日本三大峡谷・清津峡(きよつきょう)(新潟県十日町市・湯沢町、信濃川水系・清津川)。 2023年9月21日(木)、群馬県伊勢崎市波志江町一丁目の生涯学習研修会の研修先として訪れました。 清津峡は、信濃川の支流である清津川が形成する峡谷で、全長は約12.5km、柱状節理の巨大な岸壁が特徴です。 上信越高原国立公園内にあって、日本三大峡谷の一つに挙げられ、1941年には国の名勝および天然記念物に指定されています。 清津峡入口に掲げられた看板 2023/9/21 かつては清津峡温泉から清津川に沿って八木沢にぬける遊歩道(登山道)がありましたが、1988年(昭和63年)7月、落石事故による死亡事故が発生したために廃道となり、代わりに「清津峡渓谷トンネル」(全長750m)が建設されました。着工は1992年(平成4年)、オープン1996年(平成8年)10月1日です。 トンネルの途中3か所にはトンネルと直交した短いトンネルがあり、その端から巨大な清津峡の柱状節理の岸壁を眺めることができます。 2018年(平成30年)の大地の芸術祭 越後妻有(つまり)アートトリエンナーレで、トンネル全体が中国出身の芸術家マ・ヤンソンの作品として改修されました。トンネル終点に設けられた作品「パノラマステーション(水鏡)」は、床に水を湛え、渓谷の景色が映り、観光客の人気を集めています。 ※上記記事はWikipediaほかのウェブサイトを参照しました。 余談ですが・・・ 実は、昨年(2023年)の夏、新型コロナウイルスに感染して高熱が3週間続き、その後も食欲不振や倦怠感が3週間続きました(→記事)。当研修会の日はやっと平熱に戻りつつあった頃で、体調はまだ不十分。ただ、行政区の区長の立場と、研修先決定や準備に関してまとめ役を担っていたので、欠席する訳にも行かず、無理を通して参加しました。 その結果、「清津峡渓谷トンネル」の往復はハードでした。バス停からの距離を加えて往復2km余り、トンネル内は緩やかながら上り勾配で、病み上がりの体調には厳しく、途中で何度か息が上がりましたが見晴らし所を除く場所に休憩所はなく、立ったまま壁に手を突いて息を整えました。 加えてトンネル内の照明が暗く、所々に水溜まりもあって、白内障と緑内障を併発し、視力が低く視野も狭い我が身としては足元が危うく、方向感覚を失う状況もありました。意図的に暗くしているのかも知れませんが、もう少し明るさが欲しいところでした。 とは言え、渓谷は美しく柱状節理の岸壁は圧巻で、また所々のアート作品も楽しく、無理をして歩いても十分にその代価を払ってくれる景勝地でした。もし足腰と視野・視力に自信がない場合にはトンネル内の往復は控える、歩く場合には時間を十分に取って、懐中電灯を持参し、できれば補助者付きがいいようです。(2024/2/23 記) 清津峡・動画で紹介清津峡 2023年9月21日(3分45秒) 清津峡 地図(広域) 清津峡 地図(局所) |
清津峡の岸壁は、柱状節理が一様に斜め方向に向き、幾何学模様のようです。その大きさは巨大で、トンネル端の見晴らし所は片側の岸壁内に造られているため全景を一望することはできず、流れに沿って首を大きく上下左右に動かさなければならず、まさに圧巻の景観です。(2024/2/23 記) 【参考】→清津峡に柱状節理ができるまで(まっぷトラベルガイド) 清津峡の柱状節理の岸壁 2023/9/21 清津峡の柱状節理の岸壁 2023/9/21 清津峡の柱状節理の岸壁 2023/9/21 |
Wikipedia等の記事によれば、清津峡渓谷トンネルが開通した頃には大勢訪れていた観光客が、その後「トンネルが長くて単調だ」などと敬遠され、徐々に減少。この起死回生策として 2018年(平成30年)の大地の芸術祭
越後妻有(つまり)アートトリエンナーレで、トンネル全体が中国出身の芸術家マ・ヤンソンの作品として改修され、再び観光客が増加したよう。また改修以前にはシニア層が多かった客層が、SNSの反響などから、若年層が増えたとのこと。アートに溶け込んだ観光客のシルエットが、SNS掲載の”映え”画像として好まれているようです。(2024/2/23 記) 越後妻有(つまり)アートトリエンナーレで改修されたトンネル内のアート 2023/9/21 越後妻有(つまり)アートトリエンナーレで改修されたトンネル内のアート 2023/9/21 越後妻有(つまり)アートトリエンナーレで改修されたトンネル内のアート 2023/9/21 越後妻有アートトリエンナーレで改修されたトンネル内のアート トンネル終点の作品「パノラマステーション(水鏡)」 2023/9/21 |