群馬県内の新型コロナ感染者数は4月25日時点で140人。その内66人(47%)が伊勢崎市内の高齢者施設での集団感染とその関係者で、4月9日に最初の感染者が発生して以来、4月24日まで発生し続けています。集団感染が特異な数値を示しているので、県内全体の感染者動向を把握し難くしていますが、集団感染者数を除いたケースをグラフ化すると、多少の傾向を掴むことができます。下記に県内全体と、伊勢崎市の高齢者施設を除いた2ケースについて、日ごとの感染者数グラフを示しますが、県全体では4月12日頃をピークに微減しているようです。 ただ、東京都のように増減傾向が把握し難い例もあること、また、ここ10日間ほどは群馬県内においても散発事例が増えていることから、微減傾向が続く保証はありません。当面の課題は、ゴールデンウィーク中の人との交流をいかに自粛できるかでしょう。(2020/4/26 記) |
日ごとの群馬県内新型コロナウイルスの感染者数(全体) 日ごとの群馬県内新型コロナウイルスの感染者数(伊勢崎市の高齢者施設関係を除く) |
群馬県ウェブによれば、4月21日時点の県内コロナ感染者数は131人。その約半数の64人が伊勢崎市内の高齢者施設の集団感染とその関係者です。各グループごとの感染期間を調べると、4月21日時点で感染者が発生し続けている伊勢崎市の高齢者施設と沼田市の総合病院を除くと、短いところで3日間、長いところで13日間となっています。 千葉県の4月21日時点の感染者数は730人ですが、その内、支援施設での集団感染者が117名です。一方、茨城県の4月21日時点の感染者数は146人ですが、その内、千葉県の集団感染者が通所する施設で集団感染が発生しています。他の都府県については調べていませんが、群馬、千葉、茨城と、集団感染者が多くを占めること、集団感染の怖さを知る思いです。 余談ですが、群馬県ウェブではグループ別(施設や会社等)の一覧表を閲覧できますが、千葉県、茨城県はそれと同等の資料が見つかりません。感染経路を知るうえで、グループ別分類は重要なので知りたいところです。(見つけ切らないだけかも知れませんが) 以下に、群馬県内のグループ別発生期間と全県の日ごとの推移をグラフで示します。なお、前回(4月16日)には、感染者の居住地が全て判明していましたが、今回は4月20日、21日の感染者について管轄保健所のみの記載だったので、自治体別感染者推移はグラフ化していません。(2020/4/22 記) |