昨年の初春、深谷市の「花園グリーンセンター」の山野草コーナーで購入したマイズルソウ。小さな陶製の鉢に浅間の溶岩石と思われる石が置かれ、その周囲にマイズルソウがビッシリと葉っぱを出していました。販売用ににわか作りで植えた感じでもなく、自然の雰囲気で石にへばりつくように育っていました。 マイズルソウは、群馬県や近隣の中高山を登山した時、大きな樹木の根元や日陰の登山道などで群生して咲いていた光景をよく見かけました。茎の高さは10cm前後、小さく白い花がまとまって咲き、鮮やかでも華やかでもありませんが、その控え目な風情が可憐で癒されます。 伊勢崎辺りの平地で見たことはなく、「花園グリーンセンター」で売っていたこのマイズルソウも、山の方で咲いていたものを仕入れたに違いない、きっと1年で絶えてしまうだろう、とすれば1,800円の値段は無駄な挑戦になってしまうだろう・・・などとあれこれと逡巡しましたが、「ま、無駄になってもいいか」と、結局購入。 購入後、葉っぱは順調に育ち、何と、マイズルソウの間にダイモジソウが1株混じっていて、「お~、ラッキー♪」 購入した昨年は花もきちんと咲き、秋を過ぎる頃からは葉っぱも枯れ、鉢の中には石だけが残った姿に。地上部からは全てが消えて、かろうじて茎の残骸のようなものが岩の周囲にくっ付いていて、絶えてしまったのか、これが冬の姿なのか、全く自信がありません。山野草なので、戸外に出したまま水だけはあげて冬を越し、半ば諦め気分で春を待っていたところ、3月中旬頃から発芽し、下旬には花芽も付き、4月15日には開花も始まりました。 これに気を良くして、今年は大きな鉢に植え替えてあげました(→こちら)。毎年、あるいは1年おきに植え替えた方がいいとのことなので、来年も無事に生き延びていれば、植え替えて増やしてみようと思っています。(2018/4/15 記) |
開花が始まったマイズルソウ 2018/4/15 開花が始まったマイズルソウ 2018/4/15 開花目前のマイズルソウ 2018/4/12 木の株に置いたマイズルソウ 2018/4/10 |
石(多分、浅間の溶岩石)と鉢の縁までの隙間が狭く、窮屈そうに育っていたので、今年は一回り大きな鉢に植え替えてあげました。今回を機会に、増やし方も調べたので、来年は増やしてみようと目論んでいます。 | |
植え替え前(正面) 2018/4/10 友人からいただいた木の株 2018/4/10 |
植え替え前(側面) 2018/4/10 植え替えセット 2018/4/10 |
植え替え後(正面) 2018/4/12 開花目前 2018/4/10 |
マイズルソウの間で育つダイモジソウ1株 2018/4/7 植え替え前のダイモジソウ。少し窮屈そう。 2018/4/7 木の根っ子に置いてみました 2018/4/7 |
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花芽が付き始めたマイズルソウ 2018/4/4 |
花芽が付き始めたマイズルソウ 2018/4/4 |
※下記は、NHK「みんなの趣味の園芸」ほかのウェブサイトを参照しました。栽培環境、花の状況春 : 発芽~開花晩春 : 日陰に移動 夏 : 温度変化が小なく風通しの良い涼しい日陰に置く。 秋~冬~初春 : 日なたで育てる。冬には地上部はない。 水やり表土が乾いたら十分に与える。葉のある間は乾燥厳禁。休眠中も乾かさないように注意する。肥料芽出し時と梅雨入り前に、チッ素、リン酸、カリが等量の緩効性肥料を5号鉢で二つまみ施す。芽が出始めてから4月いっぱいは観葉植物用の液体肥料を週1回、3000倍に薄めて施す。花後から9月いっぱいはリン酸が多めの草花用液体肥料を週1回、3000倍に薄めて施す。用土鹿沼土(または日向土)、軽石、赤玉土、腐葉土等を適量ずつ混ぜる。植え替え毎年または1年おきに、2月~3月の休眠明け前に植え替える。芽の上2~3cmほど土がかぶさるように植えつける。ふやし方(株分け)絡み合った地下茎はほぐすと傷みやすいので、大きくなった株を2~3個にハサミで切り分ける。 |