伊勢崎宮郷工業団地・第二期造成分の一画で、日本水産株式会社の100%子会社「日本クッカリー株式会社(*)伊勢崎工場」の新築工事が進んでいます。設計・監理・施工ともに、東急建設株式会社です。 同社は弁当・おにぎり・寿司・麺・惣菜・サラダなど、食品の製造および販売の会社。建設地に立って周囲を眺めると、同社を含めて、周辺に食品関連会社が4社(cf.下記)隣接したことに気づきます。偶然に隣接したのでしょうか、それとも誘致側のアドバイスか企業側の意図があったのでしょうか。 ■日本クッカリー : 弁当・おにぎり・寿司・麺・惣菜・サラダなど、食品の製造および販売 ■栗食 : 食肉加工処理業 及び 食肉卸売業 ■共栄フード : パン粉製造 ■日本ピュアフード : 食肉関連商品の製造・開発・販売 また、現地完成予想図を見て気付くことですが、宮郷工業団地内の他の工場も含めて、建物がオフィスワークの建物のように洒落て洗練されていて、工業団地ながら研究施設団地のようです。 ひと昔前の工場街のイメージは、建物と言えばスレート材の三角屋根、所々に高い煙突が立ち、大屋根の下にはクレーンヤードが覗き見え、敷地は長い軽量ブロック塀で囲まれて排他的雰囲気を醸し出し、大きな工場では正門脇に守衛室があって物々しい雰囲気が漂う、そんなイメージでした。 ややもすると部外者からは敬遠される工業団地ですが、当伊勢崎宮郷工業団地の各工場のように、広大な敷地に洒落た建物が建ち、周囲には造園や植栽が施され、塀は背丈の低いメッシュフェンスで開放的雰囲気に包まれれば、その風景は街の一部として溶け込み、通過交通者であっても好印象を持ちます。 話が逸れましたが、3月11日、現場では基礎工の掘削を終えて、型枠・鉄筋組立が進んでいました。現地作業予定表によれば、3月17日にはコンクリート打設が行われた模様。完成まで、適宜紹介して参ります。(2018/3/23 記) |
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(*)日本クッカリー株式会社 (同社ウェブサイトから) 本 社: 東京都品川区東五反田2-20-4 NMF高輪ビル5F 事業内容:弁当・おにぎり・寿司・麺・惣菜・ サラダなど、食品の製造および販売 設 立: 1998年1月12日 資本金: 14億5千万円 (日本水産株式会社100%出資) 売上高: 624億円(2019年度) |
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完成予想図(現地に立つ看板から)現地工事用フェンスに掲示されている完成予想図 |
日本クッカリー(株)伊勢崎工場の完成後の近況です。当工場は宮郷工業団地・第二期造成分の中央に位置し、道路を挟んだ南側には共栄フード(株)北関東工場があります。基礎工事状況を紹介後、建設中風景を紹介する間もなく、稼働後1年10ヶ月が経過してしまいました。 当工場は敷地東側の道路に面して正門と事務所があり、当宮郷工業団地内の他の工場同様、洒落たオフィスの様相を呈しています。当宮郷工業団地には外構に関して協定があるのか偶然なのか不明ですが、敷地境界にコンクリートブロック塀のような堅牢な工作物がありません。背丈の低いネットフェンスで仕切られているだけなので、当工場だけでなく、工業団地全体が開放的で、建物も引き立ちます。 当ページの見出し部でも触れましたが、一昔前の工業団地や工場は長いコンクリートブロック塀で囲まれ、無機質的で排他的雰囲気が漂い、いかにも「部外者以外立ち入り禁止区域」的風景なので、通過するだけとしても殺風景でしたが、最近の工業団地や工場はオープンで伸び伸びとして、風景としても心地よいです。工場に対する時代の要請も変化しているのでしょう。 東隣の区画はサンデンリテールシステム(株)が取得し、同社プレスリリースによれば、「今年9月着工(予定)/2022年9月操業開始(予定)」となっていますが、10月26日時点では工事未着手で、65,587.08uの広大な土地が広がっています。(2020/11/4 記) ■竣工年:平成30年(2018年) ■操業開始:2019年1月5日 ■延床面積:10,579u ■構造:S造、2階建て |
基礎工事進む 2018/3/11現場では基礎工の掘削を終えて、型枠・鉄筋組立が進んでいました。現地作業予定表によれば、3月17日にはコンクリート打設が行われた模様。(2018/3/23 記)敷地全体を望む(南東角地の交差点から) 2018/3/11 基礎工事が進む現場(敷地北側から) 2018/3/11 |
建設地 |