キンラン、ギンラン(伊勢崎市内2か所目) [ ぐんま緑の基金・伊勢崎地区 ] [ Home ]



群馬県伊勢崎市で自生(市内2か所目)

キンラン、ギンラン 観察記録

2021年2018年2017年2016年キンラン・ギンランについて
1か所目のキンランギンラン3,4か所目のギンラン
更新日:2021/5/26
 発芽や生育のためには下記3条件が必須とされるキンラン、ギンラン
 ■キンラン、ギンラン自身の種子があること
 ■ブナ科(コナラなど)の樹木が存在すること
 ■これに共生する菌類(菌根菌。イボタケ科など)が発生していること

 絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)に指定され(*)、伊勢崎辺りではその自生を確認することは難しい花です。2015年、伊勢崎市某所で咲くキンランを確認し(→記事はこちら)、以来、当該地では保全活動が続けられていますが、キンラン、ギンランへの関心が高まる中、昨年2017年には、伊勢崎市の別の場所でも自生を確認しました。
 この場所の関係者に尋ねると、以前は見かけたものの、ここ数年は姿を消していたとのこと。伊勢崎市の最初の発見地では、開花に至った理由として、下草刈りや樹木の伐採などの手入れを加えたことが主要因として考えられています。当該地でも下草刈りを行ったので、同様な理由が原因したと推測されます。種子が地中で発芽を待つ期間は5~10年間とのこと。発芽時期に適切な日射を受け、周囲に発芽を邪魔する下草がなかったこと、これらの条件が揃ったのでしょう。
 当該地におけるギンランはキンラン確認の前年2016年に確認されています。

 現在、この自生地を知るのは関係者のみで、今後の保護・保全のために場所は示しませんのでご了解ください。伊勢崎市内にキンランの自生地が2ヶ所あること、伊勢崎市にもそのような環境が残されていることを伝えることができれば幸いです。(2018/5/28 記)

(*)1997年、環境省が絶滅危惧II類(VU)と指定し、2018年の現在も指定されています(→こちらの資料の103ページ)。

伊勢崎市内2ヶ所目 キンラン 2021

掲載日:2021/5/26 ▲ページTopへ
 2017年春に初めて紹介した、伊勢崎市内2ヶ所目のキンラン。以来、同じ場所で毎年咲き続け、今年も開花を確認できました。今年は更に、今までの場所から少し離れた場所でも一輪確認できました。その周辺半径3m程の範囲を探しましたが、他には確認できませんでした。今年の4月27日時点の結果は下記の通りです。(2021/5/26 記)

●キンラン 11株

 ■過去と同じ場所(約2m×3mの範囲)・・・10株
 ■上記と十数メートル離れた場所・・・・・・1株


未開花のキンラン 2021/4/27

開花始めたキンラン 2021/4/27

未開花のキンラン 2021/4/27

まだ未開花 2021/4/27

今年、新たにキンランが確認された場所 2021/4/27

伊勢崎市内2か所目 ギンラン 2021

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●キンラン 5株

 ■過去に最も多く確認した場所・・・1株
 ■過去に確認した上記と別の場所・・・3株
 ■過去確認できなかった別の場所・・・1株

 伊勢崎市内2か所目で咲くギンランの確認数を、当初確認した2016年以来、継続的に記録していませんでしたが、今年の5株は明らかに少ないです。当初のざっとの記憶では、3ヶ所合計で20株程度はありました。(2021/5/26 記)

2021/4/27

2021/4/27

伊勢崎市内2か所目 キンラン 2018

掲載日:2018/5/28 ▲ページTopへ
 2018年春、伊勢崎市某所2ヶ所目のキンランは、2017年に確認した位置と同じ。4月21日時点で確認したキンランの株数は下記の通り。昨年より多い合計=11株を確認できました。周辺にシノダケが生えていて、遠目には花芽を付けないキンランと似通っていて紛らわしいです。更に丁寧に探せばもっと見つかったかも知れません。(2018/5/28 記)
■大きな株   (地上部背丈=30cm程度) = 5株
■中くらいの株 (地上部背丈=20cm程度) = 1株
■小さな株   (地上部背丈=10cm程度) = 5株


2018/4/21

キンランの蕾 2018/4/21

2018/4/21

ミツバチが吸いついています 2018/4/21

キンランの蕾 2018/4/21

2018/4/21

5つの花が付いたキンラン。下部の花から開花が始まっています。 2018/4/21

伊勢崎市内2か所目 キンラン 2017

掲載日:2018/5/28 ▲ページTopへ
 2017年春、伊勢崎市某所2ヶ所目でキンランの自生を確認。2017年5月7日、約2m×3mの範囲で8株を確認。開花していたのは3株でした。(2018/5/28 記)


キンラン自生地 2017/5/7

こちらのキンランの花の数は1つ 2017/5/7

伊勢崎市内2か所目 ギンラン 2016

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ギンラン 2016/5/6

ギンラン 2016/5/6

キンラン、ギンランについて

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 以下、キンランに関するWikipediaの記事引用です。太字と赤色、下線はサイト管理人・丸男が付記。昨年の紹介ページにも掲載した内容ですが、重要事項なので再掲します

【性質に関して】

 キンランの人工栽培はきわめて難しいことが知られているが、その理由の一つにキンランの菌根への依存性の高さが挙げられる。多くのラン科植物の場合、菌根菌は落ち葉や倒木などを栄養源にして独立生活している腐生菌である。ところがキンランが依存している菌は腐生菌ではなく、樹木の根に外菌根を形成する樹木共生菌である。
<中略>
 外菌根菌の多くは腐生能力を欠き、炭素源を共生相手の樹木から供給されているため、その生存には共生関係を成立させうる特定種の樹木が必要不可欠となる。そのような菌から栄養分を吸収しているキンランは、樹木の作った栄養を、菌を通じて間接的に摂取しながら生きているとも言える。
<中略>
 このような性質から、キンラン属は菌類との共生関係が乱された場合、ただちに枯死することは無いが健全な生長ができなくなり、長期間の生存は難しくなる。自生地からキンランのみを掘って移植した場合、多くの場合は数年以内に枯死する。
<中略>
 現在のところ、一般家庭レベルの技術で共生栽培を成功させる手法は確立されていない

【保全状況】

 元々、日本ではありふれた和ランの一種であったが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年に絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)として掲載された。また、各地の都府県のレッドデータブックでも指定されている。
 同属の白花のギンラン(学名:C. erecta)も同じような場所で同時期に開花するが、近年は雑木林の放置による遷移の進行や開発、それに野生ランブームにかかわる乱獲などによってどちらも減少しているので、並んで咲いているのを見る機会も減りつつある。




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