銘仙レトロモダン展 [ 伊勢崎銘仙・全体案内建造物遺産 ]  [ Home ]




銘仙 レトロ モダン展

2017・7月1日(土)〜8月13日(

掲載日:2017/7/8
 いせさき明治館で銘仙企画展「レトロモダン展」が開催されています。今回のコレクションは「母が着ていた銘仙」がテーマ。
 過去、いせさき明治館で様々な主題で開催された銘仙企画展。その多くは伊勢崎銘仙ならではの「併用絣」が中心でした。それらを紹介し、また「いせさき併用絣を紡ぐプロジェクト」の取材や記録・発信を続ける過程で、併用絣の華やかさや鮮やかさに触れ、大正から昭和初期・中期にわたり、伊勢崎銘仙・併用絣が日本中の女性を魅了した理由を十分に納得しましたが、当初から不思議に思っていたことがありました。

 それは、母や祖母を通して、当時の状況を知る伊勢崎育ちの方々の多くが、併用絣を見たときに伊勢崎銘仙であることを認識できなかったこと。その理由を辿ると(*)、併用絣は関西や東京の大手百貨店の営業戦略で世に広まり、大半が首都圏や関西圏に流れ、生産地伊勢崎市で販売されることが少なかったためのようです。過去の企画展で、今も併用絣を所有している伊勢崎に住む年配の女性から、「併用絣は高級品だったので、嫁入りの時に親が持たせてくれた」と聞いたこともあります。
 一方で、そう言った女性たちが口にするのは、母や祖母が着ていたのは、紫や紺、青、鼠色やこげ茶など、地味な色合いで柄もシンプルなもの。
 今回の企画展「レトロモダン展」は、そのような要望に応えて集めた銘仙展とのことで、大正から昭和時代を感じさせる、素朴でしっとりと落ち着いた銘仙約30点が展示されています。会期は8月13日まで。真夏日が続く毎日、いせさき明治館の「レトロモダン展」で、涼しいひと時を過ごしてみませんか。(2017/7/8 記)

(*)1920年代の銘仙市場の拡大と流行伝達の仕組み,山内雄気氏(一橋大学大学院商学研究科博士課程後期課程)
■会期:2017/7/1(Sat)〜8/13(Sun)
  (7/17(月・祝)は開館)
■時間:10時〜17時
■主催:伊勢崎市観光物産協会

いせさき明治館

入館無料
伊勢崎市曲輪(くるわ)町31-4/開館時間=10時〜17時
休館日=月・火曜日/TEL 0270-40-6885

いせさき明治館 2017/7/5

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玄関室で出迎えてくれる銘仙

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1階洋間を飾る銘仙

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2階ホールを飾る銘仙

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2階和室を飾る銘仙

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