東武伊勢崎線・境町駅を降りて南側へ徒歩1分、距離にして100mにも満たない位置にある赤レンガ倉庫。建築年は1919年(大正8年)、今年96歳の歴史的建造物です。建坪は20間×5間=100坪。創建者は境運輸倉庫株式会社、現在は伊勢崎市の所有になっています。 耐震性能等の理由で公開されておらず、2011年3月11日発生の東日本大震災時には屋根が損傷し、当初の瓦葺きを鋼板平葺きに修復し、その後も一般公開されていません。まち歩きイベントや赤レンガまつりなどの行事では、適宜建物前の敷地が解放されますが普段の使用には供されていません。 |
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利活用を前提とした調査も行われたようですが、今後、一般公開されるのか、公開される場合、補強等が必要なのか、どのような形で公開されるのか、現時点では確認できません。 今後のことについては時を待つとして、取りあえず、過去の様々な機会で撮った写真を紹介します。駅前通りから、また東西の入り口付近から、十分に眺めることができますので、赤レンガ倉庫の歴史と風格を感じ取ってはいかがでしょうか。 (2015/2/19 記) |
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境町駅付近の地図 |
○さが刻まれたキーストーン 2014/9/6 瓦屋根と窓 2010/12/18 屋根について 当初、切妻屋根瓦葺きでしたが、2011年3月11日発生の東日本大震災による損傷のため、鋼板平葺きに修復されました。 |
2014/9/6 屋根を鋼板平葺きに改修後 2014/9/6 屋根は瓦葺き 2010/12/18 |
2階の床と階段。いずれも木製。 2010/12/18 |
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一階の壁 2010/12/18 |
一階の壁 2010/12/18 |
→さかい・赤レンガ寄席(2010/10/18開催) →2009年の「さかい赤レンガまつり」詳細はこちら |
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赤レンガ祭り 2007/10/28 赤レンガ祭り。レンガを覆うアイビーもレンガ色に紅葉。 2007/10/28 |
2009/10/10 2009/10/10 2009/10/10 |
建築年 | 1919年(大正8年) | ||||
用途 | 当初は繭の保管庫 戦時中は兵士用の乾燥食料保管庫 戦後は再び繭の保管庫。その後、電気部品等の保管庫。 |
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建築主 | 境運輸倉庫株式会社 | ||||
建物構造 | レンガ造(イギリス積み) | ||||
レンガの積み方 |
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レンガ製造元 | 歴史的背景から深谷のホフマン輪窯製の可能性が高いが、「日煉」の刻印は発見されていない。同時期製造の深谷の日本煉瓦製造会社製には「日煉」の刻印がある。今後の関心ごとです。 | ||||
屋根構造 | 当初:切妻屋根瓦葺き 2011年3月11日発生の東日本大震災による損傷のため、鋼板平葺き修復 |
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大きさ | 20間×5間=100坪(36.4m×9.1m=331.24平米) | ||||
開口部 | 出入り口=南面に3ヶ所 窓=南面と東西側面に全10ヶ所。北面にはなし。 |
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所有者履歴 | 境運輸倉庫株式会社→東部電気株式会社→中外電気株式会社→境町が購入(平成11年) |
群銀の駐車場北側のレンガ塀。不揃いのレンガに味わいがあります。 2009/9/13 旧国道354号(元日光例幣使道)近くの赤レンガの蔵 2009/9/26 |
凸凹に乱れた積み方が味わいがあります。 2010/7/31 このアーチ形状は何の名残でしょうか。 出入り口にしては背丈が低いようです。 竈(かまど)や炉の跡にしては、 煤の汚れがありません。 2009/9/13 |