクセイ

昭和12年6月15日 指定
 このキンモクセイは、以前は樹高10.6メートル、目通り周囲約2メートルの大樹であった。しかし昭和41年の台風26号により主幹が転倒し、更に昭和57年の台風10号によって主幹が屈折した。このためそのつど回復の処置を講じたが、昭和62年度に至って主幹の枯朽が進み、枯死寸前となった。そこで、昭和63年度に保護増殖事業として腐朽部の削除、萌芽枝の切除などを行い、あわせて群馬県林業試験場が育苗した挿木(二代目)の苗木を譲り受け、この地に移植した。
 なお、親木である華蔵寺のキンモクセイは樹齢約400年と伝えられ、往時、秋彼岸の開花時には4キロメートル四方までその芳香が満ちたと言われている。
平成元年1月31日

華   蔵   寺
文   部   省
群馬県教育委員会
伊勢崎市教育委員会




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