田島弥平旧宅案内所では、田島弥平旧宅や富岡製糸場と絹産業遺産群に関するパンフレットが配布され、解説パネルや弥平旧宅敷地内の建物模型が展示され、ビデオ映像による解説などを行っています。弥平旧宅見学に際して訪れて、予習・復習などに利用すれば、効率的でより充実した弥平旧宅見学が行えることと思います。 ところでこの案内所、その位置が、来場者が駐車場として利用する「島村蚕のふるさと公園」から弥平旧宅までの直行ルートから外れているので、少し課題を抱えているようです。場所は公園東側に建つ島小の北東の隅。元々、「伊勢崎市福祉交流館しまむら」として、島村の方たちが公民館のように利用していた施設で、すぐ南側には島小のプールがあります。公園から訪れる場合には、島小北側の塀沿いの小路を歩き、案内所北側の通用門のようなゲートから出入りします。 このような状況が影響してか、案内所に立ち寄らずに公園から弥平旧宅へ直行する来場者が多いようです。 |
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先日8月1日(金)に、伊勢崎市境総合文化センター大ホールで開催された、伊勢崎市誕生10周年記念事業・世界遺産登録記念イベント「世界遺産を活用したまちづくり」のパネルディスカッションにおいても、「ぐんま島村蚕種の会」会長の栗原知彦さんが、6月21日の世界遺産登録後の40日間で訪問者が6,500人を超えたこと、そして、その多くが「島村蚕のふるさと公園」から直行で弥平旧宅を訪れるので、できる限り田島弥平旧宅案内所で資料を受け取り、ビデオでの説明を聴くなどしてから訪れてくれれば、現地ガイドの説明がやり易く、訪問者もより深く理解できると思う、と伝えました。 同様の話は島村の知人や伊勢崎市職員さんなどからも聞いたことがあって、私も島村へ出かける度に来場者の流れを見ると、ふるさと公園に駐車した来場者は、公園出入口に立つ市の職員さんに誘導された場合は案内所へ向かうものの、そのタイミングを逸した来場者は、弥平旧宅に直交する場面を多く目にしました。 案内所の存在を知りながら利用しない人もいるでしょうが、公園出入口に立てば、目の前に目指す弥平旧宅が見えるので、直行してしまう気持ちも理解できます。 案内所が島小の西側や公園の南側など、ルート上に接していれば自然に立ち寄るのでしょうが、ちょっと遠回りな感じが敬遠されてしまうようです。とは言え、施設設置は費用面などから急には実現できない話。また誘導係を増員することも継続性に課題があります。大きな目立つ看板で誘導する事も、景観的にまた世界遺産保全区域の規制などから安易にはできません。 いずれは関係者が解決することでしょうが、当サイト閲覧者の皆さんが弥平旧宅を見学する際には、是非とも案内所を訪れてみてください。なお、ここに掲載した写真は今年(2014年)5月4日撮影です。(2014/8/16 記) |
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田島弥平旧宅案内所(南側から) 2014/5/4 |
田島弥平旧宅案内所(玄関) 2014/5/4 |
田島弥平旧宅案内所(伊勢崎市福祉交流館しまむら) ・グーグル地図 |
ビデオ上映 2014/5/4 解説パネル 2014/5/4 明治末期頃の田島弥平旧宅 2014/5/4 |
解説パネルや弥平旧宅敷地内の建物模型 2014/5/4 |
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2014/5/4 |
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田島弥平旧宅案内所の前に建つ地図や見学コース案内 2014/5/4 田島弥平旧宅案内所の前に建つ島村沿革碑 (→詳しくはこちら【島村沿革碑】) 2014/5/4 |
田島弥平旧宅案内所(南西側から) 2014/5/4 田島弥平旧宅案内所の前に置かれた赤レンガ塀の残骸 (→詳しくはこちら【島を守った赤レンガ】) 2014/5/4 |