伊勢崎市立北小学校体育館で開催された銘仙ファッションショー。終了後も会場には余韻冷めやらぬ観客がたくさん残り、お喋りやモデル撮影に興じ、また企業ブースを見学するなど、まだまだ楽しい雰囲気たっぷりでしたが、のんびりしているとこの日の他のイベントも終わってしまうので、街中へ繰り出すことに。時間は既に午後3時20分。 まちなか夕市は午後3時に終了し、「いせさき明治館」で開催中の「至宝のいせさき銘仙展U」は先日見学しているので、午後4時までの神社コロッケ交換を経由して、伊勢崎神社のアンティーク銘仙市と伊藤正義・新井ゆり子二人展へ。こちらは午後5時まで開催。今年は以前取材できなかった新井ゆり子さんからも、タップリと話を聞くことができました。 (2014/3/6 記) |
企業ブースに参加し、銘仙ファッションショーで賞品を提供してくれた会社は下記の通りです。 協同乳業(株)、コーセー(株)、(有)シャルマン、昭和電工(株)、日本ビーンズ(株)、白十字(株)、(株)パイロットコーポレーション、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)、山崎製パン(株)、(株)吉野工業所、(株)祥和群馬 |
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コーセー(株) ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)、山崎製パン(株) 昭和電工(株) |
協同乳業(株) 日本ビーンズ(株) 白十字(株)、(株)パイロットコーポレーション |
銘仙ファッションショー会場で受け付け時に渡されたチケットなど。良く見ると、ビンゴゲームのカードと整理券の他に、「いせさきコロッケ」券が含まれていました。どこで交換しているのか確認もせずに伊勢崎神社へ向かうと、途中の「いせさき明治館」前の駐車場にテントを張って交換していました。スタッフは伊勢崎商工会議所の皆さん。 | |
銘仙ファッションショー受け付け時に渡されたチケット。 この中に、「いせさきコロッケ」券。 まちなか協力店で買い物した方にも配られました。 いせさきコロッケのTシャツ いせさきコロッケの幟 |
いせさきコロッケのエプロン 海苔とソースが効いた伊勢崎市のソールフード 交換に訪れた人たち |
アンティーク銘仙市 県内のアンティーク着物店5店が出店(伊勢崎神社1階) |
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いつの頃からか正確には掴んでいませんが、ここ数年、アンティーク銘仙の人気が高まっているようです。ウェブサイトのオークションでも、数年前までは豊富に出品され価格もそれ程ではなかった伊勢崎銘仙も、最近は品薄で、しかも価格も2倍、3倍と上がっているとのこと。「いせさき明治館」で開催される様々ないせさき銘仙企画展では、市内よりも市外県外からの来客の方が多いそうで、これらの活動や、JR両毛線沿線自治体で行われる「のほほん着物散歩」や「いせさき銘仙の会」の様々な活動などが、ジワリジワリと功を奏しているいるのかと思います。 アンティーク伊勢崎銘仙は今から製造することもできず、現在残されている製品が消えた時点でこの世の中から消え去る運命です。ファンの人たちの手に渡れば、大切に末長く生き続けてくれることと思います。(2014/3/6 記) |
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所狭しと並んだアンティーク伊勢崎銘仙 |
通路も人で溢れます。 手に取って着物を吟味する来場者 |
伊藤正義さん(刀刻) |
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「いせさき銘仙の日」当初から伊勢崎神社で催されている作家展。3回目になる今年も刀刻作家の伊藤正義さんと紅型(びんがた)の新井ゆり子さんのお二人。 伊藤正義さんの今年の展示作品はキャンバスに収まった刀刻作品とネックレスやイヤリングなどの装飾品。刀刻作品の中には赤富士をモチーフにした作品などが並びました。 伊藤さんとは一昨年の初回開催時にも話を伺い、その気さくで親しみやすい人柄に触れることができましたが、今年もまたあれこれと話を交わし、隣の新井ゆり子さんらも加わって、楽しいひと時を過ごしました。 前回は刀刻の技法などを伺いましたが、今回はかねてより疑問だった銘仙の製造工程、特に伊勢崎銘仙独特の織り方である併用(へいよう)絣の製造法などについて聞きました。若い時から織物業に従事し、今も銘仙柄などを作品に取り込んでいる伊藤さん。今月、下記2ヶ所の展覧会にも出品しています。(2014/3/6 記) |
「いせさき明治館」で販売中の、伊藤正義さんデザインの 図柄を使用したクリアファイル |
■ART in YOUR MIND 2014年3月2日(日)〜12日(水)、AM11:00-PM6:30(最終日 PM4:00) 六本木ストライプスペース(東京千代田区飯田橋)、TEL:03-5226-5225(株式会社アートクロス) ■第22回 伊勢崎美術会展 2014年3月20日(木)〜24日(月)、AM10:00-PM7:00(最終日 PM4:00) ベイシアIS伊勢崎店 4F ISホール(伊勢崎市中央町)、TEL:0270-26-1119 |
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伊藤正義さんの作品展示コーナー 伊藤正義さんの作品・イヤリングなど |
「赤富士」をモチーフとした伊藤正義さんの刀刻作品 伊藤正義さんの作品・ネックレスなど |
新井ゆり子さん(紅型) |
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「いせさき銘仙の日」当初から伊藤正義さんと作家二人展を開いている新井ゆり子さん。 初回開催時には、伊藤さんや伊勢崎の風景を絵はがきに描いている前橋市の画家・山中のり子さんらの話を伺っている内に忙しくなってしまい、新井さんの話を聞くことができませんでした。今年はその分タップリと伺い、高崎生まれで現在は私と同じ波志江町に住んでいること、また以前まちあるきをして当サイトで紹介したことがある、新潟県十日町市の織物や塩沢の町の越後上布(じょうふ)などの共通話題にも花が咲き、特に新井さん本業の紅型のことについて、詳しく教えていただきました。 紅型(びんがた)とは、沖縄の琉球王朝時代から伝わる伝統的な染色技法で、現在はいくつかのバリエーションを持って継承される中、新井ゆり子さんは純粋に沖縄の当時の技法を守っているとのことです。新井さんご本人の遠慮気味な話振りから推測するに、そのような染色作家さんは関東圏においてもただ一人と思われます。 紅型(びんがた)は琉球王朝が庇護し、首里城近辺の染物屋さんが従事し、王族や士族など、身分が高い人たちが着たとのことで、それらの歴史的背景があるせいか、図柄、絵柄はとても繊細で、色のバリエーションも豊富です。 伊勢崎銘仙発祥の地伊勢崎に、琉球王朝伝統の染物作家さんが住んでいること、素晴らしいことと思います。 (2014/3/6 記) |
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紅型(びんがた)で染めた着物 連なる山々。複雑な色のバリエーション。 バッグに仕上げた紅型 展示品を見る見学者 |
繊細な絵柄・図柄の紅型の着物 レンガ色を背景に蝶とアヤメ お孫さんの七五三に着せた着物とのこと 微細な模様です。 |
北小学校体育館
赤石楽舎
織物会館
いせさき明治館
伊勢崎神社日時/3月1日(土)・2日(日)時間/10:00〜17:00
まちなか夕市開場/13:30〜、場所/アイオー信金大手町店南側。旬の野菜や果物などを販売会場地図 [ 地図拡大 ] |
【主催】「いせさき銘仙の日」記念イベント実行委員会 いせさき銘仙の会、伊勢崎市観光物産協会、伊勢崎市経済部、伊勢崎市中心市街地整備部、伊勢崎織物協同組合、伊勢崎商工会議所、群馬伊勢崎商工会、いせさき商店会連合会、kakaaクラブ |
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