当サイトで過去1年2ヶ月間にわたって掲載し続けてきた「21世紀銘仙〜いせさき併用絣を紡ぐプロジェクト〜」。現在、伊勢崎市図書館でその企画展を開催しています。 会場の2階展示室には、併用絣製造工程の作業風景写真や道具類、完成した併用絣の反物3柄などが展示されています。また伊勢崎銘仙に関連する書物や、アンティーク伊勢崎銘仙・併用絣の着物も展示されています。部屋のコーナーには、今回のプロジェクトの製造工程を記録した動画を視聴できる席も設けられています。(2017/3/4 記) 【入場料】無料 【問い合わせ】伊勢崎市図書館 伊勢崎市曲輪町22-21 電話 0270-23-2346 |
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展示室。後方左のショーケースの3柄が、今回のプロジェクトの完成品 |
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製造工程の展示室(南半分) 動画視聴コーナー |
製造工程の展示室(北半分) 企画展の案内 |
展示室(入り口から) |
「島村のおキヌさん」の絵本を伊勢崎図書館が動画として制作しました。 「島村のおキヌさん」(読み聞かせ)(6分56秒) |
伊勢崎市図書館では11月4日から11月27日まで「いせさき銘仙とフェルトでつくる絵本展」を開催します。展示されるのは絵本作家の木村有子さん(伊勢崎市在住)が主宰する”手作り絵本教室”の参加者作品。銘仙の端切れを使用して仕上げた作品です。 木村さんは伊勢崎市内の図書館や公民館で17年間にわたり”手作り絵本教室”を主宰し、昨年、「いせさき明治館」開催の銘仙企画展で、伊勢崎銘仙の色や柄の素晴らしさに感動し、今回の絵本作りを企画したとのこと。 今回は大型布絵本「島村のオキヌさん」も展示。木村さんと絵本教室に参加された3名が2ヶ月間かけて制作した作品で、縦49cm×横74cmの大きな布絵本です。大型布絵本の背景(赤城山や囲炉裏など)や着物(オキヌさんや人物の着物)に伊勢崎銘仙が使用されています。「島村のオキヌさん」の文は金井拓美さん(境島村在住)。金井さんらが作ったオキヌさん人形も展示されます。 なお、「島村のオキヌさん」は、展示後に製本して伊勢崎市図書館に寄贈され、貸し出しにも対応するとのこと。木村さんは学校などでの読み聞かせに利用されれば嬉しいと語っていました。 下記に「島村のオキヌさん」を紹介します。ウェブ画面では、現物の縦49cm×横74cmのダイナミックさ、銘仙の布地の感触や素朴な味わい、立体感などはお伝えできません。ぜひ、会場で実際にご覧になり、銘仙と絵本が融合した作品をじっくりと味わってみてはいかがでしょうか。(2016/11/2 記) 【入場料】無料 【問い合わせ】伊勢崎市図書館 伊勢崎市曲輪町22-21 電話 0270-23-2346 休館日:水曜日・祝日・蔵書点検日(11月7日(月)〜11日(金)) |
大型布絵本「島村のオキヌさん」@昔、上野の国佐位郡島村というところ、現在の群馬県伊勢崎市境島村でのお話です。 そのころ島村は、利根川と蚕の村でした。 村人は毎年、利根川の洪水に悩まされていましたが、・・・ A春、蚕が掃き立てになると、遠くの村や町からたくさんの出稼ぎの人たちが村に入ったものです。 島村には、たくさんの養蚕農家があり、・・・ Bある日、オキヌさんという若い色白の娘さんがやって来ました。このオキヌサンを雇った家は、 ふしぎに蚕がよく育ち、とてもよい繭がとれたのです。 ・・・・・・ しかし、村人たちはオキヌさんがどこから来るのか知る人は、だれもいませんでした。 Cオキヌさんは毎年島村に来ていましたが、ある年のこと、ばったり来なくなってしまったのです。 村人はオキヌさんは嫁に行ってしまったんだろうか、病気にでもなっているのではないだろうか、 と心配しました。そこである家の主人が、・・・・ Dそれから村人は、オキヌさんの人形を作り、よい繭がたくさんとれることを祈りました。 オキヌさん人形は、どんな年齢の人でもと考え、髪の毛を 白い丸まげ・ハイカラさん・高島田 と作りました。そして、赤い前かけをかけさせて、・・・ E翌年の春、蚕の道具を洗いに利根川に行くのですが、 そのとき、オキヌさん人形にお神酒をかけて、川に流したそうです。 ・・・そしてオキヌさん人形の謎は??? 詳しく知りたい方はぜひ会場へ。 オキヌさん人形 |