伊勢崎市の最北の町・西野町や磯町に広がる田園や里山の中をぶらりサイクリングし、 「さて、この後どうしようか?このまま帰るのも物足りないし。北へ向かって旧粕川村や旧宮城村、あるいは旧新里村方面へ足を伸ばそうか」 と思案に暮れた末、時々は東方へ足を向けてみどり市方面へ。決め手はその日の気力と体力。北方面は緩やかとは言え赤城山南麓の勾配を登るので、多少の覚悟が必要です(帰りは笑ってしまうほど楽ですが)。 東方へ向かう時、大間々県道(群馬県道73号伊勢崎大間々線)を横切り、通過するのが香林町の広場前の道路。この広場には社殿らしき建造物や石塔、石碑が並び、横目に気にしながらもいつも素通りしていましたが、当サイト開設後丸14年が経過した今年、始めて立ち寄ることにしました。 広場中央南側、道路沿いに建つ建物は「曦(あさひ)観音堂」。 現地に立つ説明板によれば、お堂の中に伊勢崎市指定重要文化財の「香林の木造如意輪観音坐像」と「香林の石造観音菩薩坐像」 が鎮座しているよう。「しているよう」と頼りないのは、お堂は施錠されていて内部を見ることができないためです。「伊勢崎市文化財ハンドブック」(*)には写真が掲載されていますので、興味ある方はそちらをご覧ください。 観音堂の説明板や建物の写真を撮り、さて帰ろうかと広場を一回りすると、広場の北東隅に何やら社殿のような建造物が目に入りました。まずは厳かな気持ちで参拝。清々しい気分で周囲を見渡すも、由緒などの説明板が見当たりません。「伊勢崎佐波の神社誌」にも掲載はなく、ウェブで調べると、「樺(かば)神社」とだけ分かりました。由緒等の詳細は不明なので、詳しく分かりましたらまたその時点で紹介します。 香林の広場は広く、会議所や山車庫などの地域の施設も建っています。まさに地域のコミュニティ広場のようです。(2020/12/26 記) (*)「伊勢崎市文化財ハンドブック」 編集:伊勢崎市教育委員会文化財保護課、発行者:伊勢崎市教育委員会、発行年月:令和2年10月 販売開始:令和2年12月、販売場所:文化財保護課・赤堀歴史民俗資料館、販売価格:一冊500円 たまたま、当ガイドブックの販売案内が「広報いせさき」令和2年12月16日号に掲載されたため、早速に昨日、赤堀歴史民俗資料館で買い求めました。このハンドブックはサイズが105mm×172mm、厚さ8mmとコンパクトサイズなので、リュックやバッグにちょこっと収められます。 |
樺神社と曦(あさひ)観音堂の地図(Google Map) |
樺神社 2020/10/2 樺神社・拝殿の天井の構造 2020/10/2 樺神社全景(正面から) 2020/10/2 樺神社全景(右側面から) 2020/10/2 |
曦観音堂の「曦(あさひ)」の漢字は、今回、初めて知りました。 日の光などの意味をもつようで、画数は20画、分類は日部とのこと。 |
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曦観音堂全景(右正面から) 2020/10/2 曦観音堂(左正面から) 2020/10/2 旧赤堀町の「町花」サルビアが咲いていました。 2020/10/2 曦観音堂全景(背面から) 2020/10/2 曦観音堂の正面 2020/10/2 曦観音堂の右側面 2020/10/2 伊勢崎市指定重要文化財香林の木造如意輪観音坐像香林の石造観音菩薩坐像木造如意輪観音坐像と石造観音菩薩坐像の説明板 2020/10/2 |
香林の広場。右後方の山は赤城山の鍋割山。 2020/10/2 香林広場の山車庫 2020/10/2 |