昨年、友人のAさんがイワヒバ(岩松)やウツギ、アッツ桜などたくさんの草木を持ってきてくれました。 「あれ?一昨年だったかな?」と記憶に自信がなかったので、昨年のダイアリーを調べてみるとメモが見つかりました。いただいたのは2021年5月23日。 余談ですが、現役時代の四十数年間、仕事のスケジュール用に利用していたダイアリーを、現役引退後も利用していて、区長仕事や友人らとの予定、日々の出来事を簡単にメモしています。スマホのダイアリーも利用していますが、イラストを書き加えたり、数日間にわたる予定、メモに重要度の強弱を付けたりするにはアナログのダイアリーの方が勝ります。 昨年か一昨年かが重要だったので、のっけから長い余談になりました。実はいただいた中に蘭が一鉢入っていました。Aさんは 「この蘭、窮屈だから4鉢くらいに分けて。適当にバッサリ切り分けても大丈夫だから。」 いとも簡単に言いますが、蘭は数十年前に一鉢購入したことがあって、咲き終えた後、庭に放置しておいたところいつの間にか絶えてしまったので、得意ではありません。 また話が脱線しますが、イワヒバは4鉢いただき、その後、バッサリ切り分けて倍々ゲームのように増やし、庭の石の間に植えたり友人にあげたりしていますが、このイワヒバ、水やりを忘れて見た目が枯れてしまっても、またタップリ水をあげれば一両日中には元気になる逞しさです。面倒なのは、イワヒバの間から生えたカタバミを丁寧に引っこ抜くこと。 話を戻しますが、この蘭、その後4鉢に切り分け、初霜が降りる直前(12月初旬)まで庭で管理。残念ながら切り分けた期日はダイアリーにメモっていませんでしたが、10月頃だったように思います。 初霜前に家の中に入れましたが、これが大変。蘭は枝が細長くて垂れ下がり、場所を取るので、4鉢分を確保するのに一苦労。部屋の中には既に先住民の観葉植物がいるので、結局、リビングの居住空間を譲ることに。手入れは時々の水あげと顆粒の化成肥料をパラパラと。それだけ。 そして冬が過ぎ、春を迎え、葉っぱだけが茂る姿が観葉植物化して、リビングの風景に溶け込んでしまった頃、 「あれ?何か出てる。葉っぱでもなさそうだし、ひょっとして茎かい?♪」 4鉢のうち1鉢の葉っぱの付け根から黄土色のストロー状のものが出て来て、日々少しずつ伸びています。 「・・・でも、もらってからまだ1年目だし、去年株分けしたばかりで株が落ち着いてないだろうし・・・」 それからの毎日、期待半分で様子を見ているといつの間にか花芽が出て来るじゃありませんか。 「お~っ、咲いてくれるんかい。」 花の色は中央がココア色、回りの花弁がキャラメルラテのような洒落た色。蘭と言えば白や黄色、オレンジ色の華やかな色が多い中、茶色の蘭は珍しいです。この蘭、Aさんから名前を聞いたのですが、メモを取り忘れて分かりません。ウェブで調べると”シンビジウム ミスマフェット”が似ています。
蘭の開花期間は長く、数週間部屋の中で楽しんだ後は庭に出し、太陽の恵みと風雨に当たって来年のエネルギーを蓄えてもらうことにしました。手入れと言えば、水の上げ過ぎで根腐れを起こさないこと、時々の化成肥料の施肥。 来年の期待の前に、まずは今年の開花状態を見てください。(2022/8/7 記) |
撮影は庭のテーブルの上で 2022/4/17 出て来た花茎は2本 2022/4/17 この蘭の特性は花茎が上に伸びず、垂れるよう。 2022/4/17 |
何とも優しい色です 2022/4/17 アップにも耐えます 2022/4/17 |