”欅祭あかぼり2019”が開催された11月4日、会場の赤堀コミュニティひろばの南側に隣接する赤堀歴史民俗資料館では、同館と赤堀里山クラブ共催のイベント「石臼で小麦を挽いてみよう」が開催されました。 イベントの目玉は2つ。一つはタイトル通り、脱穀した小麦を石臼で挽いて小麦粉に仕上げる体験。もう一つはうどん作り。手打ちうどんと製麺機を用いたうどん作りです(*)。小麦文化の上州群馬県。昭和の中頃まで、多くの家庭で使用された製麺機を用いたうどん作り体験です。(2020/1/1 記) (*)うどん作りでは、別途用意した小麦粉を使用しました。 |
蕎麦の穂(左側) 蕎麦の穂 |
小麦の穂 小麦の穂 小麦の穂 |
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脱穀した小麦 |
枡に入れた脱穀後の小麦 |
石臼
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石臼で小麦を挽きます。上臼に取り付けられた取っ手を握って、上臼をグルグルと回します。 挽かれて粉状になった小麦。 つぶされた殻も混じっています。 |
石臼で挽いて粉状になった小麦には、つぶされた殻も混じっています。これを”ふるい”にかけて殻を取り除きます。 | |
”本間”の名前。 本間家と言えば、かつての赤堀のお大臣様です。 ”ふるい”を上から見ました |
昭和25年と記されています。製作年でしょうか。 ”ふるい”にかけられて殻を除去した小麦粉 |
手打ちうどん”のし”(のばし)と切りまで、全て手で行う手打ちこねた小麦粉を麺棒でのします(伸ばします) |
伸ばして折り畳んだ状態 包丁で細く切り、ほぐして”手打ちうどん”が完成 |
製麺機でうどん作り粉文化の上州群馬県では、昭和の中頃まで多くの家庭で使っていた製麺機。私が子供の頃の昭和中ごろまで、我が家の夕食はほぼ毎夜うどん。電器炊飯器もない時代でしたが、米は貴重だったので、麦ごはんやうどんが主食になることもしばしばでした。うどんを作るのは母。製麺機を利用したり、包丁で切ったりと使い分けていましたが、味わいがあるのは包丁で切ったうどん。太さが微妙に異なるうどんが、子供心に”手打ち感”を感じたのでしょう。製麺機を使った時には時々手伝わされ、足踏みや”のし”、切りの作業を行いました。母は汁を作り、かまどでお湯を沸かしたりと、ほかにも作業があるので、子供の手でも少しは役立ったのでしょう。今でも当時の製麺機を保管していて、いつか綺麗に磨いて、アンティーク置物として飾ろうかなどと目論んでいます。 この製麺機、ネットで検索すると今でも製造していて、新品が4万円ほどで購入できます。 前置きが長かったですが、この日のイベントのもう一つの目玉は製麺機を使ったうどん作り。体験を希望する人が大勢訪れました。製麺機を使用したうどん作りの手順は・・・
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小麦粉に水を混ぜて鉢の中でこねます(上記(1)) 塊を平らにのします(伸ばします)(上記(3)) |
こねた塊を製麺機の上部のホッパーに挿入(上記(3)) のした板を切断ローラーに挟みハンドルを回すと・・・ (上記(4)) |
うどんの出来上がり |
製麺機で打ったうどん |
手打ちうどんの完成。美味しくいただきました。 |