一株でも目立つパンパスグラス。ましてや数株が並んだならば、見落とす方が難しい存在感タップリの花。そんな光景に遭遇したのは先日9月9日、前橋市富田町の田園地帯でした。青空と積乱雲、後方に横たわる赤城山を背景にして、風にユラユラと揺れ、遠目にもその存在が目立っていました。 | |
このパンパスグラス、背丈は2~3m、株も広がり、広い場所を要するので住宅の庭に植えるには不向き。そんな理由のためか、今までに遭遇した場所は路傍か畑ばかり。「芝生を張っただけの庭の片隅にパンパスグラス」・・・などと言う風景もシンプルで爽やかに感じますが、花の季節以外が殺風景な気がします。パンパスグラスは広い郊外で咲く姿を見るしかないようです。 ウェブで調べると、国営ひたち海浜公園では園内の随所に植えて、来園を促しています(→こちら) 。国営ひたち海浜公園と聞くと、春のネモフィラや紅葉したコキアなどを思い浮かべますが、四季折々に様々な花を咲かせて来園者を迎えているようです。 |
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サクラとツツジ、花しょうぶ、蓮、彼岸花、小菊、コスモスなど、伊勢崎市内の公園や遊休地でも様々な花が咲き、また「オープンガーデンいせさき」やヒロコドリームガーデンさんのヘメリカリスなど、四季を通じて大勢の来園者を寄せ、「花のまち・伊勢崎」を印象付けますが、どこかの公園や遊休地をパンパスグラスの名所に・・・などと言う計画はいかがでしょうか。(2017/9/13 記) | |
風にユラユラパンパスグラス(前橋市富田町) 2017/9/9 左後方に少し顔を覗かせる赤城山(鍋割山) 2017/9/9 ホウキのような鳥の羽のような大きな花穂「が特徴的 2017/9/9 |
このページのタイトルに”9月の花と緑”などと付けてしまいましたが、過去2回に亘って紹介したパンパスグラスは確かに9月だったものの、今回紹介するのは11月16日に出合ったパンパスグラス。 この日、利根川自転車道を福島橋から五料橋へ向かってペダルを踏んでいると、堤防斜面に咲くパンパスグラスを発見(右の写真)。何度も走っている自転車道ですが、パンパスグラスに気が付いたのは初めてのこと。早速に自転車を停めて、土の斜面を滑らないようにそ~っと下りて、青空を背景に撮ってみました。 まるで羽毛のような花穂は、薄いアイボリー色をして、いかにもフワフワと柔らかそうで、ドライフラワーにして玄関に飾っておきたいようでした。(2013/11/19 記) |
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利根川自転車道の土手で咲くパンパスグラス 2013/11/16 |
パンパスグラスに初めて会ったのは4年前。伊勢崎西久保町三丁目をぶらりサイクリング中でした。きっとそれ以前にも見かけたとは思いますが、認識したのはその時が始めてです。 以来、会いそうで会わなかったパンパスグラス。昨日、前橋市下増田町で発見。前橋市とは言え、伊勢崎市との間に架かる木三橋を渡ってすぐの場所です。周辺は稲穂が実り始め、少し黄色がかった水田地帯。ぶり返した猛暑のこの日、立っているだけで汗が噴き出て来る気温なのに、写真で撮るといかにも涼しそうです。 猛暑日続きだった今年の夏ですが、空の色や雲の形には秋の気配が混じっていました。(2013/9/2 記) |
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水田脇で咲くパンパスグラス(前橋市下増田町) 2013/9/1 右後方の林は新土塚城跡・文殊山古墳(前橋市二ノ宮町) ちょうどJR両毛線の湘南型電車が通過。その昔、この辺に無人駅「下増田駅」がありました。 2013/9/1 |
パンパスグラスと赤城山赤堀の西久保町をぶらりサイクリング中、畑の中で見つけたススキの大親分のような植物。パンパスグラスとの最初の出会いです。和名ではシロガネヨシと呼ぶようです。背丈は3mくらいはありそうです。子どもの頃には気が付かなかったこんな大きな植物。一体、いつ頃から栽培されたのでしょう。 |
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パンパスグラスと赤城山(西久保町三丁目) 2009/9/13 |
2012年9月16日、30度越えの残暑と肌がべとつく湿気の中、「赤堀せせらぎ公園」経由で伊勢崎市の最高峰・標高168mの峰岸山へ向かってペダルを踏んでいると、国道50号を過ぎてすぐの空き地一面を覆い尽くすマルバルコウソウ(丸葉縷紅草)を発見しました。 この季節、道路端や空き地などでまとまった量のマルバルコウソウに出会いますが、これだけの広さを覆う光景を見たのは初めてです。しかも今回は赤花に混じって白花もありました。ネットで探してみると、白花は珍しいようで、蒸し暑さの中、サイクリングに出て来た甲斐がありました。まさに「犬も歩けば棒に当る」気分です。 マルバルコウソウはヒルガオ科に属すようですが、葉っぱは大きさも形も、立派に朝顔やヒルガオと同じです。花は小さいですが、星型の花弁の中にヒトデのように黄色の筋が入り、真ん中の白い雄しべと併せて、キラキラと光る星のように見えます。郊外で咲く野草、サイクリング中の疲れを癒してくれます。(2012/9/19 記) |
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空き地一面を覆い尽くすマルバルコウソウ(伊勢崎市赤堀今井町一丁目) 2012/9/16 |
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白花は隅の方にまとまって咲いていました 2012/9/16 |
花弁がキラキラ光る星のようです 2012/9/16 |
早川と別れて北関東自動車道の側道経由で桐生県道に入ると、今度は路傍を覆う小さな昼顔のような花を発見。 確か、今までもあちこちで見掛けていますが、名前を気にした事はありません。こちらはKさんに伝えていなかったので、自力でネットで調べてみると、恐らくマルバルコウソウ(丸葉縷紅草)。 園芸用の朝顔に比べると小さな花弁ですが、雑草として素通りしてしまうのは可哀想な程、可愛らしい花です。 暑い夏が去り、これからの季節、街中や田園地帯で色々な花を楽しめる季節になりました。(2010/10/3 記) |
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2010/9/26 桐生県道の脇で咲くマルバルコウソウ(伊勢崎市東町) 2010/9/26 |
2010/9/26 2010/9/26 |
神沢川堤防を覆う葛9月から10月にかけて、郊外の道路の路肩や歩道、また河川堤防や河川敷のサイクリングロードを覆う葛。秋の終わり頃までには道路管理者や河川管理者が除草作業を行いますが、それまでは道幅が狭まった歩道やサイクリングロードを、右に左にハンドルを切りながらペダルを踏みます。土日に走る程度なので特に不便を感じている訳ではなく、むしろこれが葛であると知った4年前からは、自転車を停めて近くへ寄り、その藤に似た甘い香りを楽しんだり写真を撮ったりしています。この蔦、その逞しい繁殖力からか一般的には嫌われ者ですが、万葉の時代から秋の七草のひとつで、葛布(くずふ)」や漢方薬「葛根(かっこん)湯」 、葛粉(くずこ)や葛餅(くずもち)の原料になるなど、身近に利用されている植物です。キクイモも葛も、この時期に郊外で咲く花は薬効が豊富で、食用にもなり、改めて愛でてもらう機会は少ないものの、貴重な植物です。(2014/10/2 記) |
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二つの茎に分かれた葛の花 2014/9/20 北関東側道に架かる橋のたもと 2014/9/20 |
藤の花に似た甘い香りを発する葛の花 2014/9/20 神沢川堤防。後方は北関東道 2014/9/20 |
水田脇の小山斜面を覆う葛(赤堀今井町) |
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葛の花は根元から咲き始めます。 2014/9/7 水田脇の小山の斜面一面を覆う葛 2014/9/7 |
咲き始めた葛。先端はこれから徐々に開花。 2014/9/7 山の斜面の木を覆う葛 2014/9/7 |
自歩道を覆う葛。鼻腔をくすぐる甘い香り。 |
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伊勢崎市郊外の水田の畦道や河川堤防にキクイモや彼岸花が咲く頃、同じような場所に葛が地面を覆うようにはびこります。 薬効溢れる葛を「はびこる」などと言っては怒られそうですが、この時期、手入れが行き届いていない歩道やサイクリングロードを走る時には、葛が地面を覆って、通行に難儀します。そんな葛ですが、観賞用で育てる人も少ないので、香りが藤の花やアカシアのように甘いことは、余り知られていないんじゃないでしょうか。などとエラそうに言う私も、葛の香りが甘いことを知ったのはまだ3年前のことですが。 逞しいツルがはびこって、通行の妨げになる不満も、この甘い香りが補って余りあります。今年は我が家のキンモクセイは咲き具合がイマイチで、秋の使者の役割を怠っていますが、代わりに、郊外で葛の香りを嗅ぐことで、秋の訪れを感じています。(2013/9/19 記) |
自歩道を覆う葛。自転車の通行に難儀しますが、 辺り一面に甘い香りが漂います。 (伊勢崎市赤堀今井町) 2013/9/14 |
葉っぱは大きく、ツルも太くて逞しい 2013/9/14 |
アップで見るとこんなに可愛らしい花です 2013/9/14 |
お盆休みを過ぎる頃、市内のサイクリングロードやちょっと人通りの少ない歩道などを通ると、ほぼ間違いなく出くわすつる性の植物。大きな葉っぱに蛇のようにニョロニョロと伸びた茎。その繁殖力の逞しさ故に、いつもならばうっとおしく思うこの植物ですが、先日、粕川サイクリングロードを走っていると、どこからか漂って来る藤の花のような甘い香り。 「あれ?何の匂いだろう。今頃藤の花が?」 と思って周囲を見ても特にそれらしい花は見当たりません。視界に入る花と言えば、堤防を覆うつる性の植物の間から見える紫の花。 「え?まさか?」と訝しく思いながら、近くに寄って匂いを嗅いでみると、何と、匂いの元はこの花です。 うっとおしく迷惑な植物と思っていたこの花が、何と甘くいい匂いを発することでしょう。早速に「今までの数々のご無礼をお許しくだされ!」とばかりに、写真を撮って参りました。 この花、皆さんは既にご存知とは思いますが、恥ずかしながら私はこれが葛(くず)である事をこの体験を機に知りました。この葛、調べてみると素晴らしい植物でした。 ■つるの繊維部分は「葛布(くずふ)」の原料。 ■根には多量の澱粉(でんぷん)を含んでいて、解熱剤で有名な漢方薬・「葛根(かっこん)湯」 の原料。 ■同様に葛粉(くずこ)や葛餅(くずもち)にも。 葛布は知りませんでしたが、葛根(かっこん)湯は我が家の常備薬ですし、葛餅もたまには食べます。あの歯応えのあるちょっと固めの餅の感触が好きです。(2010/9/22 記) |
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粕川の堤防を覆う葛(下植木町) 2010/9/11 下植木町の粕川の堤防で咲く葛の花 2010/9/11 |
下植木町の粕川の堤防で咲く葛の花。 花は下の方から咲いていきます。 2010/9/11 境下武士(しもたけし)の広瀬川サイクリングロード脇 2010/9/12 境下武士の広瀬川サイクリングロード脇。 葛のツルが河川敷の樹木を逞しく覆います。 2010/9/12 |
寿町の粕川サイクリングロードを走っていると、堤防下の畑でご覧のような果実が実っていました。どうやらプルーンのようです。プルーンと言えばスーパーの果物売り場で見るだけの存在で、こんなに身近で見たのは初めてのことです。生のプルーンを食べた事はありませんが、半生のドライフルーツにしたのは甘くて好物です。(2010/9/22 記) | |
たわわに実るプルーン。もう食べごろ? 2010/9/19 |
形がちょうど卵のようです。 2010/9/19 こう言う状態を鈴なりと言うのでしょうか。 2010/9/19 |