・・・先日、当サイトのヘッドコラム”グッモーニン伊勢崎~♪”で紹介しましたが・・・ 6月23日、今年も”あざみファーム”さんから鈴虫をいただきました。今年で3年目です。毎年、籠と棲み処、餌と水と成虫の鈴虫5,6匹と全て揃った状態でいただいていましたが、今年は孵化して間もない状態でいただきました。 「何匹くらいいますか?」 「小さくてちゃんと数えられないけど50匹くらいはいると思います」 「ヒョエ~、50匹!」 ・・・でも、籠のどこから眺めても姿が見えません。きっと木の下に隠れているのでしょう。 「孵化後まもない頃から育てられるかなぁ・・・」と不安な初体験の世界へ。2,3日置きに平たく切った新しいキュウリと茄子を与え、水と餌は減り次第でざっと2日に一回。ただ、水場と餌場は汚れたらマメに洗浄。 7月上旬頃には3mm程に育ちましたが、小さいのがたくさん蠢いているのでまだ数えられません。7月中旬頃には、過去2年間見慣れた大きさに育ち、日中いつでもキュウリや茄子、餌場、水場に引っ付いている姿を見るようになりました。その後の羽化は気付かぬうちに進んでいた様子。時々、羽化後間もない白い羽を見かけるようになりました。 ・・・そして8月1日、ついに鳴き始めました。最初はリーンリーンと軽やかな鈴の音ではなく、ちょっと濁音がかって下手でしたが、その日のうちには本調子に。今では昼夜関係なく、軽やかな鳴き声をリビングに響かせています。 ・・・ところで、実際何匹いたかって?実は成虫になっても多過ぎて数えられません。ざっと数えてもあざみさんが言うように50匹はいそうです。さすがに人口密度が高いので、先日、カインズで一番大きな鈴虫用籠を購入し、引っ越し作業を行いうことに。 「さぁて、どうやって引っ越しする?」 あれこれ考えた末、2つの籠を密着して並べ、鈴虫がくっ付いた茄子とキュウリをそーっと持ち上げ、そのまま引っ越し先へ。これが大成功!♪キュウリと茄子は平たく切ってあり、それぞれに4,5匹乗っていて、移動中は一匹も逃げませんでした。ざっと半分を過ぎたところで完了。 そして並んだ2つの籠。さぁてどうする?どうする?このまま2籠飼い続ける? そんな時、友人から 「キュウリと茄子食べる?食べるなら持ってくよ」 「・・・うーん、あちこちから届くから間に合ってるけど、鈴虫の分が欲しい」 「え~?鈴虫の分?人間が食べてよ。でも、まいいか、取りあえず持ってくよ」 ”飛んで火にいる夏の虫”。遠路、わざわざ野菜を届けてくれた友人に、 「鈴虫飼う?可愛いよ♪軽やかな声で鳴くよ。ただ今、絶賛無料謹呈中だよ。しかもフルセットで」 「要らないよ、飼わないよ」と固辞する友人に、小さい方の籠ごとフルセットで押し付けました。 「良かったねぇ、貰ってくれる人がいて。ちゃんと鳴くんだよ」 ・・・と言うことで、我が家に残った鈴虫、ざっと約30匹(木に隠れたり絶えず動いているので正確には数えられませんが、もっといるようです)。 動画と静止画でご覧ください。(2022/8/15 記) 動画で紹介Many Bell Crickets sing lightly and coolly. August 10th to 13th, 2022(7分18秒)
前姿 2022/8/10 斜め後ろ姿 2022/8/10 餌場に群れる鈴虫。餌は鰹の匂いがします。タンパク源です。 2022/8/10 後ろ姿 2022/8/13 横姿 2022/8/13 籠一面に散らばって、じっと静かに佇んでいた瞬間を撮りました 2022/8/15 |
9月18日、我が家で鈴虫が鳴いています。数日前に気付いたのですが、かごの中には既にこのオスの鈴虫一匹だけ友人から鈴虫、かご、鈴虫用餌とフルセットでいただいたのが7月22日。初鳴きは8月9日。以来、毎日鳴き続けて41日目。かごの中を動き回って鳴き続ける一匹の鈴虫 2021/9/18 鳴き声は、2枚の羽を擦り合わせて発生しているよう。 2021/9/18 少し動いては立ち止まり、リーンリーン♪と鳴き続けます 2021/9/18 メスを探して鳴き続ける一匹のオス、何とも哀れで可哀想いただいた鈴虫の数を正確に数えていませんが、多分5、6匹はいたと思います。かごの床に敷かれた”おが屑”の上には、既に命耐えた鈴虫が数匹横たわっています。床板を外して、”おが屑”の上で息絶えていた鈴虫を数えると4匹 2021/9/25 僅かな望みを抱いて、庭に放ってあげようとも思うのですが、キュウリやナス、水、鈴虫用の餌付きが常時あって、外敵がいないかごの中で飼育された鈴虫が、メスがいるかどうかも分からない荒野に放り出され、野鳥やほかの虫の餌食になっても可哀想。 鈴虫の成虫の寿命は1~2ヶ月と聞きます。いただいた7月22日には、まだ身体が小さいながら既に成虫でした。以来2か月経過しているので、そろそろ寿命が尽きる頃。このまま、かごの中で寿命を全うさせるか、庭の草むらに放ってあげた方がいいのか、悩むところです。人工飼育の鈴虫でも、本能は”自然”の中で寿命を閉じた方が幸せなのか、考えても答えが出ません。
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成虫後にいただいてから2ヶ月余り。初鳴きから約50日。軽やかで涼しそうな鳴き声で、毎日楽しませてくれましたが、9月25日、まだ鳴き続けています。まだまだ元気な様子 2021/9/25 オスが鳴くのはメスに対する求愛行動。たった一人になってしまったのに、一所懸命に鳴き続ける姿に哀れな想いが募ります。悩んだ結果・・・、 今日、庭の草むらに放ってあげることにしました。かごを庭の草むらに置き、床板をかごの縁に架けて”梯子”代わりにしました。2021/9/25 どうぞ、素敵なメスと出会えますように・・・。 |
一人残され、メスを探して鳴き続ける鈴虫)一人残され、メスを探して鳴き続ける鈴虫(3分33秒) 2021/9/18 |
昨年、古希を過ぎた年齢になって初めて飼った鈴虫。 8月のお盆明けに友人Aさんからいただいた鈴虫で、リ~ン、リ~ンと涼やかな音色を長い期間にわたり奏でてくれました。記録を取らなかったのが残念ですが、9月いっぱいくらいは鳴き続けてくれたとように思います。 先日7月22日、今年もまたAさんから届き、ひと夏の鈴虫生活が始まりました。 昨年同様、ケージだけでなく、フワフワと柔らかそうな土、鈴虫が安心して身を隠せる枯れ木やスノコ、餌など、フルセットで整えられていて、私は水や餌、キュウリやナスの世話をするだけです。Aさん、消毒された水道水では可哀想と言うことで、2リットルの井戸水まで用意してくれました。 昨年よりやや一ヶ月早いご来訪。 鈴虫はまだ小さくて、鳴き始めるには早いようで、全く鳴く気配がありません。写真だけでも撮ろうと思ったものの、新しい引っ越し先にまだ馴染めないのか、蓋を開けるとスノコの下に身を隠してしまいます。昨年の場合は、徐々に慣れてくると、蓋を開けても、カメラを向けても、回りで音を立てても姿を見せ、鳴いてくれました。写真はその頃に改めて撮ることにしましょう。(2021/7/24 記) 右上の歯像:2Lの井戸水。霧吹き。微粉末の餌 |
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2021年の鈴虫マンション 2021/7/23 |
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スノコとキュウリ、ナス、餌、水 2021/7/23 |
スノコとキュウリ、ナス、餌、水 2021/7/23 |
古希を過ぎて初めて飼った鈴虫。 鳴くのは人の気配がしない静かな夜と思っていましたが、飼ってみると鈴虫はもっと逞しく、人の生活環境の中で、普通に鳴き続けることが分かりました。プラスチック製の虫篭の蓋を開けても、飛び出す飛翔力もないよう。 ・・・ということで、 一回目はプラスチック籠の外から神経を使って撮影しましたが、今回は蓋を開けて撮影しました。部屋には外の自然光が差し込んでいます。鈴虫たちも、カメラを向けた瞬間は神妙にしていますが、しばらくすると危険でないと察知してか、鳴き始めます。 鳴くと言うより、”奏でる”、”うたう”と表現したい鈴虫の鳴き声。 ウェブ情報によれば、デジカメ等で録音できる周波数帯では、録音し切れない高周波音を発しているよう。実際私が聴いている鈴虫の生の鳴き声は、ここで紹介するYoutube動画の音域よりも広いのかも知れません。 その差を聴き分けたい方は、この機会に鈴虫を飼ってみてはいかがでしょうか。(2020/9/3 記) 鈴虫うたう(3分26秒) 2020/8/27 |
鈴虫。鳴いたりキュウリを食べたり。 2020/8/27 求愛か威嚇か、はたまた縄張り争いか。見ていて飽きない6匹の鈴虫たち。2020/8/27 |
リリリリリ♪ リ~ン、リ~ン、リ~ン♪先日の8月18日、友人から鈴虫をいただきました。鈴虫を飼うのは生まれて初めての体験です。そんな不安を知ってか知らずか、プラスチックの虫籠と餌と全てセットでいただきました。暑さや暗さなど、鈴虫の気に入る場所が分からなかったので、玄関や廊下、リビングなど、家のあちこちに置き、最終的にリビングの少し暗い場所に落ち着きました。 いただいた日から数日は細かい神経を使っていましたが、鈴虫は思っていたよりも逞しく、近くで音を立てたりウロウロと歩き回っても、気にせず鳴いています。置かれた場所に慣れたのかも知れませんが。また、夜の静かな時間だけに鳴くのだと思っていたところ、昼夜問わず鳴いています。 Wikipediaほかによれば、日本では、平安時代から貴族階級が籠に入れ鳴き声を楽しんだよう。 江戸時代中期より虫売りの手で人工飼育が始まり、盛んに販売されているとのこと。 鳴くのはオスのみで、求愛や威嚇、縄張り主張の時などに鳴くとのことで、観察していると一匹が鳴き始めるとそれを追いやるように他の鈴虫が鳴くこともあります。籠の中に6匹いますが、追い駆けたり威嚇したりと、見ていて飽きません。 重要なのが動物性タンパク質の餌。これをあげないと共食いしてしまうよう。ほかの餌はナスとキュウリ。カボチャやサツマイモも食べるよう。食べると言っても、ナスやキュウリに吸い付いて、小さな穴が開く程度で、ガリガリと食べる様子はありません。これを一日数回、スプレーで水を吹きかけ、数日に一度新鮮なものと交換してあげるだけ。 鳴き声に聞こえるのは羽をこすって出る音。1秒間に数十回擦るようです。 興味深いのは”虫を聴く文化は日本や中国などで継承されてきた文化で、欧米人は虫の鳴き声を雑音として聞くか、鳴いていることすら気付かない場合が多い”とされていること。そのことについて研究している人もいて、話が尽きません。 夜行性のため触角が長く、全体の色は黒く、見た目は可愛くありませんが、鳴き声は涼やかで軽やか、上品な音色です。 成虫の羽化は7月下旬頃に始まり、鳴き声は9月いっぱいまで。10月上旬には死に絶え、雌雄がいる場合には容易に産卵し、冬越しすれば翌年5月下旬から6月上旬にかけて孵化するとのこと。来年孵化するか管理次第のようなので、10月に入ったらあれこれと調べてみることとし、暫くは軽やかな鈴虫の音を楽しむことにします。(2020/8/25 記) 鈴虫:別名:金鐘児 英語名:Homoeogryllus japonicus 分類:バッタ目、コオロギ科、スズムシ 鈴虫の音色(2分41秒) 2020/8/24 |
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羽を広げて鳴く鈴虫 2020/8/24 羽を広げて鳴く鈴虫 2020/8/24 |
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キュウリを食べる鈴虫 2020/8/24 鈴虫の家 2020/8/24 |
ナスを食べる鈴虫 2020/8/24 2020/8/25 |
キュウリや動物戦タンパク質の餌を食べる鈴虫 2020/8/24 食事中の鈴虫を追いやる鈴虫 2020/8/25 |