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からりこ節

掲載日:2025/7/22

からりこ節 昭和3年(1928年)

 伊勢崎銘仙の宣伝普及のために土地の有志と伊勢崎甲種料理店組合からの依頼を受けた嘉章が、唄を北原白秋、踊りを花柳徳次に依頼して「からりこ節」全21節を作る。


いせさきまつりの民謡流し

1、わたしゃ伊勢崎 機場のそだち
   チャッカリン チャッカリン
  筬(おさ)のネ とんはた テイホロ テイホロ
   聞き暮らす とんはた 聞き暮らす
  イヤ カラリコリンリン チャカリノセッセ

2、昔や国定 長脇差よ
   チャッカリン チャッカリン
  いまにネ 赤城の テイホロ テイホロ
   空っ風 赤城の 空っ風
  イヤ カラリコリンリン チャカリノセッセ

まちなか文化祭にて

3、山は赤城よ 妙義に榛名
   チャッカリン チャッカリン
  どれにネ 着しょうぞ テイホロ テイホロ
   大絣 着しょうぞ 大絣
  イヤ カラリコリンリン チャカリノセッセ

<以下省略>



※からりこ節は、毎年秋に開かれる”いせさきまつり”の民謡流しの中で、多くの市民に親しまれている。

【からりこ節解説】 (「日本新民謡曲集 世界音楽全集43 町田嘉章編 春秋社 1933」より)
 伊勢崎は、群馬県佐波郡に在る人口22,000余人の機業地で有名な銘仙の産地である。講談稗史で有名な国定忠治は同地を去る二里の隣村で一體に気の荒い土地柄でもある。この唄は昭和3年秋に土地の有志及び花柳界の希望で、唄を北原白秋氏、振りを花柳珠實(当時徳次)に依頼して作った。この唄をカラリコ節ともチャッカリン節とも言う。機織る筬の音の撥音から出た名題である。(作曲者解説)

町田佳聲顕彰会



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