クコが生えていた位置図(●印) |
伊勢崎市役所の北側を東西に流れ、[市役所東]交差点で南に曲がり、退魔寺の西で広瀬川に合流する「蛇川」」。その蛇川に架かる国道462号の橋梁の下流側歩道を歩いていると、高欄にからんだ赤い実を付けた植物に遭遇。 「何だこれは?」 初めて見る実です。私の花と緑のお師匠さんのKさんに尋ねると、「あ、それはクコです」と瞬時に判明。流石にKさん。 「クコ?」 どこかで聞いたような?漢方薬の成分表で見かけたような?Wikipediaで調べると、クコの果実、根皮、葉は、それぞれ枸杞子(くこし)、地骨皮(じこっぴ)、枸杞葉(くこよう)という生薬とのこと。 「これだけ貴重な植物が何でこんな場所に?」 と思いましたが、この植物、逞しくて空き地や田んぼの畔に生えるとのこと。きっと過去にも遭遇していて気付かなかったのが、赤い実を付けたので目に留まったのでしょう。 この赤い実を乾燥させた枸杞子(くこし)は、民間薬として滋養強壮作用があり、料理やクコ酒に用いられているとのこと(*1)。自分で乾燥させて服用してみようか?素人仕事じゃ危険かな?(2018/11/4 記) (*1)→クコシの紹介(公益社団法人 東京生薬協会) |
【クコ(枸杞)】(以下Wikipediaを参照しました) クコ(学名:Lycium chinense)。東アジア(中国〜日本)原産のナス科の落葉低木。別名:ウルフベリー、ゴジベリー。枝は長さ1m以上、太さ数mm-1cmほどで細くしなやか。 海岸、河原、田畑の畦、空き地の周囲など、人の手が加わりやすく、高木が生えきれない環境によく生える。ある程度湿り気のある水辺の砂地を好む。性質は丈夫。 果実は酒に漬けこんでクコ酒にするほか、生食やドライフルーツでも利用される。薬膳として粥の具や杏仁豆腐のトッピングにもされる。また、柔らかい若葉も食用にされる。 クコの果実、根皮、葉は、それぞれ枸杞子(くこし)、地骨皮(じこっぴ)、枸杞葉(くこよう)という生薬である。 |
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クコの赤い実と花 2018/11/2 |
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クコの赤い実 2018/11/2 |
クコの花 2018/11/2 |
先日の「いせさき市民交流まつり」に出かけた際、波志江沼(下沼)南東入口から遊歩道に入ると、沼や水道タンク、赤城山の風景よりも先に目に入ったのが、たっぷりと赤い実を付けた樹木。一見、グミのようです。よく見るとサンシュユでした。 このサンシュユ、春先にまだ葉っぱが芽を出す前に小さな黄色い花を付け、花弁が少し大きいレンギョウと共に黄色い花咲く春の使者の代表選手です。 ウェブで調べると、この赤い実は、種子を取り除き乾燥させた果肉(正確には偽果)が生薬に利用されるとのこと(下段参照)ですが、この季節にはこんな可愛い姿を見せてくれます。(2018/10/26 記) 【サンシュユ(山茱萸)】(以下Wikipediaを参照) ミズキ目ミズキ科の落葉小高木。別名:ハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミ。学名::Cornus officinalis Sieb. et Zucc. 中国及び朝鮮半島の原産地に分布する。江戸時代享保年間に朝鮮経由で漢種の種子が日本に持ち込まれ、薬用植物として栽培されるようになった。 種子を取り除き乾燥させた果肉(正確には偽果)が生薬に利用され、「サンシュユ」の名で日本薬局方に収録され、強精薬、止血、解熱作用がある。牛車腎気丸、八味地黄丸等の漢方方剤にも使われる。 |
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赤い実をたっぷりと付けたサンシュユ(伊勢崎市波志江町・波志江沼南東の堰付近) 2018/10/21 赤い実をたっぷりと付けたサンシュユ(伊勢崎市波志江町・波志江沼南東の堰付近) 2018/10/21 |
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サンシュユの赤い実 2018/10/21 |
サンシュユの赤い実 2018/10/21 |
先月9月28日、爽やかな秋晴れに誘われて、伊勢崎駅周辺を一回り歩いた帰り道、駅北西の赤坂川沿いの本郷公園に差し掛かると、何やら鈴なりに赤い実を付けた樹木が目に入って来ました。 近づくとハナミズキでした。紅葉にはまだ早く、少し変色し始めた葉っぱがほとんど残っていましたが、実は既に真っ赤。この赤い実は有毒とのこと。間違ってもかじったりしない方がいいようです。野鳥も食べないのかな?いつか観察してみましょう。 街路樹で見かけるハナミズキ。一青窈(ひととよう)さんの『ハナミズキ』や高崎市のハナミズキ通りなどを思い浮かべますが、秋にはこんなに可愛い実を付けます。(2018/10/11 記) |
ハナミズキの赤い実(伊勢崎市・本郷公園) 2018/9/28 鈴なりに赤い実を付けたハナミズキ(伊勢崎市・本郷公園) 2018/9/28 鈴なりに赤い実を付けたハナミズキとムクゲ(伊勢崎市・本郷公園) 2018/9/28 |
波志江沼環境ふれあい公園で咲くクロガネモチ 2016/11/26 →波志江沼環境ふれあい公園 |
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2016/11/26 |
2016/11/26 |
宮子東公園のクロガネモチの赤い実 2011/11/23 →宮子東公園 |
真っ赤な実がいかにも美味しそうなクロガネモチ。 (赤堀・磯町の民家の庭先で) 2010/10/11 宮子東公園のクロガネモチの赤い実 2011/11/23 |
先日、東毛広域幹線道路の境三ツ木工区に向かってサイクリング中、境上矢島の白十字群馬工場脇を通りかかると、用水脇に何やら真っ赤な実を付けた木が目に入りました。近付いてみるとラグビーボールのような形状をして、枝には鋭い刺(とげ)が付いています。鳥にとって美味しくないのか、それともこれから食べられるのか、ほとんど実が付いたままです。 調べてみると、メギの実のようで、何と、薬効が素晴らしい木で、棘があるせいで、小鳥も止まれず、コトリトマラズと言う別名があるとのこと(そのまんま(^^;))。生えていた場所は用水と歩道の間の隙間。枝が防護柵のサンにからんでいます。どこからか鳥が糞に混ぜて運んだのでしょう。逞しい。 4〜5月に咲く花は黄色いくて可愛らしい花弁のようですが、残念ながら未確認。今年の開花季節に思い出したらまた寄ってみたいと思います。(2014/2/17 記) 【分類】メギ科メギ属 【名前】和名:目木、別名:コトリトマラズ、生薬名:小蘗(しょうはく)、学名:Berberis thunbergii 【生薬「小蘗(しょうはく)」の作り方】 葉が落ちてから根ごと採取して、小枝や刺、ひげ根を洗いおとして、刻んで日干しにして乾燥。 【薬効】洗眼、結膜炎、健胃、整腸、下痢止め、あせも、草かぶれや湿布かぶれ、歯痛や歯ぐきの腫れ。 |
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少し萎み始めたメギの実(伊勢崎境下渕名と境上矢島の境界で) 2014/2/1 |
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用水を覆うように枝を広げたメギの木 2014/2/1 |
良く見ると鋭いトゲが生えています。 2014/2/1 |
先日(2012年11月18日)、国道50号から数本北側の農村地帯の道路をサイクリング中に、すっくと伸びる大きな木に目にも鮮やかな真っ赤な実がたわわに実っている姿に目が停まりました。実もさることながら、葉っぱも透けたような薄黄緑色をして、プラタナスの葉っぱを思い起こさせて、爽やかな風情。それじゃぁと自転車を停めて早速にカメラを向けました。場所は伊勢崎市間野谷町付近でした。 ・・・ところが、この日は空は爽やかに晴れ渡ったものの、その分、上州名物の空っ風が強く吹き、サイクリング中は汗をかきながらも、じっとしているとすぐに冷えて寒い日。しかも高木の葉っぱが風でビュンビュン揺れて、下から見上げてレンズを構えてもなかなか焦点が落ち着かず、挫けそう。取り敢えず駄目元で何枚か撮ってみましたが、何とか皆さんに雰囲気をお伝えする程度には撮れていました。 ところで、この木は何と言う木でしょう。ネットで「赤い実 秋 冬」をキーワードに検索してみると、どうやら「イイギリ(飯桐)のようです。私の花と木のお師匠さん・公園緑地課のKさんにも確認しましたが、イイギリで良いようです。どうぞこの可愛らしい赤い実のなる木をご覧ください。(2012/11/22 記) 以下にWikipediaの記事を一部引用しました。 イイギリ(飯桐、学名:Idesia polycarpa)は、イイギリ科の落葉高木。和名の由来は、昔、葉で飯を包んだため飯桐といわれる。果実がナンテンに似るためナンテンギリ(南天桐)ともいう。イイギリ属の唯一の種。 【特徴】日本(本州以南)、朝鮮、中国、台湾に分布する。秋から冬に熟す多数の赤い果実が美しいので、栽培もされ、生け花や装飾にも使われる。 |
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上州名物空っ風にビュンビュン揺れるイイギリ(伊勢崎市間野谷町) 2012/11/18 |
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付近にも数本並んでいました(伊勢崎市間野谷町) 2012/11/18 南天やガマズミの実によく似てます 2012/11/18 |
これは飾りになる・・・と思い、 道路に落ちていた実の付いた枝を拾って来て、 私の部屋に飾りました。2012/11/18 ↓ こんな感じです |