下記の伊勢崎町発行の時に関するリーフレットは、いまから２０年ほど前、故橋田先生の体の具合が悪くなり、「自分ももう長くない」というようになってきた時、古文書等とともにいただいたもの。この時、橋田先生が「昔は、伊勢崎時間というものがあって、会議がなかなか始まらなかった。そんな時に横浜の小林桂助さんが寄付の申し出をしたので、町の主立った者が集まり考えた末に、伊勢崎町に役に立つものとして時報鐘楼を建てた・・・・。」といったことをおぼろげながら覚えている。それが、根拠のあることなのかどうか、そのときは聞く由もなかった。 　伊勢崎町発行のリーフレットは、すべていわゆるガリ版刷りのもの。紙は藁半紙である。 　このリーフレットの作成年代は、鐘楼が描かれている上部中央のリーフレットには、鐘楼の左に「一三、六、一〇」とあるので、大正の終わり頃と推定できると思う。