2011年10月15日(土)、16日(日)の両日、千本木神社秋祭りが開催されました。 15日の夜には、千本木神社境内において群馬県重要無形民俗文化財に指定されている龍頭神舞が舞われ、神社入口の鳥居脇では、昨年10月に伊勢崎市指定重要有形民俗文化財に指定された茂呂の屋台5基の内、南北千木町の屋台がお披露目され、お囃子の演奏が行われました。 龍頭神舞の前には荒木流古武道の演武(鈴木組と菊池組)が演じられ、また屋台演奏の合間には地元八木節会による八木節演奏、また龍頭神舞の露払いとして改めて荒木流の門人さんによる棒使いが行われました。 参道脇には地元の皆さんによる模擬店がたくさん出て、焼きそばやうどん、フランクフルト、焼き鳥、おでん、フライドポテト、清酒、缶ビール、お茶・ジュースなどが100円〜200円のお友達価格で販売されました。 私はこの日、伊勢崎の街中で開催された燈華会(とうかえ)に出かけ、燈籠や「いせさき明治館」の長谷川良子さんのアートフラワーを見学し、最後に夜6時から6時半まで開催された銘仙ファッションショーを見物し、その後神社へ向かいました。 移動手段はいつもの愛車のMB。自転車だからと言って時間がかかるかと言えば、街中辺りの移動だとそれ程の差はなく、やや20分もあれば到着します。ただ、暗い夜道の移動なので、コース不慣れな方にはお勧めできませんが、私は自転車道なら市内の隅々まで頭に入っているのでノープロブレム(ちょっとプチ自慢が過ぎました、スミマセン)。 脱線ついでに自転車のことを一言。街中の夜道の自転車移動は細いタイヤのロードレーサーやクロスバイクはあまりお薦めできません。側溝の蓋の上を走らなければならない狭い歩道など、走行方向の舗装の不陸や、側溝の蓋の欠損が細いタイヤに取って結構危険で、バランスを崩す原因になります。車道の路肩を走ればいいのですが、今度は車との接触が危険なので、太いタイヤのMBならば多少は安心と言う事です。 脱線話が長過ぎましたが、やや夜7時半頃から行われた神社境内の竜頭神舞には十分に間に合い、昨年のようにバッテリーが切れることもなく、シッカリと撮影できました。目の前で激しく繰り広げられる龍の舞。舞う度に大きく揺れる鳥総(とぶさ)がたまには顔や頭にバサバサっとぶつかり、迫力満点です。特に大人の舞は境内を所狭しと動き回るので、圧倒する迫力です。写真でそんな雰囲気が伝われば幸いです・・・。(2011/10/17 記) |
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地を蹴り、跳ぶように踊ります。 2011/10/15 舞うのは6人。お囃子に合わせて、時には静かに、時には激しく舞います。 2011/10/15 |
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踊り手は舞いながら太鼓を叩きます。 2011/10/15 2011/10/15 2011/10/15 |
2011/10/15 千切れたとぶさは、周囲の見物者がアッと言う間に拾います。 厄除けになるとのことで、家の玄関に飾られるとのことです。 011/10/15 2011/10/15 2011/10/15 |
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とぶさの色は赤や黄色、緑、青で、毎年保存会の皆さんがこの日に合わせて作ります。 2011/10/15 2011/10/15 |
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模擬店ではやきそばやうどん、焼き鳥、フランクフルト、 おでん、ビールやジュースなどを販売 2011/10/15 |
テントの中で寛ぐ地元の人たち 2011/10/15 |
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荒木流拳法の演武と龍頭神舞の露払いについて |
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昨日、千本木神社の地元に住むMさんから、荒木流拳法について、とても丁寧なお便りをいただきましたのでここに紹介します。Mさんは10年ほど前から荒木流拳法を習っていらっしゃいます。 Mさんからのお便りによれば、当サイトで荒木流の演武を龍頭神舞の露払いとして行われると紹介して参りましたが、「演武」と「龍頭神舞の露払い」は別のものとして奉納されているとのことです。今年の場合では、まず「鈴木組」の皆さんが「演武」を行い、その後屋台囃子演奏を挟んで「菊池組」の皆さんが「演武」を行います。 演武を終える頃、龍頭神舞の皆さんが長い行列で神社に到着し、最初の龍頭神舞を行う前にあらためて棒術の奉納を行います。これが「龍頭神舞の露払い」である「棒使い」という演目です。 演じているのは荒木流の門人の皆さんですが、荒木流の「演武」の一部としてではなく、「龍頭神舞の露払い」の「演目」として行っているとのことです。(2011/10/14 記) |
2010/10/16、17日の両日、南千木町の千本木神社において、今年も千本木神社秋祭りが行われました。 私は16日(土)、「あずまコスモスまつり」を訪れて、その後、「いせさき明治館」周辺で行われている燈華会にお邪魔し、ここ千本木神社には午後5時頃に到着しました。いつものようにサイクリング取材で、移動の途中でもあちらこちらと道草をするので、結構タイトなスケジュールでした。 今年は幸いにも例年になく温かい秋。雨の心配もなく、夜になってもまだ半袖でもいいくらいの陽気。そのせいか、千本木神社の祭り会場の雰囲気も、昨年訪れた時よりもちょっとホンワカとゆったりした空気を感じました。今年は、去る10月1日には茂呂の屋台5基が伊勢崎市指定重要有形民俗文化財に指定され、その記念すべき年でもあります。 お囃子や荒木流古武道、龍頭神舞、境内の様子などを撮影して参りましたのでどうぞご覧ください。(2010/10/19 記) |
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お囃子演奏 2010/10/16 |
お囃子演奏 2010/10/16 |
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茂呂の屋台5基は平成22年(2010年)10月1日、 伊勢崎市指定重要有形民俗文化財 に指定されています。 詳しくはこちらをご覧ください。 また、2010年の10月30日には 茂呂の飯福神社(上の山)境内で 飯福神社秋祭り も行われます。 90年振りに復活です。 |
境内の様子 | |||
テントの中にズラリと並んだ露店 焼きそば、フランクフルト、おでん 焼き鳥、ポテト、ビールにお酒 シッカリと夕食になります。 |
ごあいさつ 2010/10/16 2010/10/16 |
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荒木流古武道 |
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龍頭神舞(群馬県重要無形民俗文化財) |
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辺りがすっかり暗くなった午後7時40分、千本木神社境内の拝殿前の広場を観衆が四角く囲み、その中で4組の踊り手たちが龍頭神舞を舞います。最初は子供たちが2組、続いて成人が2組です。一組は3人です。 舞は「一人立ち三人連舞の風流獅子舞」と呼ばれていて、雨乞いの舞です。 片足立ちで前に進み、後ろに下がり、時にはクルリと回転し、そのスピードも緩急織り交ぜて変化に富んでいます。静かでかつ激しい踊りです。時々頭から下がった鳥総(とぶさ)が千切れて地面に落ち、舞を囲んだ周囲の子供たちが競って拾います。この千切れた鳥総は厄除けになると伝えられています。(2010/10/19 記) |
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子供たちが舞う龍頭神舞 2010/10/16 |
子供たちが舞う龍頭神舞 2010/10/16 |
伊勢崎市の茂呂小学校では秋の運動会において、小学生たちによる龍頭神舞・集団演技が行われます。 →千本木龍頭神舞(茂呂小学校運動会の集団演技) |
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千本木神社境内で舞う子供たちの龍頭神舞 2010/10/16 |
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【丸男の言い訳】 実は、最近デジカメの調子が良くなくて、撮影モードとフラッシュモードと言う最も重要なシチュエーションで突然不機嫌になります。また、この日、「コスモスまつり」や「燈華会」など、伊勢崎市内の他のイベント会場などをあちらこちら回り、用意した予備のバッテリーも今にも切れそうで、しかも動画なども撮るものだから更に電力を消費し、結局、子供たちの演舞の途中で断念せざるを得なくなりました。 ほぼ毎週の土日、200枚前後の写真を撮り続けて4年と少し、愛用のデジカメもそろそろケアが必要なのかも知れません。 と言う訳で、子供の演舞が終わる頃、会場を後にしました。スーさん、今年もごちそうさまでした。焼きそば、フランク、焼き鳥、シッカリとお腹に収めました。美味しかったです。(2010/10/19 記) |
龍頭神舞(群馬県重要無形民俗文化財) |
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2009/10/17、18日の2日間、南千木町の千本木神社において、年恒例の秋祭りが行われました。 17日は時々小雨がパラつくような少し肌寒い日でしたが、夕刻には雨も上がり、龍頭神舞が行われる頃には神社境内は踊り手と観衆の熱い熱気に包まれました。(2009/10/19 記) |
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この日、龍頭神舞いは4組行われました。1組3人です。 日頃、舞いの練習を積み重ねてきた地元の子ども達と成人が、神社境内の広場で所狭しと舞い、その成果を十分に披露しました。若い女性達も1組登場です。 疲れを知らぬかのように激しく動き回る龍頭神舞、観衆の目を釘付けにし、あっと言う間の1時間でした。 |
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龍頭神舞は地域の小学校 である「茂呂小学校」の 秋の運動会において 5,6年生の集団演技で 演じられます。 →2009年の様子 |
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鳥総が地面に落ちると、 観衆が我先に拾います。 厄除けになり、玄関に飾る 風習があります。 舞い手の激しい動きに邪魔に ならないよう、拾う方も 真剣です。 |
舞いに合わせて鳥総(とぶさ)が鳥の羽のように動きます [拡大] [拡大] その昔は、鳥総(とぶさ)は鳥の羽で作られていましたが ある時期、伊勢崎銘仙の模様に合わせ、 和紙を使用するように変わって来たとのことです。 [拡大] [拡大] [拡大] |
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龍頭神舞保存会会長の丸橋さんの自宅前に立つ案内板 [拡大] |
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→地元「茂呂小学校」の秋の運動会における、5,6年生の集団演技による龍頭神舞(2009年) | ||||
千本木神社(拝殿) |
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南北千木町、世良田下新田、赤堀西久保3丁目の3町交流の演奏です。 【エピソード】 ところで、なぜに世良田下新田と赤堀西久保が合同演奏? それは・・・南千木町に住むスーさんこと鈴木宣男氏がこの地区の皆さんに長年に亘りお囃子の指導を行い、その縁が今に繋がっているからです。 屋台囃子は篠笛奏者がいなくなると絶えてしまうと言われます。 鈴木氏は伊勢崎市周辺の伝統芸能を守るべく、過去30年近くに亘り採譜を行い指導を行っています。 途絶えてしまった地区で、例え録音記録がなくても、メロディーを覚えている年配者達がいれば採譜できるとのことです。 それもそのはず、ご本人、伊勢崎市のジャズビッグバンド・”ISESAKI SMC BIG BAND”のバンドリーダーでサックス奏者です。 そして、平成21年2月まで、伊勢崎市の副市長を務めていました。 私は”ジャズとお囃子と副市長ができるスーさん”と呼んでいました。 ・・・実は、 私はスーさんから伊勢崎市周辺のお囃子などの伝統芸能を採譜した貴重な楽譜、およびその練習用CD、DVD等を お預かりしています。 ご本人からこの「Go!伊勢崎」のサイトで紹介しても良いとの了解をいただき、 ”Suh sanの郷土芸能”のページで紹介してありますので、どうぞご覧ください。 |
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境内にはたくさんの露店が並び、焼きそば、カレー、おでん、焼き鳥、ビールやジュースなどを販売しています。 どれも200円くらいで、格安の値段です。 |
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受付。 受付でチケットを購入 町内のご婦人方を中心に 調理したり販売したり。 地元の人達が大活躍です。 |
焼きそばの調理班 焼きそばに並ぶ行列 |
おでん 焼き鳥 |
夜が更けても大賑わいの露天 |
龍頭神舞はその保存会長を務める丸橋家が永年に亘り受け継いでいます。 この日、龍頭神舞の神事が始まる少し前に、丸橋さんのお宅を訪ね、丸橋会長さんから色々とお話を伺いました。 家の中には龍頭神舞の舞い方、篠笛、巫女さん達を演じる子ども達が大勢集まっていて、大賑わいでした。 丸橋さんのお宅では、毎年このように家を開放し、子ども達の練習の場、また集う場所を提供し、演奏指導を行っています。 子ども達は皆が屈託なく、元気で明るく、清清しい限りでした。 このように丸橋さんや保存会の皆さんの永年に渡るご尽力があって、守られて来た事を自分の目と肌で実感した次第です。 |
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文部科学大臣からの表彰状 群馬県知事からの表彰状 玄関に並んだ靴やぞうり 一体、家の中に 何人いるのでしょう。 |
丸橋さんの座敷で出番を待つ龍頭(大人面) 本物3面、複製3面です。 [拡大] これは複製です。 本物を守るため、複製を1組(3面)作成したとのことです。 他に、子供用の面が1組(3面)あります。 [拡大] これは本物の面です。少し鈍い光沢が歴史を感じさせます。 [拡大] |
太鼓 合計で27個あるそうです。 飾り付けられる前に 鴨居に掛けられた 鳥総(とぶさ) |
まずは屋台囃子が町内を巡航します。 大人も子供も、 皆で太い縄を引っ張って、一致団結。 荒木流古武道 屋台囃子♪ ピッ、ピッ、ピーヒャララ♪ テンツク、テンツク、テレツクテン♪ ● 南北千木町 世良田下新田 赤堀西久保3丁目 の3町交流の演奏です。 |
見上げれば見事な彫り物が施されています。 屋根の上では行路の 障害物対策のお父さん達も大活躍 いい気持ちで眠くなってしまった〜。 Zzzz・・・ きっと将来は大物! 荒木流古武道 龍頭神舞 群馬県重要無形民俗文化財指定 |