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57 文化財名 上植木のサカキ
(かみうえきのさかき)

 文化財事項                                                            
指定内容 市指定天然記念物 指  定 昭和42年2月15日
記号番号 文伊教文第15号 所有者管理者 川端 利夫
所 在 地 伊勢崎市本関町1093 初 期 地 当初より 
形  状 樹高10m 目通り周0.8m 根元周3m 枝張り8m 東西8m 南北7m 和名 マサカキ つばき科
年  代 近世 江戸時代 『伊勢崎の植物』は樹齢約200年、『上州の大樹を尋ねて』は川端家の先祖が300年前に植樹したと述べる
文化財注記以前は鬱蒼とした屋敷林の中にあったが、今はこのサカキだけが残っている。川端利夫家の西側のブロック塀のそばにある。川端家の北側の塀から見ると、全体がよく見える。
関係リンク 「上植木のサカキ」がある場所から道を隔てた北東方向に教育者の「矢島昇君」の墓がある。

 書誌事項
分類番号 書            名 バーコード 所 在 場 所
K224イ 伊勢崎の植物 40〜41頁 101801986 一般・調査・書庫・プ・境(閉)
K210グ 上州の大樹を尋ねて 111頁 101807733 一般・調査・境(郷)
K709チ 中毛地方の文化財 254頁 101819282 調査・境(郷)

書誌注記 『伊勢崎の植物』には「サカキ」の木名の由来が記してある。
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上植木のサカキ関係資料
北東より撮影 平成9年5月頃 北西より撮影 平成9年5月頃
 
 高見勘次郎『伊勢崎の植物』
[伊勢崎郷土文化協会 昭和43年12月]40〜41頁

サカキ(マサカキ)つぱき科
 学名『クレイラ・オクナセア』で日本中部以南の山中には
自生する常録の亜喬木であるが、わが群馬地方に於ては、
通常神社或は寺院等に植栽せられている。伊勢埼地方に
於て最大なものは本関町1093川端萬平氏方にある。こ
の木は推定樹齢二百年位のもので、高さ約十m、幹囲目
通り約81cm余、根回り2.7m余に達する。わが群馬県
に於ても有数のものである。
波辺敦先生の推薦によって天然記念物候補として、群馬
県文化財専門委員の調査を乞うたのであるが、他に有力
候補があったので、天然記念物としては一応指定を得な
かったのである。
 和名「サカキ」地名は「栄える」木の意味から来た名であ
る。それで神社等に植えられ、神木として世人に重んじら
れて来たのである。昔から玉串として神前への奉幣物に
もちいられて来た。
尚、「サカキ」は万葉植物でもある。
『万葉歌詞』      
 奥山の榊の枝に白香つけ木綿とりつけて・・・(三七九)
 国の天然記念物。サカキとして国で指定しいる天然記念
物には、鳥取県鳥取市大字松上字宮の谷にある『松上神
社のサカキ樹林』である。松上神社の境内を中心とした樹
林の中には、千五百本の榊の老樹が繁茂している。その
中の大きいものは目通り幹囲1m以上2mに達するものが
あり、サカキの樹林としては代表的なものである。
これは昭和19年3月の指定である。
写真左下に「昭和四十二年二月」という年月日が書かれている真新しい文化財の標識が写っているので、この頃の撮影と推定できよう。現在は切られているが、以前はこのサカキの周囲にはもっと竹木があり、こんもりとした屋敷森という感じであった。