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(赤堀)飯玉(いいだま)神社

(鎮座地:伊勢崎市堀下町95番地)
地域を守ったご神木
画像最終掲載日:2009/1/17 写真下の日付は撮影日 [ 神社周辺地図 ]

  旧赤堀町の飯玉神社は「あかぼりせせらぎ公園」の南東にあります。周囲を畑に囲まれ、少し南には赤堀南小学校があります。数年前まではこの辺は水田や畑のみが広がる場所でしたが、最近は、飯玉神社の東の方に分譲住宅が建ち始め、少しずつその範囲を広げています。

 神社の周囲の風景がのどかで、社殿の造りも素朴ななためか、昔懐かしい「村の神社」の風情があり、親しみやさを感じます。あかぼりせせらぎ公園へ来た折にでも立ち寄ってみてください。(2009/1/17 記)
伊勢崎市内には飯玉神社がいくつかあります。

飯玉神社 伊勢崎市馬見塚町903番地
飯玉神社 伊勢崎市連取町1826番地
飯玉神社 伊勢崎市堀下町95番地
飯玉神社 伊勢崎市境百々90番地
飯玉神社 伊勢崎市韮塚町864番地
飯玉神社 伊勢崎市堀口町472番地

鳥居と参道 2008/11/2


社殿と境内。
左のイチョウの奥にご神木の切り株があります。
2008/11/2


元旦の参拝者 2009/1/1

お正月なので、昨年一年お世話になった
ダルマさんの納め所が用意されています。
2009/1/1

元旦 2009/1/1


境内や鳥居が正月用に飾り付けられました。
2009/1/1

手水舎 2009/1/1

地域を守ったご神木

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地域を守ったご神木の切り株
 2008/11/2

ご神木の切り株脇に立つ説明  2008/11/2

記述内容は↓

地域を守ったご神木

 この切り株は、今から半世紀余り前の昭和28年、当時の旧赤堀村赤南上・下地区で地元の消防団で使うポンプ車を購入する際、その費用を捻出するために切り出した、当飯玉神社のご神木のものです。今では消防車は市町村で購入してもらえますが、当時は全額地元で負担しなければなりませんでした。より高性能の機材で地元の安全を守ろうと、地域の人たちが知恵を絞った証ともいえる切り株です。ご神木にあらためて感謝するとともに、当時の消防活動の苦労を考えてみてください。

 昭和20年代当時、ほとんどの消防機材は、今のような自ら走る消防車ではなく、人力で火災現場まで引っ張っていく可搬式でした。しかもポンプも手動のため、懸命に走って火災現場にたどり着いた後、さらに力いっぱい、ポンプをこがなければならず、消防団員に取って大変な作業でした。しかも、放水の勢いは弱く、火災の鎮圧には大変な苦労がかかりました。

 そうした中で、赤南の消防ポンプは本間家から寄贈されたもので、可搬式ではありながらイギリス製のエンジンで噴き出す、当時としては最新式でした。そのため、火災現場では、他の地区の消防団から「赤南のポンプは水の勢いが違う」とうらやましがられたそうです。

 そこで、28年に買い換えることになった際も「伝統を守って最新式の機材を入れよう」と考え、自動車にポンプを積載した現在の消防ポンプ車に近いものを購入することになりました。しかし、農地が1反(1000平方メートル)4万円くらいの時代に希望するポンプ車は約160万円もしました。当然、地元からの寄付だけでは賄うことは難しいため、関係者が知恵を絞った末、飯玉神社のご神木を売って、費用に充てようということになったのです。

 大切なご神木を切るには、神社の許可が必要で交渉などに手間取りましたが、何とか了解をいただき、入札の末60万円を確保することができ、無事、希望通りの消防車の購入が実現しました。

 伐採後、切り株は五十年あまりにわたってそのままになっていましたが、神社の参道整備の工事のため、掘り出したところ、切り株の表面は傷んでいましたが、根はまだ生きていました。きっと伐採後も地元の安全を見守っていてくれたのでしょう。

飯玉神社





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