「いずれアヤメかカキツバタ」。よく似ているので識別が難しいことに所以する諺ですが、この2つにハナショウブも加えると更に区別が難しくなります。ところが、花の根元の色と模様で簡単に識別できるようです。 ハナショウブ・・・黄色の筋状 カキツバタ・・・白色の筋状 アヤメ・・・網目状の模様 更なる識別法として、アヤメは乾燥した水はけのいい場所、カキツバタとハナショウブは水辺とのことです。 そんな知識で郊外をサイクリングすると、4月下旬から5月にかけて、畑の脇や庭で咲く紫の花はどうやらアヤメのようです。先日の5月8日、峯岸山からの帰路、赤堀の五目牛の畑地で出会ったのもアヤメのようで、圧倒的な量で咲いていました。(2016/5/18 記) 分類:キジカクシ目、アヤメ科、アヤメ属、アヤメ 学名:Iris sanguinea、英名:Siberian iris |
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今回出会ったアヤメ 2016/5/8 花の根元に網目状の模様 |
赤堀花しょうぶ園の紫のハナショウブ 花の根元に黄色の筋状 |
畑の脇で咲くアヤメ。後方は赤城山(伊勢崎市五目牛町) 2016/5/8 青空を背景に咲くアヤメ、ちょうど見ごろ 2016/5/8 |
皆さんのお宅のどこかで、植えるともなくアザミのような紫の花が咲くことがありませんか。「引っこ抜いては可哀想、でも繁殖したら大変だから引っこ抜いてしまえ」と、庭で咲かせてもらえることはあまりないこの花、名前をキツネアザミと言うようです。郊外の路傍や空き地、堤防などでは群生して咲く風景も見かけ、遠目には花畑のようで綺麗です。 花屋さんやホームセンターの園芸コーナーなどに並ぶこともないでしょうが、借景も含めて良くみれば可愛らしい花です。せめてウェブ上だけでも見てあげてください。(2016/5/9 記) 分類:キク目、キク科、アザミ亜科、キツネアザミ属、キツネアザミ 学名:Hemisteptia lyrata |
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粕川サイクリングロード脇で咲くキツネアザミ。後方に赤城山(伊勢崎市堀下町) 2016/4/29 |
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我が屋の庭の隅で咲くキツネアザミ 2016/5/9 |
我が屋の庭の隅で咲くキツネアザミ 2016/5/9 |