人口急増の赤堀地区平成17年の市町村大合併により伊勢崎市と合併した旧群馬県佐波郡赤堀町(*)。同じく伊勢崎市と合併した旧東村と同様に、合併以前から人口が急増していました。この赤堀地区を一回りしてみると、特に北関東自動車道・伊勢崎IC付近から国道50号付近まで、また、群馬県道73号伊勢崎大間々線(地元通称・大間々県道)から赤堀南小学校付近までの地域で、その顕著な動向を確認できます。地区名では五目牛、下触、堀下、市場、今井、西久保辺りです。これらの地区に広がる田畑や空き地がいつしか宅地分譲地に変わり、5〜10棟の分譲住宅が建ち、数年も経過しない内に、隣接して同規模の分譲住宅が建ちます。大規模宅地開発の場合、20棟規模のケースもあります。この動きが最も顕著なのは、ベイシア赤堀モールの西側地区と赤堀南小学校の西側地区で、十数年前には粕川や桂川が流れ、田園だけが広がる寂しいような場所でしたが、現在は数百棟規模の住宅地になっています。 人口急増の背景は・・・これら赤堀地区の人口急増の背景には、旧伊勢崎市と比較して土地価格が安かったこと、また赤堀地区と東地区の都市計画は、旧伊勢崎市および境町と異なり区域区分がない(いわゆる市街化調整区域の「線引き」がない)ので、開発行為がし易いこと、更に県内他自治体に比べて比較的平坦地が多く、盛土・切土や擁壁築造などの宅地造成費用が安価であることなどが考えられます。これらの街区に建つ住宅の外観を眺めると、主に洋風の若い世代が好むと思われる建物が多く、就学児童や生徒を抱えている家族構成であることが予想できます。 このような経緯に対して都市計画的観点からは様々な是非論も聞こえて来ますが、基本的議論を交わすには、歴史的政治的背景が重く、簡単には語れません。ただ現実的に急増している人口、就学児童や生徒に対して対策を施さないと、不便するのは住人の皆さんです。 |
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この流れは、旧伊勢崎市の西部地区の土地区画整理事業が進捗し、教室数が不足した連取地区において、平成13年4月に宮郷第二小学校が新たに建設・開校したことと同様です。もちろん大規模土地区画整理事業で行った街区整備と、小規模民間開発行為で整備した街区が増殖した区域とでは、区画道路の規格や公園数、周辺道路との接続、全体の街並みなどが異なりますが、それもまた簡単には語れない重さがあります。 いずれにせよ、このような背景を受けて、伊勢崎市では、平成22年度から赤堀中学校の移転新築計画を進めていて、現在、平成27年4月の開校を目指して建設が進んでいます。 当ページでは、難しい議論はさて置いて、赤堀中学校の建設完了までの状況を適宜紹介して参ります。(2014/3/19 記) |
赤堀中学校完成予想図 赤堀中学校建設地の地図 |
(*)赤堀町の沿革
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2015/2/15赤堀中学校の校舎・体育館建設工事の2月15日の状況です。現場では今春4月の開校を目指して建設工事も大詰め。訪れたこの日、北海道と日本海側を襲った寒波の影響か、台風のような強風が吹き、眼には砂塵が入り、手で持つデジカメもガタガタと揺れます。「何でこんな日に?」と自分でも思いながら、平日にはなかなか時間を取れないので仕方ありません。それと、冬の北風は上州じゃ名物、たまにはこんな日もあります。話が逸れましたが、建物本体については内部の様子は確認できないながら、概観するに完成した様子です。現在、門周りや建物間の通路、敷地周辺のフェンス工事、グランド工事、周辺市道整備工事等が進んでいます。当初建築計画によれば工期は今月27日。残りわずかです。(2015/2/18 記) |
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南東側から 2015/2/15 南側から 2015/2/15 西側から 2015/2/15 体育館を北西側から 2015/2/15 |
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南側の市道 2015/2/15 |
南側の市道 2015/2/15 |
完成を目指して工事も大詰めの赤堀中学校。2015/2/15(3分26秒) |
2014/11/30来春(2015年春)の完成を目指して建設が進む赤堀中学校の11月30日の状況です。前回紹介から5ヶ月の経過ですが、現地では足場や防護シートが残されていますが、校舎棟と体育館および武道場それぞれ建物本体の建設は終了している様子で、グラウンド整備工事や防球ネット工事、また部室工事なども進んでいます。敷地周辺の道路については、北側の新設道路が完成し(未開通)、他の3辺の道路も側溝整備や隅切り部の改良等が進んでいます。残すところ3ヶ月、完成まで急ピッチで進むことと思います。(2014/12/6 記) |
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校舎棟 2014/11/30 武道場 2014/11/30 体育館 2014/11/30 敷地北側の道路 2014/11/30 |
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来春(2015年春)の完成を目指して建設が進む赤堀中学校(校舎南側から全景)。複数写真を結合。2014/11/30 |
2014/6/296月29日、ぐずついた天気が数日間続いた後の晴れ間を縫って、あずま地区や赤堀地区、みどり市方面をぶらりサイクリングしました。最初に訪れたのはここ赤堀中学校の新築現場。西側に隣接するグランドでは、少年野球チームが試合をしていて、選手や応援の家族などで賑わいを見せる中、建設地は日曜日で休みのため静まり返っています。初回レポート時から3ヶ月半経過した現場では、既に建物本体の施工が進んでいて、足場の組数や現地週間工事案内から判断すると、校舎棟の2階部分(あるいは3階床面)の鉄筋型枠工事が進行中のようです。 伊勢崎市のHPを確認すると、計画図や完成模型が掲載されていましたので(各PDFファイル)、こちらにその一部を掲載しておきます。これらによれば、中庭を囲むようにして建つ南北の校舎棟や体育館、玄関棟などが一体化し、建物内部には23の教室を始め、コンピュータ室やメディアホール、技術、調理、理科、被服、美術、音楽、外国語の各教科の専門室、また進路指導や教育相談室、多目的教室、多目的ギャラリー、多目的ホール、特別活動室、生徒会室、放送室など、様々な部屋が計画されています。中庭には読書テラス(野外ステージ)が造られ、テラスは階段で2階通路と繋がっています。玄関棟にはエレベータが設置されています。 スポーツ関連では体育館と別棟の剣道・武道棟、25mプールやテニスコート4面、運動部室、砲丸投げや走り幅飛び、陸上競技トラックやサッカー、野球場などが計画されています。 半世紀前の話になりますが、私が通った伊勢崎市内の某中学校では、体育館がないので全校集会は校庭で行われ、専門の部屋は音楽と技術家庭科、図書室のみ。放送室はウナギの寝床のように狭く、生徒会室は2・3階の踊り場の上に造られた畳6畳ほどの屋根裏のような部屋。プールなどもちろんなく、泳ぐのは近所の河川。陸上部や野球部はグランド兼用でボールが飛んで来ないように要注意。柔道部は校舎の脇の戸外に練習の度に畳を敷き、まず柔道場造りから。卓球部は卓球台を、体操部はマットをそれぞれ廊下に並べて練習します。当時の中学校の中でも施設の充実度は最下位だったと思いますが、優っていた中学校と言えども、現在から比べれば恐らく大同小異。そんな想い出も楽しく懐かしいもので、教育レベルと施設の充実度は必ずしも一致するものではないとは思いますが、やっぱり充実した設備が整った校舎は素晴らしことと思います。新しい赤堀中学校、開校は来年4月、9ヶ月後です。(2014/6/30 記) |
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建築進む赤堀中学校(北西側ゲートから) 2014/6/29 工事内容を示すマグネット付き漫画 |
建築進む赤堀中学校(南側ゲートから) 2014/6/29 週間工事案内 2014/6/29 |
2014/3/8 |
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基礎工事が進む赤堀中学校(南側工事ゲートから)。赤城山の眺めが抜群。 2014/3/8 |
近隣へ工事状況を知らせる案内板 作業内容が図形で示されています。 2014/3/8 |
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敷地西側の道路。左側は消防署。 2014/3/8 |
敷地西側の道路と工事用塀 2014/3/8 |
敷地南側の道路と工事用塀 2014/3/8 |
基礎工事が進む赤堀中学校(西側の工事ゲートから) 2014/3/8 |
完成予想模型 |
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南西方向から見る全景 |
北西方向から見る全景 |
配置および1階計画図、2,3階平面図 |
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配置および1階計画図 |
2,3階平面図 |
敷地面積:約47,000平方メートル 工事概要: 校舎棟:鉄筋コンクリート造地上2階建(一部3階建)、延べ床面積=約8,400平方メートル 体育館棟:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)地上2階建、延べ床面積=約1,900平方メートル その他施設:武道場、屋外プール、自転車置き場、部室棟ほか 工 期:平成25年(2013年)12月17日〜平成27年(2015年)2月27日 |
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現地に貼られた建築工事のお知らせ |