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98年の歴史

地域の年男達が守り続ける伝統行事・追儺節分祭

鎮座地:伊勢崎市大正寺町272番地
豊武神社は

と(富塚)+よ(除ヶ)+た(大正寺)+け(げ)(下道寺)

の各町内の頭文字の「とよたけ」に漢字で「豊武」を当てたとのことです。

掲載日:2009/2/2
 2009年2月1日)、伊勢崎市大正寺町の豊武(とよたけ)神社で年恒例の節分祭が行われました。

 今年で98回目となるこの節分祭、地域に住む本厄の男達(数え42歳)が「年男会」を結成し、計画から資金調達、実施までを全て自分達の手で行う行事とのことです。98回と言えばほぼ一世紀。そのような伝統ある行事が伊勢崎の地で継承されていたこと、恥ずかしながら今まで知りませんでした。

 この日、前日からの上州名物空っ風が吹き止まず、肌寒いばかりの日で、客足は少ないだろうと予想して駆けつけると、あにはからんや境内は人、人、人で埋め尽くされ、熱気で溢れていました

豊武神社・地図

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国道354に面した真っ赤な鳥居



大勢のお客で埋め尽くされた境内

鳥居から拝殿に続く参道



社務所の壁に貼られた節分祭の式次第

入口脇に立つ豊武神社の標識
敷地内には天満宮もあります。

豆まき

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 この日、豆まきは15:00、16:00、17:00の3回行われました。
 境内で人混みにもまれ、熱気に圧倒されている内に16:00の豆まきが行われました。豆まきの舞台は拝殿と神楽殿の2ヶ所です。


神楽殿に紋付袴の年男が勢揃い


宙を舞うお菓子

拝殿でも、元気に豆まきが行われました



宙を舞うお菓子と空に伸びる手、手、手

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赤鬼、青鬼もハイ、チーズ♪

豆を拾うお客さん

最初はグー!ジャンケンポンツ!
鬼とジャンケンゲームで
素敵な景品プレゼント
 境内には露天商も並び、美味しそうな匂いを辺り一面に漂わせています。
 3回の豆まきの合間には様々なアトラクションが行われました。
 神楽殿ではフーテンの寅のそっくりさんショー。
 福引の抽選に並ぶ長い列。
 私が境内を歩き回っている内に、特賞の32インチ液晶テレビの当選者が出ました。
 この日、外れクジはありませんでした。

拝殿のコンクリートに落ちた豆

境内

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境内を一回りしてみました。

神社拝殿の東には
天満宮の鳥居と参道

天満宮

手水場にはきれいな水が
涼やかに流れていました


境内の北西の角地には衣笠稲荷


奉納者のご芳名帳

表の賑やかさが嘘のように静かな
裏側からの佇まい
 本厄の男達が結成する「年男会」が行うべき事柄は、過去から営々として伝承され、今に引き継いでいるとの事。

 人と人との繋がりが希薄になり、近所に住んでいても顔も名前も知らない事が特別に珍しいことではない昨今、このような伝統行事を引き継ぐことによって地域の結び付きが強まり、人間関係が円滑に潤いのあるものになれば、それはこの行事が意図した昔からの大きな目標の一つなのではと思いました。(2009/2/2 記)



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