■日時:2016年(平成28年)2月11日〜 ■場所:いせさき明治館(伊勢崎市曲輪町) ■制作者:伊藤正義さん ■内容:今回の図案の経糸(たていと)用の型紙彫り。 併用絣では型紙は経糸用と緯糸(よこいと)用と別々に、また色の数分型紙を彫ります。今回の3図案に対しては彫る経糸(たていと)用型紙は、 ●赤いレンガ造り:4枚 ●ツツジ:6枚 ●時報塔(じほうとう) :4枚 型紙は、昔は柿渋を塗った美濃和紙を使用。今回は洋紙(ようがみ)を使用(→記事はこちら)。型紙彫りの下敷きは昔は朴の木(ほおのき)を使用。現在はビニール製が一般的で今回使用したのもビニール製。型紙技術は伊勢が発祥の地(伊勢型紙)で、伊藤さんの父親も伊勢出身とのこと。 彫り技術は長い経験の積み重ねを必要とし、言葉や数値で示すことは困難ですが、一事例を示すと、捺染で強めに出る色や織り工程で縮む傾向を示す図柄に対しては、伸び代や縮み代として考慮し、図柄の各要素一つ一つの彫りサイズに反映させます。この量を伊藤さんは泣き(なき)と呼んでいます。この量を考慮しないで図案の通りに彫ると、織り上がった布が図案と異なった雰囲気になる場合があります。 取材・撮影・記録:上岡(Go!伊勢崎) 2016/2/29 記
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伊藤正義さんの経糸(たていと)用の型紙彫り(3分41秒) 2016/2/11 |
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![]() (1)作業スペース ![]() (3)図案に開けた合わせ用の孔 ![]() (5)型紙に開けた合わせ用の孔 ![]() (7)図案をカーボン紙で型紙に写します ![]() (9)型紙に写した図案を確認 ![]() (11)カーボン紙に写された図案 ![]() (13)彫り終えた「赤いレンガ造り」の型紙と伊藤正義さん |
![]() (2)合わせ用の線を罫書き ![]() (4)位置合わせ ![]() (6)複数の型紙を合わせたところ ![]() (8)カーボン紙を移動 ![]() (10)図案とカーボン紙で写した型紙 ![]() (12)彫り終えた「赤いレンガ造り」の型紙と伊藤正義さん |
赤いレンガ造り:4枚 |
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![]() 赤いレンガ造り:4枚 |
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ツツジ:6枚 |
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![]() ツツジ:6枚 |
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時報塔(じほうとう) :4枚 |
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![]() 時報塔(じほうとう) :4枚 |
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![]() 用具類:刷毛と塗料、チョーク ![]() 刷毛 |
![]() 伊藤正義さんプロフィール |
![]() 型紙彫の作業スペース |